午後第29問‐岡山県 令和5年度(2023年度)過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「医薬品」の「外皮用薬」についての問題です。難しいところはありません。基礎・基本事項の出題です。

午後第29問‐外皮用薬

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢a

 選択肢aの「 デキサメタゾンは、ステロイド性抗炎症成分であり、患部が広範囲にわたっている人 では、短期間の使用であっても、適用部位を限る等、過度の使用を避けるべきである。」ですが、正しい記述です。

 「デキサメタゾン」の正しい記述です。これは、「ステロイド性抗炎症成分」です。

 んで、選択肢の後半部分の「患部が広範囲にわたっている人 では、短期間の使用であっても、適用部位を限る等、過度の使用を避けるべきである」の記述も正しいです。

 禁忌は、意識して押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢b

 選択肢bの「フェルビナクは、非ステロイド性抗炎症成分であり、筋肉痛、関節痛等による鎮痛を 目的として用いられるほか、殺菌作用があるため、皮膚感染症に対しても効果が期待で きる。」ですが、誤った記述です。

 全然違います。

 間違っているのは、「殺菌作用があるため、皮膚感染症に対しても効果が期待で きる」のところです。

 手引きには…、

 「殺菌作用はないため、皮膚感染症に対しては効果がなく、」

 「痛みや腫れを鎮めること でかえって皮膚感染が自覚されにくくなる(不顕性化する)おそれがあるため、みずむし、 たむし等又は化膿している患部への使用は避ける必要がある。」

 …とあります。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

 なお、選択肢の前半部分の「フェルビナクは、非ステロイド性抗炎症成分であり、筋肉痛、関節痛等による鎮痛を 目的として用いられる」は、正しい記述です。

 「フェルビナク」は、「非ステロイド性抗炎症成分」です。

選択肢c

 選択肢cの「サリチル酸メチルは、局所刺激により患部の血行を促し、また、末梢の知覚神経に軽 い麻痺 を起こすことにより、鎮痛作用をもたらすと考えられている」ですが、正しい記述です。

 「サリチル酸メチル」は、「主として局所刺激により患部の血行を促し、また、末梢の知覚神経に軽い 麻痺 を起こすことにより、鎮痛作用をもたらすと考えられている。」となっています。

 あまり出ない成分ですが、チェックしておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢d

 選択肢dの「ヘパリン類似物質は、血液凝固を促すほか、抗炎症作用や保湿作用も期待される」ですが、誤った記述です。

 間違っているのは、「血液凝固を促す」のところです。

 正しくは、「血液凝固を抑える働きがあ る」です。

 なお、選択肢後半の「抗炎症作用や保湿作用も期待」のところは、正しいです。

 「ヘパリン類似物質」ですが、マイナー成分ながら、禁忌がそこそこあるので、よく出るようになっています。

 先に挙げたリンクページを参考にするなどして、優先して押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

答え

 「a」は「正」です。

 「b」は「誤」です。

 「c」は「正」です。

 「d」は「誤」です。

 「正しい組み合わせ」は、

 正解:2

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

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医薬品

 午後1問:痛みや発熱が起こる仕組み

 午後2問:解熱鎮痛薬の配合成分

 午後3問:かぜ薬

 午後4問:眠気を促す薬

 午後5問:漢方処方製剤(鎮静)

 午後6問:乗り物酔い防止薬

 午後7問:鎮咳去痰薬

 午後8問:気管支拡張成分

 午後9問:口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)

 午後10問:口腔咽喉薬・うがい薬(含嗽薬)の配合成分

 午後11問:胃の薬

 午後12問:漢方処方製剤(胃の不調)

 午後13問:止瀉薬

 午後14問:瀉下成分

 午後15問:胃腸鎮痛鎮痙薬

 午後16問:浣腸薬

 午後17問:駆虫薬

 午後18問:強心薬

 午後19問:高コレステロール改善薬

 午後20問:貧血用薬

 午後21問:外用痔疾用薬

 午後22問:漢方処方製剤(泌尿器系)

 午後23問:婦人薬

 午後24問:内服アレルギー用薬

 午後25問:点鼻薬

 午後26問:点眼薬

 午後27問:点眼薬の配合成分

 午後28問:殺菌消毒薬

 午後29問:外皮用薬

 午後30問:抗真菌薬

 午後31問:毛髪用薬

 午後32問:歯痛・歯槽膿漏薬

 午後33問:口内炎・口内炎用薬

 午後34問:禁煙補助剤

 午後35問:滋養強壮保健薬

 午後36問:漢方処方製剤

 午後37問:消毒薬

 午後38問:衛生害虫、殺虫剤、忌避剤

 午後39問:殺虫剤

 午後40問:妊娠検査薬

令和5年度 岡山県 科目別

 ・インデックス

 ・医薬品に共通する特性と基本的な知識(第1~第20問)

 ・人体の働きと医薬品(第21~第40問)

 ・薬事に関する法規と制度(第41~第60問)

 ・主な医薬品とその作用(午後第1~40問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(午後第41問~60問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

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こまごましたもの

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