登録販売者の試験科目「主な医薬品とその作用(通称:医薬品)」の第1章「精神神経に作用する薬」の「小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)」の「総論・前文」を述べたページ。手引きの該当記述を挙げるほか、優先順位やポイントなどをコメント方式で説述する。独学者向けの内容。
復習用に、手引きの「総論・前文」部分を抜粋すると…、
「小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)」
「小児では、特段身体的な問題がなく、基本的な欲求が満たされていても、夜泣き、ひきつけ、疳の虫等の症状が現れることがあり、」
「他者との関わり等への不安や興奮から生じる情緒不安定・神経過敏が要因のひとつといわれ、また、睡眠のリズムが形成されるまでの発達の一過程とも考えられている。」
「授乳後にげっぷが出なかったり、泣く際に空気を飲み込んでしまうなどして、消化管に過剰な空気が入ることと関連づけられることもある。」
「乳児は食道と胃を隔てている括約筋が未発達で、胃の内容物をしっかり保っておくことができず、胃食道逆流に起因するむずがり、夜泣き、乳吐きなどを起こすことがある。」
「小児鎮静薬は、それらの症状を鎮めるほか、小児における虚弱体質、消化不良などの改善を目的とする医薬品(生薬製剤・漢方処方製剤)である。」
「症状の原因となる体質の改善を主眼としているものが多く、比較的長期間(1ヶ月位)継続して服用されることがある。」
「なお、身体的な問題がなく生じる夜泣き、ひきつけ、疳の虫等の症状については、成長に伴って自然に治まるのが通常である。」
「発達段階の一時的な症状と保護者が達観することも重要であり、小児鎮静薬を保護者側の安眠等を図ることを優先して使用することは適当でない。」
「小児(特に乳幼児)への医薬品の使用に関する留意点については、第1章 Ⅱ-4)(小児、高齢者などへの配慮)を参照して問題作成のこと。」
…となっています。
「第1章 Ⅱ-4)(小児、高齢者などへの配慮)」への参照規定があります。
深く勉強したい方は、「Webテキスト:基本知識‐小児、高齢者等への配慮 全記述」を、一読願います。
「小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)」の総論・前文部分です。
まずもって、前半部分は、言うほど出ません。
常識的な内容なので、ガチ暗記は無用です。しかし、一読はして、内容は押えておきましょう。
試験に出そうなのが、後半部分の当該小児鎮静薬の目的で…、
「小児における虚弱体質、消化不良などの改善を目的とする医薬品(生薬製剤・漢方処方製剤)である」
…のところです。
出題実績あります。「長崎県 R4 第70問」や「埼玉県 R5 第68問」などで、過去問研究をしてください。
次に、当該小児鎮静薬ですが、数少ない「比較的長期間(1ヶ月位)継続して服用される」ものなので、押えておきましょう。普通の薬は、こんなに長く服用しないです。
最後に、「使用上の注意」に当たる…
「発達段階の一時的な症状と保護者が達観することも重要であり、小児鎮静薬を保護者側の安眠等を図ることを優先して使用することは適当でない。」
…は、押さえておくべきです。一口で言うと、試験に出しやすいです。
たとえば…、
「むずがり、夜泣き、乳吐きなどを起きているときは、積極的に小児鎮静薬を使用するのが望ましい」とか…、
「夜泣き等で保護者の安眠がおびやかされるときは、小児鎮静薬を使用して改善を図るのが望ましい」とかです。
そういう目的での使用は、不適当です。当然、「×」です。
こういう出題が関の山かと思います。精読しておけば、大丈夫かと思います。
「総論・前文」は、以上で終わります。
・相互作用
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
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