リュウノウ‐「り」の付く生薬:登録販売者

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 登録販売者の試験科目「主な医薬品とその作用(通称:医薬品)」に登場する「生薬」の試験対策ページ。本ページで述べる「り」の付く生薬には、「リュウノウ」があります。「リュウノウ」は、固有の作用なので憶えやすいです。試験のポイントをまとめたり、出題傾向を「○×」形式の過去問で紹介したりしています。通勤・通学時のおさらい用にどうぞ。

インデックス

  1. おさらい‐手引き抜粋
  2. 傾向と対策、優先順位
  3. 過去問○×問題
  4. 解説
  5. 空白問題
  6. 生薬リンク

おさらい

 復習用に、手引きの説明文を抜粋しておきます。

 「リュウノウは、フタバガキ科リュウノウジュの樹幹に析出する精油の結晶を基原とする。」

 「ボルネオールを含み、中枢神経系の刺激作用による気つけの効果が期待される。」

 …以上です。

 名称と基原が同じなので、憶えやすいです。「基原と名称が同じ生薬一覧」で、横断的に憶えてしまってください。

 また、「ボルネオール」のように、「名称‐基原‐効能」以外の記述がある生薬を、「登録販売者「その他の記載」のある生薬のまとめ」に、まとめています。余裕があれば、チェックしておきましょう。

傾向と対策、優先順位

 リュウノウは、そこそこの出題実績があります。押さえておくべきです。

 よって、優先順位は、「やや高い」です。

 なお、当該成分が配合された市販薬には、「 【第2類医薬品】救心 30粒 」などがあります。

 生薬の効能・効果が頭に入らないときは、実物の説明書きや成分表で、頭に入れていきましょう。

過去問○×問題

 当該生薬は…、

 「リュウノウは、ウグイスガイ科のアコヤガイ、シンジュガイ又はクロチョウガイ等の外套膜組成中に病的に形成された顆粒状物質を基原とする生薬で、鎮静作用等を期待して用いられる」

 …といった感じに出題されています。

 正誤はこちらです。

解説

 設問の「リュウノウは、ウグイスガイ科のアコヤガイ、シンジュガイ又はクロチョウガイ等の外套膜組成中に病的に形成された顆粒状物質を基原とする生薬で、鎮静作用等を期待して用いられる」ですが、誤った記述です。

 「リュウノウ」は、「気つけ」の効果が期待されます。

 当該「気つけ」ですが、当該リュウノウのみの効果・効能です。

 「リュウノウと言えば、気つけ」なので、押えておきましょう。これだけで、1点取れることもあります。

 なお、問題文の「アコヤガイ、シンジュガイ又はクロチョウガイ」が基原になるのは、「鎮静作用」のある「シンジュ」です。

 こんな次第で、解答は、「×」と相なります。

補足

 憶え方は、漢字で攻める、です。

 リュウノウを漢字で書くと、「竜脳」で、「竜の脳みそ」です。ボンクラな配偶者に飲ませたら、シャンとしそうな感じがします。

 漢字で捉えると、なんとなくわかるので、リュウノウは「竜脳‐気つけ」で憶えるとよいでしょう。

その他の記載

 最近では、試験が難化し、基原や効能以外のことまで、出題されるようになっています。

 当該「リュウノウ」ですが、手引きには…、

 「リュウノウ中に存在する主要な物質として、ボルネオールが配合されている場合もある。

 …との記載があります。

 当該ボルネオールも、出題される可能性があります。

 ガチ暗記は無用ですが、チェックだけは、入れておきましょう。

 なお、「ボルネオール」とは、「ボルネオショウノウとも呼ばれる化合物。特有の芳香をもっている。」とのことです。

 興味のある人は、各自で検索してみてください。

空白問題

 暗記用に、空白問題を出しておきます。

 リュウノウ --- 「○○○(これだけ!)」

 すらっと出るようなら、OKです。アレレなら、ページの上の方を見つめてください。

生薬リンク

 「ら行」の生薬へのリンクです。

 ラタニア

 リュウタン

 リュウノウ

 レイヨウカク

 レンギョウ

 ロクジョウ

 「ら行」インデックス

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

 登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

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