午後第9問‐岡山県 令和5年度(2023年度)過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「医薬品」の「口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)」の問題です。 選択肢のすべてが「生薬」で構成されています。勉強していない人は、解けません。無理そうなら「捨て問」です。しかし、本問の生薬は、そう難しくないので、時間があれば、合格の保険として、押さえておくべきです。

午後第9問‐口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)

 

 (クリックして拡大。)

難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「難」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢a

 選択肢aの「噴射式の液剤では、息を吸いながら噴射すると気管支や肺に入ってしまうおそれがあ るため、軽く息を吐きながら噴射することが望ましい。」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。

 「使用上の注意」は、頻出論点なので、必ず、テキストを精読しておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢b

 選択肢bの「口腔 内や咽頭における局所的な作用を目的とする医薬品であるため、全身的な影響は 生じない。」ですが、誤った記述です。

 間違っているのは、「全身的な影響は 生じない」のところです。

 手引きには…、

 「口腔咽喉薬・含嗽薬は、口腔内や咽頭における局所的な作用を目的とする医薬品であるが、」

 「成分の一部が口腔や咽頭の粘膜から吸収されて循環血流中に入りやすく」、

 「全身的な影響を生じ ることがあるため、配合成分によっては注意を要する場合がある。」

 …とあります。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢c

 選択肢cの「口腔咽喉薬には、鎮咳成分や気管支拡張成分、去痰成分は配合されておらず、これらの 成分が配合されている場合には鎮咳去痰薬に分類される」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。

 手引きには…、

 「口腔咽喉薬は、口腔内又は咽頭部の粘膜に局所的に作用して、それらの部位の炎症による痛み、 腫れ等の症状の緩和を主たる目的とするもので、トローチ剤やドロップ剤のほか、口腔内に噴霧又は塗布して使用する外用液剤がある。」

 「殺菌消毒成分が配合され、口腔及び咽頭の殺菌・消毒等を目的とする製品もある。」

 「鎮咳成分や気管支拡張成分、去痰成分は配合されていない

 …とあります。

 そして、「注記」には、「これらの成分(鎮咳成分や気管支拡張成分、去痰成分)が配合されている場合には、鎮咳去痰薬に分類される。」とあります。

 こういうところも出るようになっています。チェックしておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢d

 選択肢dの「含嗽薬は即効性があるため、使用後すぐに食事を摂取しても、殺菌消毒効果に対する 影響はほとんどない」ですが、誤った記述です。

 間違っているのは、「使用後すぐに食事を摂取しても、殺菌消毒効果に対する 影響はほとんどない」のところです。

 手引きには…、

 「含嗽 薬の使用後すぐに食事を摂ると、殺菌消 毒効果が薄れやすい。」

 …とあります。

 テキストを精読しておきましょう。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

答え

 「a」は「正」です。

 「b」は「誤」です。

 「c」は「正」です。

 「d」は「誤」です。

 「正しいものの組み合わせ」は、

 正解:1

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

 >>> 次の問題へ。

医薬品

 午後1問:痛みや発熱が起こる仕組み

 午後2問:解熱鎮痛薬の配合成分

 午後3問:かぜ薬

 午後4問:眠気を促す薬

 午後5問:漢方処方製剤(鎮静)

 午後6問:乗り物酔い防止薬

 午後7問:鎮咳去痰薬

 午後8問:気管支拡張成分

 午後9問:口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)

 午後10問:口腔咽喉薬・うがい薬(含嗽薬)の配合成分

 午後11問:胃の薬

 午後12問:漢方処方製剤(胃の不調)

 午後13問:止瀉薬

 午後14問:瀉下成分

 午後15問:胃腸鎮痛鎮痙薬

 午後16問:浣腸薬

 午後17問:駆虫薬

 午後18問:強心薬

 午後19問:高コレステロール改善薬

 午後20問:貧血用薬

 午後21問:外用痔疾用薬

 午後22問:漢方処方製剤(泌尿器系)

 午後23問:婦人薬

 午後24問:内服アレルギー用薬

 午後25問:点鼻薬

 午後26問:点眼薬

 午後27問:点眼薬の配合成分

 午後28問:殺菌消毒薬

 午後29問:外皮用薬

 午後30問:抗真菌薬

 午後31問:毛髪用薬

 午後32問:歯痛・歯槽膿漏薬

 午後33問:口内炎・口内炎用薬

 午後34問:禁煙補助剤

 午後35問:滋養強壮保健薬

 午後36問:漢方処方製剤

 午後37問:消毒薬

 午後38問:衛生害虫、殺虫剤、忌避剤

 午後39問:殺虫剤

 午後40問:妊娠検査薬

令和5年度 岡山県 科目別

 ・インデックス

 ・医薬品に共通する特性と基本的な知識(第1~第20問)

 ・人体の働きと医薬品(第21~第40問)

 ・薬事に関する法規と制度(第41~第60問)

 ・主な医薬品とその作用(午後第1~40問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(午後第41問~60問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

 登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

みんなとシェアする