基本知識 セルフメディケーションへの積極的な貢献 新論点追加

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 登録販売者試験の「試験問題作成に関する手引き」が、令和4年4月に改正されました。本ページでは、「基本知識」に追加された新論点の「セルフメディケーションへの積極的な貢献」の記述を挙げています。「スイッチOTC医薬品」の注記もあります。旧版のテキストを使用されている方は、以下の文言を「加筆修正」してください。

基本知識 セルフメディケーションへの積極的な貢献

 登録販売者試験の「手引き」が令和4年4月に改正されました。

 「基本知識」では、「I 医薬品概論」に、「4)セルフメディケーションへの積極的な貢献」が新論点として、追加されています。

 そもそも「セルフメディケーション」が重要な論点なので、当該新論点も、まず試験に出るはずです。

 以下に、その全文を挙げておきます。

加筆事項

 以下の記述をテキストに記入するのは、実に酷です。

 よって、メモ用紙等に書いてから、「3)健康食品」の後に張り付けるなどするといいでしょう。

 追加された記述は…、

 「急速に少子高齢化が進む中、持続可能な医療医療制度の構築に向け、医療費の増加やその国民 負担の増大を解決し、健康寿命を伸ばすことが日本の大きな課題である。

 「セルフメディケーションの推進は、その課題を解決する重要な活動のひとつであり、地域住民の健康相談を受け、一般用医薬品の販売や必要な時は医療機関の受診を勧める業務は、その推進に欠かせない。

 「セルフメディケーションを的確に推進するためにも、一般用医薬品の販売等を行う登録販売者は、一般用医薬品等に関する正確で最新の知識を常に修得するよう心がけるとともに、薬剤師や医師、看護師など地域医療を支える医療スタッフあるいは行政などとも連携をとって、地域住民の健康維持・増進、生活の質(QOL)の改善・向上などに携わることが望まれる。

 「少子高齢化の進む社会では、地域包括ケアシステムなどに代表されるように、自分、家族、近隣住民、専門家、行政など全ての人たちで協力して個々の住民の健康を維持・増進していくことが求められる。

 「医薬品の販売等に従事する専門家はその中でも重要な情報提供者であり、薬物療法の指導者となることを常に意識して活動することが求められる。

 「また、平成29年1月からは、適切な健康管理の下で医療用医薬品からの代替を進める観点から、条件を満たした場合にスイッチOTC医薬品の購入の対価について、一定の金額をその年分の総所得金額等から控除するセルフメディケーション税制が導入され、令和4年1月の見直しにより、スイッチOTC医薬品以外にも腰痛や肩こり、風邪やアレルギーの諸症状に対応する一般用医薬品が税制の対象となっている。

 …です。

 まあ、確定的に出題されると思います。何回も、テキストを精読しておきましょう。

スイッチOTC医薬品 注記

 先の記述のうち、「スイッチOTC医薬品」のところに、注記がなされています。

 「一般用医薬品は、カウンター越しに(OTC(Over The Counter))販売等されることからOTC医薬品と呼ばれ、このうち、医師等の診断、処方箋に基づき使用されていた医療用医薬品を薬局や店舗販売業などで購入できるように転用(スイッチ)した医薬品をスイッチOTC医薬品という。

 …です。

 定義なので、試験に出しやすいところです。まずもって、出題されると思います。ガチで押えておきましょう。

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