午後第1問‐岡山県 令和5年度(2023年度)過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「医薬品」の「痛みや発熱が起こる仕組み」についての問題です。すべて基礎・基本事項です。テキストをきっちり読み込んでおきます。

午後第1問‐痛みや発熱が起こる仕組み

 

 (クリックして拡大。)

難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

解説

 「(a) 解熱鎮痛成分」からの出題です。

 プロスタグランジンに関する記述は、小難しいですが、よく出るようになっています。

 何度か精読しておくべきです。

選択肢1

 選択肢1の「プロスタグランジンは、ホルモンに似た働きをする物質で、病気や外傷があるときに 活発に産生されるようになり、体の各部位で発生した痛みが脳へ伝わる際に、そのシグ ナルを増幅することで痛みの感覚を強めている」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。テキストで確認しておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢2

 選択肢2の「プロスタグランジンは、脳の下部にある体温を調節する部位(温熱中枢)に作用して、 体温を通常よりも高く維持するように調節する」ですが、正しい記述です。

 これも、そのとおりの記述です。

 テキストで確認しておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢3

 選択肢3の「化学的に合成された解熱鎮痛成分は、中枢神経系におけるプロスタグランジンの産生 を抑制することにより、解熱作用を示す」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。

 「プロスタグランジンの産生 を“抑制”」です。変えられるところなので、テキストを精読しておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢4

 選択肢4の「化学的に合成された解熱鎮痛成分は、腎臓における水分の再吸収を促し、循環血流量 を増加させることにより、発汗を抑制する作用もある」ですが、誤った記述です。

 間違っているのは、「発汗を抑制する作用」のところです。

 正しくは、「発汗を促進する作用」です。

 手引きには…、

 「解熱に関しては、中枢神経系におけるプロスタグランジンの産生抑制作用のほか、」

 「腎臓に おける水分の再吸収を促して循環血流量を増し、発汗を促進する作用も寄与している。」

 …とあります。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

 手引きの「腎臓に おける水分の再吸収を促す」のところも、チェックしておきましょう。出題実績あります。

答え

 「1」は「正」です。

 「2」は「正」です。

 「3」は「正」です。

 「4」は「誤」です。

 「誤っているもの」は、

 正解:4

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

 >>> 次の問題へ。

医薬品

 午後1問:痛みや発熱が起こる仕組み

 午後2問:解熱鎮痛薬の配合成分

 午後3問:かぜ薬

 午後4問:眠気を促す薬

 午後5問:漢方処方製剤(鎮静)

 午後6問:乗り物酔い防止薬

 午後7問:鎮咳去痰薬

 午後8問:気管支拡張成分

 午後9問:口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)

 午後10問:口腔咽喉薬・うがい薬(含嗽薬)の配合成分

 午後11問:胃の薬

 午後12問:漢方処方製剤(胃の不調)

 午後13問:止瀉薬

 午後14問:瀉下成分

 午後15問:胃腸鎮痛鎮痙薬

 午後16問:浣腸薬

 午後17問:駆虫薬

 午後18問:強心薬

 午後19問:高コレステロール改善薬

 午後20問:貧血用薬

 午後21問:外用痔疾用薬

 午後22問:漢方処方製剤(泌尿器系)

 午後23問:婦人薬

 午後24問:内服アレルギー用薬

 午後25問:点鼻薬

 午後26問:点眼薬

 午後27問:点眼薬の配合成分

 午後28問:殺菌消毒薬

 午後29問:外皮用薬

 午後30問:抗真菌薬

 午後31問:毛髪用薬

 午後32問:歯痛・歯槽膿漏薬

 午後33問:口内炎・口内炎用薬

 午後34問:禁煙補助剤

 午後35問:滋養強壮保健薬

 午後36問:漢方処方製剤

 午後37問:消毒薬

 午後38問:衛生害虫、殺虫剤、忌避剤

 午後39問:殺虫剤

 午後40問:妊娠検査薬

令和5年度 岡山県 科目別

 ・インデックス

 ・医薬品に共通する特性と基本的な知識(第1~第20問)

 ・人体の働きと医薬品(第21~第40問)

 ・薬事に関する法規と制度(第41~第60問)

 ・主な医薬品とその作用(午後第1~40問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(午後第41問~60問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

 登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

みんなとシェアする