令和6年度(2024年度)北海道 登録販売者試験の過去問と解説。本問は、「医薬品」の「鎮咳去痰薬」についての問題です。生薬の選択肢が1つありますが、残りは、基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。
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本問の難易度は、「ふつう」です。
選択肢1の「ジプロフィリンは、主に延髄の咳嗽中枢に作用し 咳を抑える成分である。」ですが、誤った記述です。
選択肢の言う「主に延髄の咳嗽中枢に作用」ウンヌンなのは、「麻薬性鎮咳成分」の「コデインリン酸塩」です。
キーワードの「延髄」は、要チェックです。脊髄とかになるよ。
選択肢の言う「ジプロフィリン」は、「キサンチン成分」です。
「自律神経系を介さずに気管支の平滑筋に直接作用して弛 緩させ、気管支を拡張させる成分」です。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢2の「エチルシステイン塩酸塩は、主に気管支を拡張させる成分であり、中枢神経系を興 奮させる作用を示し、甲状腺機能障害の診断を受けた人では、症状の悪化を招くおそ れがある」ですが、誤った記述です。
選択肢の言う「エチルシステイン塩酸塩」は、「去痰成分」です。
選択肢にある「主に気管支を拡張させる成分」は、「アドレナリン作動成分」で「メチルエフェドリン塩酸塩」などがあります。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢3の「デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物は、主に 痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して粘性を減少させることで、 痰の切れを良くする成分である」ですが、誤った記述です。
選択肢の「デキストロメトルファン臭化水素酸塩」ですが、これは、「非麻薬性鎮咳成分」です。
選択肢にある「痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して粘性を減少」ウンヌンは、「去痰成分」の「エチルシステイン塩酸塩」などです。
よって、選択肢は、「誤」となります。
最近は、「去痰成分」の細かいところを問う県が増えています。
以下の…、
・気道粘膜からの粘液の分泌を促進する作用を示すもの…グアイフェネシン、グアヤコールスルホン酸カリウム、クレゾールスルホン酸カリウム等
・痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して粘性を減少させるもの…エチルシステイン塩酸塩、メチルシステイン塩酸塩、カルボシステイン等
・粘液成分の含量比を調整し痰の切れを良くするもの…カルボシステイン
・分泌促進作用・溶解低分子化作用・線毛運動促進作用を示すもの…ブロムヘキシン塩酸塩
…以上の分類は、余裕があれば、試験勉強の後半以降に、押えていってください。
選択肢4の「カンゾウは、抗炎症作用のほか、気道粘膜からの粘液分泌を促す等の作用も 期待し て用いられる生薬である」ですが、正しい記述です。
「カンゾウ」は、「抗炎症成分」のある生薬です。
メジャーな生薬なので、押えておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
「1」は「誤」です。
「2」は「誤」です。
「3」は「誤」です。
「4」は「正」です。
「誤っているもの」は…、
正解:4
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
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