午後第4問‐岡山県 令和5年度(2023年度)過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「医薬品」の「眠気を促す薬」の問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。

午後第4問‐眠気を促す薬

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢a

 選択肢aの「ヒスタミンは、脳の下部にある睡眠・覚醒に関与する部位で神経細胞の刺激を介して、覚醒の維持や調節を行う働きを担っている。」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。

 手引きには…、

 「ヒスタミンは、脳の下部にある睡眠・覚醒に大きく関与する部位において覚醒 の維持・調節を行う働きを担っているが、」

 「抗ヒスタミン成分によりヒスタミンの働きが抑え られると眠気が促される

 …とあります。

 こういう、さりげない記述も出るようになっているので、テキストを精読しておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢b

 選択肢bの「ブロモバレリル尿素は、脳の興奮を抑え、痛覚を鈍くする作用があり、不眠症や不安 緊張状態の鎮静を目的に用いられ、近年は使用量が増加している」ですが、誤った記述です。

 間違っているのは、「近年は使用量が増加している」のところです。

 手引きには…、

 「かつては不眠症や不安緊張状態の鎮静を目的にブロモバレリル尿 素が頻繁に用いられていたが、」

 「ブロモバレリル尿素の大量摂取による自殺が日本で社会問題 になったことや、ベンゾジアゼピン系成分にその役割が取って代わられたことから、近年 は使用量が減少している。」

 …とあります。

 他県でも、出題されています。テキストを精読しておきましょう。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢c

 選択肢cの「ジフェンヒドラミン塩酸塩は、吸収されたジフェンヒドラミンの一部が乳汁に移行し て乳児に昏睡を生じるおそれがあるため、母乳を与える女性は使用を避けるか、使用す る場合には授乳を避ける必要がある」ですが、正しい記述です。

 「ジフェンヒドラミン塩酸塩」の正しい記述です。

 そこそこ禁忌のある成分なので、確実に押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢d

 選択肢dの「小児及び若年者では、抗ヒスタミン成分により眠気とは反対の神経過敏や中枢興奮な どが現れることがある」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。

 手引きには…、

 「小児及び若年者では、抗ヒスタミン成分により眠気とは反対の神経過敏や中枢興奮などが 現れることがある。

 「特に15歳未満の小児ではそうした副作用が起きやすいため、抗ヒスタ ミン成分を含有する睡眠改善薬の使用は避ける

 …とあります。

 禁忌は、意識して押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

答え

 「a」は「正」です。

 「b」は「誤」です。

 「c」は「正」です。

 「d」は「正」です。

 「正しいものの組み合わせ」は、

 正解:4

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医薬品

 午後1問:痛みや発熱が起こる仕組み

 午後2問:解熱鎮痛薬の配合成分

 午後3問:かぜ薬

 午後4問:眠気を促す薬

 午後5問:漢方処方製剤(鎮静)

 午後6問:乗り物酔い防止薬

 午後7問:鎮咳去痰薬

 午後8問:気管支拡張成分

 午後9問:口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)

 午後10問:口腔咽喉薬・うがい薬(含嗽薬)の配合成分

 午後11問:胃の薬

 午後12問:漢方処方製剤(胃の不調)

 午後13問:止瀉薬

 午後14問:瀉下成分

 午後15問:胃腸鎮痛鎮痙薬

 午後16問:浣腸薬

 午後17問:駆虫薬

 午後18問:強心薬

 午後19問:高コレステロール改善薬

 午後20問:貧血用薬

 午後21問:外用痔疾用薬

 午後22問:漢方処方製剤(泌尿器系)

 午後23問:婦人薬

 午後24問:内服アレルギー用薬

 午後25問:点鼻薬

 午後26問:点眼薬

 午後27問:点眼薬の配合成分

 午後28問:殺菌消毒薬

 午後29問:外皮用薬

 午後30問:抗真菌薬

 午後31問:毛髪用薬

 午後32問:歯痛・歯槽膿漏薬

 午後33問:口内炎・口内炎用薬

 午後34問:禁煙補助剤

 午後35問:滋養強壮保健薬

 午後36問:漢方処方製剤

 午後37問:消毒薬

 午後38問:衛生害虫、殺虫剤、忌避剤

 午後39問:殺虫剤

 午後40問:妊娠検査薬

令和5年度 岡山県 科目別

 ・インデックス

 ・医薬品に共通する特性と基本的な知識(第1~第20問)

 ・人体の働きと医薬品(第21~第40問)

 ・薬事に関する法規と制度(第41~第60問)

 ・主な医薬品とその作用(午後第1~40問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(午後第41問~60問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

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 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

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