57問‐宮崎県 R2年度（2020年度）過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

　本問は、「適正使用」の「登録販売者の対応」についての問題です。基本的なことの出題なので、難しいことはありません。確実に１点としましょう。

57問‐登録販売者の対応

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難易度コメント＋こたえ

　本問の難易度は、「ふつう」です。

　なお、本問の解答は、こちら（数字のみ）です。

選択肢1

　選択肢１の…、

　購入者：「妊婦なのですが、頭痛がひどいので、痛み止めを購入したいです。１２週以内に出産予定日を迎えます。」

　登録販売者：「イブプロフェンが配合された鎮痛薬であれば、服用できます。」

　…ですが、誤った記述です。

　「イブプロフェン」は、「出産予定日１２週以内の妊婦」の人には、「使用・服用しない」となっています。

　その理由は、「妊娠期間の延長、胎児の動脈管の収縮・早期閉鎖、子宮収縮の抑制、分娩時出血の増加のおそれがあるため」です。

　参考：使用・服用しない‐【語呂あり】女性系

　よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢2

　選択肢２の…、

　購入者：「お酒が好きで、毎日晩酌しています。ジフェンヒドラミン塩酸塩を主薬とする催眠鎮静薬の購入を考えています。注意することはありますか。」

　登録販売者：「鎮静作用の増強が生じるおそれがあるので、服用前後は飲酒しないでください。」

　…ですが、正しい記述です。

　本問は、「医薬品」の問題です。

　手引きには…、

　『ジフェンヒドラミン塩酸塩、ブロモバレリル尿素又はアリルイソプロピルアセチル尿素を含む催眠鎮静薬を服用すると、その薬効や副作用が増強されるおそれがあるため、服用時には飲酒を避ける必要がある』

　…と記載されています。

　参考：ジフェンヒドラミン塩酸塩

　よって、選択肢は、「正」となります。

　まあ、睡眠改善薬とアルコールとは、「ダメ」という常識からも、判断できるかと思います。

選択肢3

　選択肢３の…

　購入者：「部活のため、屋外において毎日サッカーをしています。ふくらはぎの筋肉痛に、フェルビナクが配合された外用鎮痛消炎薬の使用を検討しています。」

　登録販売者：「使用中又は使用後しばらくしてから重篤な光線過敏症が現れることがあるため、フェルビナクが配合されていない外用鎮痛消炎薬に変更するか、使用中は、天候にかかわらず、戸外活動を避けるとともに、日常の外出時も本剤の塗布部を衣服、サポーター等で覆い、紫外線に当てないでください。また、塗布後当分の間、同様の注意をしてください。」

　…ですが、誤った記述です。

　選択肢のような対応が執られるのは、「ケトプロフェン」です。

　「フェルビナク」ですが、サポータ等で覆うといった注意事項がありません。

　参考：ケトプロフェン

　参考：フェルビナク

　参考：特徴系＋その他【語呂あり】

　よって、選択肢は、「誤」となります。