登録販売者試験では、「食べ物アレルギー」系の出題があります。
「食べ物アレルギー」が出てくるのは、2つあります。
かぜ薬等でおなじみの抗炎症成分の「リゾチーム塩酸塩」。※
胃腸薬の止瀉成分である「タンニン酸アルブミン」。
そして、「人体の働きと医薬品」の「剤形別」で出てくる「カプセル剤」。
これらに、「食べ物アレルギー」に関する出題があります。本ページでは、これらの憶え方などを説述します。
(※令和4年度改正により、「リゾチーム塩酸塩」が削除されたので、本ページでも、削除しました。応じて、鶏卵アレルギーの表記も削除しました。)
「胃や腸の薬」に出てくる「止瀉成分」の「タンニン酸アルブミン」には、「牛乳アレルギーのある人」への注意喚起があります。
タンニン酸アルブミンのアルブミンは、牛乳に含まれるタンパク質(カゼイン)から精製されるため、牛乳アレルギーのある人は、使用を避ける、となっています。
タンニン酸アルブミンの配合された市販薬には、「【第2類医薬品】ビオフェルミン止瀉薬 12包」があります。
当該医薬品の注意書きには、「●してはいけないこと」の「1. 次の人は服用しないこと」のところに、「本剤または本剤の成分、牛乳によりアレルギー症状を起こしたことがある人。」という記載があります。
ところで、タンニン酸アルブミンは、「胃や腸の薬」に出てくる「止瀉成分」にしか登場しません。
このため、「止瀉成分」がテーマの問題では、「鉄板」の出題率を誇ります。
たとえば、本試験では、「ビスマスは、牛乳に含まれるタンパク質(カゼイン)から精製された成分である」とか…、
「次硝酸ビスマスは、牛乳に含まれるタンパク質成分であるため、牛乳にアレルギーのある人では使用を避ける必要がある」とか…、
「タンニン酸アルブミンに含まれるタンニンは、牛乳に含まれるタンパク質(カゼイン)から精選された成分である」などと出題されています。
1番目の「ビスマスは、牛乳に含まれるタンパク質(カゼイン)から精製された成分である」は、「×」です。「ビスマス」が誤りで、正しくは「アルブミン」です。
2番目の「次硝酸ビスマスは、牛乳に含まれるタンパク質成分であるため、牛乳にアレルギーのある人では使用を避ける必要がある」も、「×」です。「次硝酸ビスマス」が誤りで、正しくは「タンニン酸アルブミン」です。
3番目の「タンニン酸アルブミンに含まれるタンニンは、牛乳に含まれるタンパク質(カゼイン)から精選された成分である」も、これまた、「×」です。「タンニン」が誤りで、正しくは「アルブミン」です。
こんな風に、配偶者のように性根の腐った出題者は、手を変え品を変えて当該論点を出題してくるので、正確に憶えておきましょう。
くだらない憶え方ですが、「牛タンある?」くらいの語呂で憶えます。
「牛」は、「牛乳アレルギー」に該当します。
「タン」は、「“タン”ニン酸」の頭文字です。
「ある」は、「“アル”ブミン」に当たります。
ホント、くだらないですが、頭に「牛タンある?」と唱えつつ、暗記に勤しんでください。で、試験に無事合格したら、配偶者抜きで焼肉に行ってください。
ところで、ついでですが、本試験に「牛乳」が出てくるのは、「消毒薬を誤飲した時の対処」と「腸の薬の大腸刺激性瀉下薬のビサコジル」です。
消毒薬の「牛乳」は…、
「消毒薬を誤飲したときは、粘膜保護のため、数分以内に牛乳などを飲ませる。ないときは大量の水を飲ませる。誤飲が原末や濃厚液の場合、自己判断で安易に吐き出させることは避ける」
…となっています。
大腸刺激性瀉下薬のビサコジルは…、
「腸溶性製剤の服用後は、制酸成分を含む胃腸薬の服用や、牛乳の摂取を避ける」
…となっています。
牛乳が出てくるのは、先の「タンニン酸アルブミン」と、これら「誤飲対策」と「ビサコジル」なので、ついでに憶えるとよいでしょう。
最後は、「剤形別」で出てくる「カプセル剤」です。
当該論点は、「人体の働きと医薬品」の最後の方に出てきます。
さて、「カプセル剤」ですが、カプセルの原材料として用いられている「ゼラチン」は、「ブタ」などのタンパク質を主成分としています。
んなもんで、「ゼラチンにアレルギーのある人は、使用を避ける」となっています。
ときおり試験で見るので、しっかり押えておきましょう。
抗炎症成分でおなじみの「リゾチーム塩酸塩」ですが、当該成分には、「鶏卵アレルギー」に関する注意喚起があります。
リゾチーム塩酸塩は、鶏卵の卵白から抽出したタンパク質であるため、鶏卵アレルギーのある人は、「使用を避ける」となっています。
市販薬には、「【第2類医薬品】新カネドリン錠 30錠」などがあります。
んで、先の市販薬の注意書きには、「■してはいけないこと」の「1.次の人は服用しないで下さい。」のところに、「本剤又は本剤の成分,鶏卵によりアレルギー症状を起こしたことがある人」との記載があります。
リゾチーム塩酸塩は、風邪薬、鎮咳去痰薬、うがい薬、痔の薬等々、多種の医薬品に配合されています。
従って、当該「鶏卵アレルギーのある人は、使用を避ける」が狙われやすくなっています。
出題者側からすると、選択肢の1つに、実に出しやすいので、押さえておくべき論点です。
本試験では、「リゾチーム塩酸塩は、鶏卵アレルギーがある人では使用を避ける必要がある」などと出題されています。「○」です。
くだらない憶え方ですが、「たまごリゾット」くらいに憶えます。
「たまご」は、言うまでもなく、「鶏“卵”アレルギー」に該当します。
「リゾット」は、「“リゾ”チーム塩酸塩」の頭文字「リゾ」に当たります。
くだらない憶え方ですが、「たまごリゾット」と2~3回唱えたら、頭に残るかと思います。
| カテゴリー: 資格こもごも | Tags: 登録販売者, 登録販売者 まとめ, 登録販売者 人体, 登録販売者-医薬品 | 2018年2月10日 10:44 AM |
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登録販売者の「医薬品」に登場する副作用に、「“縮”瞳」と「“散”瞳」とがあります。
1字違いのため、「ひっかけ」問題で出される可能性が高いです。
以下に、「縮瞳」と「散瞳」の発生する成分をまとめているので、細切れ時間で消化してください。
端的に結論を言うと、「縮瞳」が登場するところは、「殺虫剤」の「有機リン系殺虫成分」です。
手引きを抜粋すると…、
「これらの殺虫成分(有機リン系殺虫成分)は、ほ乳類や鳥類では速やかに分解されて排泄されるため毒性は比較的低い。」
「ただし、高濃度又は多量に曝露した場合(特に、誤って飲み込んでしまった場合)には、神経の異常な興奮が起こり、」
「縮瞳、呼吸困難、筋肉麻痺等の症状が現れるおそれがある。」
「これらの症状が見られたときは、直ちに医師の診断を受ける必要がある」
…となっています。
手引きでは、ここの記述以外に、「縮瞳」という語句は、出てきません。
よって、試験的には、「縮瞳」が生じる医薬品は、当該「殺虫剤」の「有機リン系殺虫成分」のみとなります。
「縮瞳は、有機リン系」くらいに憶えておきましょう。
なお、「縮瞳」ですが、その詳細は、「グーグル検索:縮瞳」を、参考にしてください。
結論から言うと、手引きにて、「散瞳」の記載のある医薬品は…、
・鎮暈薬(乗物酔い防止薬)の「抗コリン成分」の「スコポラミン臭化水素酸塩」と「ロートエキス」
・鎮暈薬(乗物酔い防止薬)の「抗めまい成分」の「ジフェニドール塩酸塩」
・胃腸鎮痛鎮痙薬の「抗コリン成分」の「メチルベナクチジウム臭化物、ブチルスコポラミン臭化物、メチルオクタトロピン臭化物、ジサイクロミン塩酸塩、オキシフェンサイクリミン塩酸塩、チキジウム臭化物」
…となっています。
上記の成分は、「散瞳」による「目のかすみや異常な眩しさ」が副作用として生じます。
上記リストの成分ですが、ガチ暗記は厳しいので、ざっくり「散瞳は、ドールと抗コリンくらい」くらいに、押えておくといいでしょう。
なお、「散瞳」ですが、詳細は、「グーグル検索:散瞳」などを当たってみてください。
ところで、胃腸鎮痛鎮痙薬の「抗コリン成分」は、多数あります。
憶え方は、「胃腸鎮痛鎮痙薬の抗コリン成分‐登録販売者 医薬品の語呂合わせ」を、一読願います。
以上、「縮瞳」と「散瞳」の生じる成分の整理とまとめでした。
余裕のある人は、次に述べる例題も、見ていってください。
さて、当該「散瞳」と「縮瞳」の問題ですが、大阪府のH29のNo58では、以下のように出題されています。
こんな風に、「散瞳」と「縮瞳」の当否について問うています。
しっかり意識して憶えていないと、(アレレ?どっちだっけ?)となりかねない問題です。
先述したように、「縮瞳は、殺虫剤の有機リン系」でしたので、「散瞳」になっている「3」と「5」が「×」となります。
ちなみに、例題の答えは「2」です。
登録販売者試験では、よくよく「1字違い」の「ひっかけ」が出題されます。
出題例としては…、
「ジフェニドール塩酸塩は、副作用として、頭痛、排尿困難、眠気、“縮瞳”による異常な眩しさ、口渇のほか、浮動感や不安定感が現れることがある」
…などがあります。
おわかりでしょうか?
そう、本当なら「“散瞳”による異常な眩しさ云々」とならないといけないのに、「“縮瞳”」となっている、ってな塩梅です。
問題文を焦って読んでいると、こういうひっかけ問題に、足を掬われます。
「縮瞳」と「散瞳」という文字が出たら、「ひっかけ」を意識して、問題文に臨んでください。
さて、上記成分ですが、それぞれに不安のある方は、以下の…、
…を、参考にしてください。
| カテゴリー: 資格こもごも | Tags: 登録販売者, 登録販売者 まとめ, 登録販売者-医薬品 | 2017年12月19日 12:32 PM |
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結論から言うと、換気扇の油汚れは、セスキ炭酸ソーダで漬け置き洗いをすると、格段に手間が省ける、といった次第です。
百聞は一見に如かずなので、以下の画像を拝見ください。“きれいなもの”ではないので、拡大しての閲覧にはご注意をば。
配偶者の心のように汚れている、漬け置き前の換気扇等です。
漬け置き洗いをすると、このくらいにまで汚れが落ちます。
後は、使用済み歯ブラシや、ぼろ布、ぼろタオル、配偶者等で、残った油汚れを除去する(除去させる)だけです。
所要時間は、実作業時間は「2時間」、漬け置き時間は「2~6時間」くらいです。
漬け置き洗いの準備から述べていきます。
準備するのは、「セスキ炭酸ソーダ」です。重曹に比べてアルカリ性が高いので、油汚れに効きます。
わたしが使用したのは「トーヤク セスキ炭酸ソーダ 1kg」です。まあ、成分はほとんど同じなので、ドラッグストアで好きなのを選べばいいでしょう。
価格参考‐amazon:セスキ炭酸ソーダ
そして、「ゴム手袋」を用意します。
手を油で汚さないためと、セスキ炭酸ソーダは、ややアルカリ性が高いので、手荒れ予防のためです。
セスキ炭酸ソーダの水溶液を直に手で触れると、結構、ピリピリします。従って配偶者にかけたくなります。ピリピリは、すぐ収まりますが、ゴム手袋の使用を推奨します。
次に、漬け置き用の容器を用意します。バケツやタライとかです。
当方は、羽はバケツで漬け置きし、本体枠は流し台で漬け置きしました。なお、流し台で漬け置き洗いをすると、その間は、水道が使えないので、あらゆる水仕事が止まります。注意してください。
最後に、「ゴミ袋」を用意します。
先のバケツ等に、直に入れてもいいのですが、油でどろどろになるので、後の掃除が大変です。んなもんで、“そのまま捨てられる”ゴミ袋を使用する、ってな次第です。
以上が、準備するものです。
まず、入れ物からです。バケツ等にゴミ袋を取り付けて、油汚れ物を即、漬けれるようにします。
次に、ゴム手袋をはめて、羽や換気扇等を外します。
高所作業は、危険です。慎重に作業してください。家庭内の事故の大半は「高所」が原因です。
足元確かめて、慎重に取り外したら、油汚れ物を、ゴミ袋に入れます。
お湯を入れます。40~50度くらいの液温です。熱湯でなくて構いません。まあ、厳密なものではないので、温水の蛇口を捻ったときの温度でいいでしょう。
セスキ炭酸ソーダを、おおさじ換算で「5杯」ほど入れて、適当な棒でかき混ぜます。(当方は、使用済みの歯ブラシでかき混ぜました。)
混ぜると、油がアルカリと反応して乳化し始めます。
後は、数時間、放置です。2~3時間程度でいいかと思われますが、油汚れがひどいときは、セスキ炭酸ソーダを追加して、1晩漬けましょう。
なお、プラスチック製のものは、浮く場合があります。そのときは、ペットボトルに水を入れ、押さえにするとよいでしょう。
ところで、漬け置き中は、配偶者ほどではありませんが、不快な臭い(古い油の臭い)がします。
臭いが鼻に突く方は、ビニル袋の口をしばるとか、蓋や覆いをするなどしてください。
さて、賢明な諸氏ならご存知ですが、“油汚れを下水に流すと、詰まる危険性”があります。
ビニル袋内には、乳化した固形の油がそこそこあります。
んなもんで、一気に水溶液を捨てるのではなく、ゴミ袋に何個も穴を開けて、少しずつ液体を排出する、ってな塩梅です。
10個20個穴を開けてしばらく放置すれば、ゴミ袋の水だけが抜けて、固形の油汚れだけが残る、ってな寸法です。水が抜けたら、油でどろどろしたビニル袋を、配偶者と一緒にポイするだけです。
少々時間を食いますが、こうすると、固形の油を下水に流さないで済みます。
ちなみに、下水が詰まったために、職人2人呼んで処置させると、2~3万から最悪10万以上かかります。極力、油汚れは下水に流さないようにしましょう。
(なお、下水関係のトラブルは、市役所に相談して、市の委託事業者に頼むのがベストです。悪質な業者だと、“これはひどいですねー”などと、無知に付け込んで、かなり足元を見てきます。配偶者選びで人災に遭遇したのですから、業者選びくらいは正しいのを掴みましょう。)
しばらく漬けておくと、最初に挙げた画像のように、油汚れが落ちている、ってな次第です。
後は、落ちなかった油汚れを、手作業で落としていきます。
一見手間に見えますが、汚れの「根」は、かなり浅くなっているので、重曹でこすれば、難なく落ちていくはずです。
細かいアレですが、先の画像ですが、ぼろ布でつまんだだけで、油汚れが落ちました。赤丸で囲んだところです。
こんな次第で、セスキ炭酸ソーダによる漬け置き洗いで、だいたいの油汚れは取れる、といった寸法です。
頑固な汚れや、染み付いた油汚れが、少々残りますが、当方は、別に、口にするところでもないし年に1回しか触らないんだし、ざっくりきれいになっていれば十分だと思います。
なお、上の写真の残った油汚れは、20分も経たず、さくさくと取れました。
以前、重曹による換気扇掃除を紹介しました。
参考:換気扇の油汚れに重曹を
今回は、「セスキ炭酸ソーダ」を使用したわけですが、明らかに、「セスキ炭酸ソーダ」による漬け置き洗いのほうが楽です。
重曹による掃除は、市販の洗剤に比べたら、比較を絶するほど、楽です。
しかし、「重曹だと、たくさんこする必要がある」のです。
「セスキ炭酸ソーダ」でも、「こする」必要がありますが、大半の汚れは、さくさく・ぬるぬる・するっと落ちるため、想像以上に手間がかかりません。
先だって、実作業時間は「2時間」といいましたが、大半は、バケツ等の準備、換気扇の取り外しなどであり、実際の掃除時間はかなりすくないのです。
こうした次第で、換気扇等の油汚れは、「セスキ炭酸ソーダ」のほうに軍配が上がるといった寸法です。
年末の恒例の換気扇掃除や、台所の油汚れに、一度、「セスキ炭酸ソーダ」を使ってみてください。手間と労力と時間が、劇的に下がるはずです。
当方は、換気扇等の掃除は、「セスキ炭酸ソーダ」が決定版と思っています。
「セスキ炭酸ソーダ」は、近所のドラッグストアに売っています。年末の大掃除の一助に。
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なお、「重曹」ですが、メインの汚れにはアレですが、細かい汚れには、威力を発揮するので、セスキ炭酸ソーダと併用するのを勧めます。
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ところで、「重曹」と「セスキ炭酸ソーダ」は、同じアルカリ性で、両者とも“似たり寄ったり”な性質です。
併用しても、有毒ガス等は発生しないので、支障ありません。
しかしながら、他の洗剤(塩素系や酸素系)との併用は、万が一を考えて、やめておきましょう。
| カテゴリー: 日々の暮らし | Tags: セスキ炭酸ソーダ, 重曹 | 2017年12月7日 10:54 AM |
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