登録販売者の試験科目「主な医薬品とその作用(通称:医薬品)」の第1章「精神神経に作用する薬」の「小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)」の「代表的な配合成分、主な副作用」を述べたページ。手引きの該当記述を挙げるほか、優先順位やポイントなどをコメント方式で説述する。独学者向けの内容。
復習用に、手引きの「代表的な配合成分、主な副作用」部分を抜粋すると…、
「小児の疳は、乾という意味もあるとも言われ、痩せて血が少ないことから生じると考えられており、」
「鎮静作用のほか、血液の循環を促す作用があるとされる生薬成分を中心に配合されている。」
「鎮静と中枢刺激のように相反する作用を期待する生薬成分が配合されている場合もあるが、」
「身体の状態によってそれらに対する反応が異なり、総じて効果がもたらされると考えられている。」
「いずれも古くから伝統的に用いられているものであるが、購入者等が、「作用が穏やかで小さな子供に使っても副作用が無い」などといった安易な考えで使用することを避け、」
「適切な医薬品を選択することができるよう、積極的な情報提供を行うことに努める必要がある。」
「漢方処方製剤は、用法用量において適用年齢の下限が設けられていない場合にあっても、生後3ヶ月未満の乳児には使用しないこととなっている。」
「小児の疳を適応症とする主な漢方処方製剤としては、柴胡加竜骨牡蛎湯、桂枝加竜骨牡蛎湯、抑肝散、抑肝散加陳皮半夏、小建中湯がある。」
「これらの処方のほとんどが、構成生薬としてカンゾウを含む。」
「なお、乳幼児に使用する場合、体格の個人差から体重当たりのグリチルリチン酸の摂取量が多くなることがあるので留意される必要がある。」
「柴胡加竜骨牡蛎湯、桂枝加竜骨牡蛎湯、抑肝散、抑肝散加陳皮半夏を小児の夜泣きに用いる場合、」
「1週間位服用しても症状の改善がみられないときには、いったん服用を中止して、専門家に相談する等、」
「その漢方処方製剤の使用が適しているかどうか見直すなどの対応が必要である。」
…となっています。
基本的に、読み飛ばさないで、精読しておけばいいところです。
強いて、チェックポイントを挙げるなら…、 「鎮静作用のほか、血液の循環を促す作用があるとされる生薬成分を中心に配合されている。」
…のところです。
「小児鎮静薬」なので、鎮静作用が入っているだけでなく、「血液の循環を促す作用があるとされる生薬成分」も入っているので注意してください。
ちなみに、該当する生薬は、「ゴオウ」と「ジャコウ」です。「緊張や興奮を鎮め、また、血液の循環を促す作用等を期待して用いられる」となっています。
なお、個人的には、「小児の疳は、乾という意味もあるとも言われ、痩せて血が少ないことから生じると考えられている」のところに、出そうな臭いがプンプンします。
わたしが出題者なら、選択肢の1つに出して、受験生を混乱させたいです。
(アレ、こんな文章あったけ?)とならないよう、シッカリ読み込んでおきましょう。
次に、「漢方処方製剤」のところですが、ガチ暗記ポイントが「生後3ヶ月未満の乳児には使用しない」です。
本当によく出ます。「東京都 R4 第67問」や「新潟県 R3第68問」の過去問を研究してください。
また、当該論点は、第14章の漢方処方製剤のところでも出ます。「沖縄県 R5 第95問」などが出題例です。
「漢方処方製剤・・・3ヵ月未満の乳児ダメ」は、ガチで押えておきましょう。
次に、漢方処方製剤のよくある論点の「これらの処方のほとんどが、構成生薬としてカンゾウを含む。」ですが、できる限り押えておきましょう。
「疳の薬」の漢方処方製剤は、そこそこ出るので、漢方が苦手な人でも、押さえておくべきです。
ちなみに、カンゾウが“入っていない”のは、「柴胡加竜骨牡蛎湯」です。余裕があれば、ここまで押えておきましょう。
そして、当該論点の固有事項が…、 「柴胡加竜骨牡蛎湯、桂枝加竜骨牡蛎湯、抑肝散、抑肝散加陳皮半夏を小児の夜泣きに用いる場合、」
「1週間位服用しても症状の改善がみられないときには、いったん服用を中止して、専門家に相談する」
…となっています。
当該論点ですが、先に見た「比較的長期間(1ヶ月位)継続して服用される」とごっちゃになりやすいです。
「柴胡加竜骨牡蛎湯、桂枝加竜骨牡蛎湯、抑肝散、抑肝散加陳皮半夏」を「小児の夜泣きに用いる場合」だけの限定論点です。
このケースのときだけ、「1週間位」試してみて、効き目がないなら服用中止・相談するとなっています。
出題実績あります。「東京都 R1 第68問」や「福岡県 H30 第65問」などの過去問を、参考にしてください。
ちなみに、先の限定論点ですが、「小建中湯」は、入っていないので、この点も、注意してください。
そして、定番論点の「カンゾウ・・・グリチルリチン酸」も、要チェックです。偽アルドステロン症の副作用があります。
最後に、上記以外の記述も、選択肢の1つに出ます。「熊本県 R5 第67問」などの過去問を参考にしてください。
どれも試験によく出る記述なので、何度も精読して、重要キーワード・重要論点は、正確に憶えてください。
小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)の配合成分は、以下のとおりです。
・相互作用
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
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