登録販売者の「主な医薬品とその作用(通称:医薬品)」の「漢方処方製剤」の「心臓・血液に作用する薬」の「循環器用薬」に登場する「七物降下湯(しちもつこうかとう)」の対策ページ。本ページでは、当該漢方処方製剤のポイントをまとめたり、「○×問題」を出したり、過去問を紹介したりしています。
基本問題です。
問1ですが、誤った記述です。
「七物降下湯」ですが、体力規定(虚実)は、「体力中等度“以下”」です。
名前に「下」があるので、「七物降“下”湯で以“下”」くらいに憶えましょう。
さて、設問の「体力に関わらず広く応用できる」は、数が少ないので、「ブログ 「体力に関らず」」や「「幅広く応用できる」と「広く応用できる」のまとめ」で、チェックしておきましょう。
問2は、誤った記述です。
「七物降下湯」には、カンゾウが入っていません。
また、ダイオウやマオウも入っていません。
構成生薬で問われるものは、「ない」です。
この種の漢方は、そう数がないので、「カンゾウ・ダイオウ・マオウの3つを含まない漢方処方製剤」で、チェックしておきましょう。
憶え方は後述します。
問3は、誤った記述です。
「七物降下湯」ですが、小児向けの漢方処方ではありません。
手引きには、「15歳未満の小児への使用は避ける必要がある。」とあります。
使用上の注意は、まず出るので、確実に押えておきましょう。
「七物降下湯」ですが、そこそこ出る漢方処方製剤です。
できる範囲で、押えておきましょう。
なお、「七物降下湯」は、市販されている漢方処方製剤があります。
テキストはもとより、ドラッグストア等で、実物を手にして、効能などを勉強しましょう。
amazon参考:七物降下湯
楽天参考:七物降下湯
「七物降下湯」の「体力規定(虚実)」は、「体力中等度以下」となっています。
先述したように、名前に「下」の文字があるので、ここで、「以下」と把握するとよいでしょう。
「七物降下湯」の禁忌ですが、「2つ」あります。
さて、手引きには…、
『胃腸が弱く下痢しやすい人では、胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。』
『また、小児向けの漢方処方ではなく、15歳未満の小児への使用は避ける必要がある。』
…とあります。
特に、2つ目の「小児向けなし」と「15歳未満の小児への使用は避ける」は、「医薬品」のみならず、「適正使用」などでド頻出の論点なので、確実に押えておきましょう。
「七物降下湯」のキーワードは、「顔色が悪くて疲れやすく」と「高血圧の随伴症状(のぼせ、肩こり、耳なり、頭重、不眠、不安)」くらいです。
まあ、突っ込んだ出題はないと思いますが、一応、見てはおきましょう。
「七物降下湯」の構成生薬は、「なし」です。
先述したように、「七物降下湯」には、構成生薬のカンゾウもダイオウもマオウも入っていません。
「カンゾウ・ダイオウ・マオウの3つを含まない漢方処方製剤」で、横断的に押えてしまいましょう。
くだらない憶え方ですが、「胸に一“物”あるくせに、ない」です。
なお、名前に同じ「物」のある「婦人薬」の「四物湯」ですが、これも、「構成生薬なし」です。
「物」つながりで押えてしまいましょう。
「七物降下湯」の「稀な重篤な副作用」は、「なし」です。
「心臓・血液に作用する薬」の循環器用薬や循環器用薬には、「稀な重篤な副作用」がないです。
第4節の漢方は、まとめて、「まれ重篤…なし」で憶えるといいでしょう。
また、先の構成生薬の憶え方「胸に一“物”あるくせに、ない」も、使えます。
ところで、先の「物」つながりの「四物湯」も、「まれ重篤…なし」です。
「七物降下湯」ですが、手引きには…、
『比較的長期間(1ヶ月位)服用されることがある。』
…と、記載されています。
これしか記述がなく、個別的な注意書きは、無いです。
シンプルに、長期連用と憶えておけばいいでしょう。
なお、強心薬の「苓桂朮甘湯」や、同じ循環器用薬の「三黄瀉心湯」も、長期服用されることもありますが、気をつけるべき症状(鼻血・痔出血など)があります。
このあたりは、整理して憶えましょう。
「七物降下湯」の過去問演習用として、東京都等の問題をピックアップしました。
こういう出題があったので、チェックしておきましょう。
・近年なし
当該漢方の語呂をまとめておきます。チェック用に。
・胸に一物あるくせに、「ない」…構成生薬なし、まれ重篤なし。
なお、語呂合わせですが、「強心薬 循環器用薬 語呂 まとめ・解説」「強心薬 循環器用薬 語呂 逆引き」にまとめているので、こちらも活用してください。
『七物降下湯』
『体力中等度以下で、顔色が悪くて疲れやすく、胃腸障害のないものの高血圧に伴う随伴症状(のぼせ、肩こり、耳鳴り、頭重)に適すとされる。』
『しかし、胃腸が弱く下痢しやすい人では、胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。』
『また、小児向けの漢方処方ではなく、15歳未満の小児への使用は避ける必要がある。』
『比較的長期間(1ヶ月位)服用されることがある。』
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