第35問‐奈良県 令和5年度(2023年度)過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「人体」の「重篤な皮膚粘膜障害」についての問題です。基本問題です。テキストを精読しておきましょう。難しいところはありません。

第35問‐重篤な皮膚粘膜障害

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢a

 選択肢aの「皮膚粘膜眼症候群と中毒性表皮壊死融解症のいずれも、発症機序の詳細が判明して おらず、また、その発症は非常にまれであるが、一旦発症すると多臓器障害の合併症 等により致命的な転帰をたどることがある。」ですが、正しい記述です。

 「皮膚粘膜眼症候群」と「中毒性表皮壊死融解症」の正しい記述です。

 ガチで出るところなので、すべての記述をガチで押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢b

 選択肢bの「38℃以上の高熱、目の充血、目やに(眼分泌物)、まぶたの腫れ、目が開けづらい、 口唇の違和感、口唇や陰部のただれ等の症状が持続したり、又は急激に悪化したりす る場合には、原因と考えられる医薬品の使用を中止せず、直ちに皮膚科の専門医を受 診する必要がある。」ですが、誤った記述です。

 ずっこける選択肢です。

 間違っているのは、「原因と考えられる医薬品の使用を中止せず」のところです。

 正しくは、「原因と考えられる医薬品の使 用を中止して」です。当然ですよね。

 関西圏の人は「使い続けるんかいー」と、関東圏の人は「使い続けるかよっ」と突っ込んでください。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢c

 選択肢cの「両眼に現れる急性結膜炎(結膜が炎症を起こし、充血、目やに、流涙、痒み、腫れ 等を生じる病態)は、皮膚や粘膜の変化とほぼ同時期又は半日~1日程度先行して生 じる。」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。

 キーワードの「急性結膜炎」と「同時期又は半日~1日程度先行」は、ガチで押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢d

 選択肢dの「皮膚粘膜眼症候群と中毒性表皮壊死融解症は、いずれも原因医薬品の使用開始後2 週間以内に発症することが多く、医薬品の使用開始から1ヶ月を経過すると、その後 発症することはないため、医薬品の使用開始直後は特に注意が必要である。」ですが、誤った記述です。

 間違っているのは、「医薬品の使用開始から1ヶ月を経過すると、その後 発症することはないため、医薬品の使用開始直後は特に注意が必要である。」のところです。

 皮膚粘膜眼症候群と中毒性表皮壊死融解症は、1ヶ月以上経ってから起こることもあります。

 基礎事項なので、シッカリ見ておきましょう。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

答え

 「a」は「正」です。

 「b」は「誤」です。

 「c」は「正」です。

 「d」は「誤」です。

 「正しい組み合わせ」は、

 正解:4

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

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人体

 21問:口腔、咽頭、食道

 22問:肝臓及び胆嚢

 23問:大腸・肛門

 24問:循環器系

 25問:脾臓・リンパ系

 26問:泌尿器系

 27問:目

 28問:外皮系

 29問:中枢神経系

 30問:薬の働く仕組み

 31問:有効成分の吸収

 32問:薬の代謝及び排泄

 33問:医薬品の体内での働き

 34問:剤形

 35問:重篤な皮膚粘膜障害

 36問:偽アルドステロン症

 37問:精神神経系の副作用

 38問:喘息

 39問:循環器系の副作用

 40問:泌尿器系の副作用

令和5年度 奈良県

 ・インデックス

 ・医薬品に共通する特性と基本的な知識(午前:第1~第20問)

 ・人体の働きと医薬品(午前:第21~第40問)

 ・薬事に関する法規と制度(午前:第41~第60問)

 ・主な医薬品とその作用(午後:第1~第40問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(午後:第41問~第60問)

独学向け教材

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こまごましたもの

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