午後第22問‐岡山県 令和4年度(2022年度)過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「医薬品」の「漢方処方製剤(泌尿器用薬)」についての問題です。漢方処方製剤の選択肢が2つ、生薬の選択肢が2つあります。すべての選択肢の判別は困難ですが、最終解答は、定番のキーワードなので、生薬をきちんと勉強した人なら、得点はできるはずです。過去問に出たことは、甘く見てはいけないので、復習だけはしておきましょう。

午後第22問‐漢方処方製剤(泌尿器用薬)

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「難」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢1

 選択肢1の「日本薬局方収載のウワウルシ及びカゴソウは、いずれも煎薬として残尿感、排尿に際 して不快感のあるものに用いられる。」ですが、正しい記述です。

 「尿路の殺菌消毒効果」の「ウワウルシ」と、「利尿作用」のある「カゴソウ」の正しい記述です。

 テキストで確認しておきましょう。

 なお、余裕のある人は、「日本薬局方」の論点も押えておきたいので、「登録販売者「日本薬局方」のある生薬のまとめ」を、一読願います。

 また、「利尿作用」のある生薬については、「利尿作用のある生薬の語呂合わせ‐ソウハクヒ・キササゲ・モクツウ・ブクリョウ・カゴソウ・サンキライ 」も、参考にしてください。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢2

 選択肢2の「ブクリョウはツツジ科のクマコケモモの葉を基原とする生薬で、利尿作用のほかに、 経口的に摂取した後、尿中に排出される分解代謝物が抗菌作用を示し、尿路の殺菌消毒 効果を期待して用いられる。」ですが、誤った記述です。

 選択肢には、キーワードの「尿路の殺菌消毒効果」があります。

 このキーワードが該当するのは、「ウワウルシ」です。

 なお、「ブクリョウ」ですが、「利尿、健胃、鎮静等の作用」です。テキストで確認しておきましょう。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢3

 選択肢3の「猪苓湯は体力に関わらず使用でき、排尿異常があり、ときに口が渇くものの排尿困 難、排尿痛、残尿感、頻尿、むくみに適すとされる。」ですが、正しい記述です。

 「猪苓湯」の正しい記述です。

 「体力に関わらず使用でき」の漢方処方製剤は、そう数がないので、「ブログ 「体力に関らず」」で押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢4

 選択肢4の「竜胆瀉肝湯は、むくみ、心臓病、腎臓病又は高血圧のある人や高齢者では偽アルドステロン症を生じるリスクが高いため、事前にその適否を十分考慮するとともに、慎重 に使用する必要がある」ですが、正しい記述です。

 「竜胆瀉肝湯」の正しい記述です。

 「竜胆瀉肝湯」ですが、「構成生薬としてカンゾウを含む」です。

 よって、選択肢の言うように、偽アルドステロン症に注意しなくてはいけません。

 よって、選択肢は、「正」となります。

 なお、当該選択肢の内容ですが、これは、「竜胆瀉肝湯」だけのものではありません。

 構成生薬が「カンゾウ」のものは、すべて、選択肢の言うように、偽アルドステロン症に注意しなくてはいけません。

答え

 「1」は「正」です。

 「2」は「誤」です。

 「3」は「正」です。

 「4」は「正」です。

 「誤っているもの」は、

 正解:2

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

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医薬品

 午後1問:かぜ薬

 午後2問:かぜ薬の配合成分

 午後3問:漢方処方製剤(かぜ)

 午後4問:解熱鎮痛成分の働きと副作用

 午後5問:解熱鎮痛成分

 午後6問:漢方処方製剤(鎮痛)

 午後7問:眠気を促す薬及び眠気を防ぐ薬

 午後8問:鎮暈薬

 午後9問:鎮咳去痰薬

 午後10問:漢方処方製剤(鎮咳去痰)

 午後11問:胃の薬

 午後12問:胃に作用する薬

 午後13問:腸の薬の配合成分

 午後14問:腸の薬

 午後15問:漢方処方製剤(腸の薬)

 午後16問:胃腸鎮痛鎮痙薬

 午後17問:浣腸薬及び駆虫薬

 午後18問:強心薬

 午後19問:高コレステロール改善薬

 午後20問:貧血用薬

 午後21問:痔の薬

 午後22問:漢方処方製剤(泌尿器用薬)

 午後23問:月経及び婦人薬の適用対象

 午後24問:婦人薬

 午後25問:漢方処方製剤(アレルギー)

 午後26問:点鼻薬

 午後27問:点鼻薬の成分

 午後28問:眼科用薬

 午後29問:眼科用薬の配合成分

 午後30問:皮膚に用いる薬

 午後31問:皮膚に用いる薬の成分

 午後32問:ステロイド性抗炎症成分

 午後33問:歯痛薬・歯槽膿漏薬

 午後34問:禁煙補助剤

 午後35問:滋養強壮保健薬

 午後36問:漢方処方製剤(肥満症又は肥胖症)

 午後37問:消毒薬

 午後38問:殺虫成分

 午後39問:一般用検査薬

 午後40問:尿糖・尿タンパク検査薬

令和4年度 岡山県

 ・インデックス

 ・医薬品に共通する特性と基本的な知識(午前:第1~第20問)

 ・人体の働きと医薬品(午前:第21~第40問)

 ・薬事に関する法規と制度(午前:第41~第60問)

 ・主な医薬品とその作用(午後:第1~第40問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(午後:第41問~第60問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

 登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

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