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登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる

ノーマルな「他項選択式」試験は、普通に選択肢を判別すれば、それが、ストレートに「最終解答」となります。

しかし、登録販売者では、“そうではない”ため、予想外の失点をやらかすことがあります。

結論から言うと、「2回、念を押して解答すると、ケアレスミスを防ぐことができて、その失点分だけ、得点を稼ぐことができる」ってな寸法です。

配偶者は選び間違ったのですから、最終的な解答くらいは、キチンと選びましょう。

2025/02/26 追記

ついにと言うか、「誤っているものの組み合わせ」を選ばせる出題がありました。「R6 愛知県 第41問:痔の薬」です。

今後も、この種の出題が増えそうなので、よくよく注意してください。んでは、本文です。

1問で2つの作業

登録販売者の本試験では、下の画像のような問題ばかりで構成されています。

とか…、

…といった手合いです。

この種の問題は、「1問で2作業」しなくてはなりません。つまり…、

作業1:選択肢を判別する。

作業2:判別に基づいて、正しい組み合わせを選ぶ。

…といった“2つ”の過程を経て、最終解答をマークするため、ケアレスミスの温床となるのです。

緊張の糸が切れる

登録販売者では、「選択肢の1つ1つの判別(要は○×)が合っているのに、最終解答に選んだものが間違っている」という致命的ケアレスミスが実にしばしば生じます。

問題演習をしていれば、この種の(あれ、この問題、どこ間違えたんだ?うわ、選び間違いかよ)というミスに、よくよく遭遇するはずです。

当該ミスの発生原因は、作業1の「選択肢の判別」という“主たる作業”が終わったため、「緊張の糸が切れてしまう」ことにあります。

つまり、選択肢を無事に判別できたので、ふっと気が抜けてしまい、最終的な解答を、ついウッカリ選び間違う、といった寸法です。

ミスを防ぐには、2回念押し

当該「最終解答を間違える」という、実につまらないケアレスミスを防ぐには、「2回、念を押してから、最終解答を選ぶ」という解き方をします。

先の1つ目の問題で言うと…、

…選択肢の判別は、「a」は「×」で、「b」は「○」で、「c」も「○」となります。

んで、ここからが「肝」です。

選択肢を判別したので、下の表から「正しい組み合わせを選ぶ」わけです。

一見すれば、即、「4番」を選ぶことができます。

しかし、ここで、念押しをするのです。

個人的には、『指差し確認』をすることを推奨します。

まず、自分の下した「× ○ ○」の選択肢の判断を確認します。

んで、解答表にて、先の「× ○ ○」を探します。

「4番」になるわけですが、ここで、チェックを入れます。

指差し確認風に言えば、指でちょいちょいと、「×、○、○」になっていることを確かめて、「4番、×、○、○、よしっ!」ってな感じにやる、ってな寸法です。

ほいで、です。

再度、念を入れて、選択肢の判別の「×、○、○」を確認します。

んで、再度、解答表のところで、「×、○、○、よしっ!」てな感じで、“指差し確認”をして、最終解答をマークするってな塩梅です。

こんな次第で、「選択肢の判別」と「その判別に基づいた組み合わせ選び」を、指差し確認を2回して、念には念を入れて行なう、といった次第です。

こうすると、先述した「選択肢の1つ1つの判別(正誤)が合っているのに、解答に選んだものが間違っている」というケアレスミスを、極限まで抑えられるといった寸法です。

わたしの体験談

当方、本試験にて、上記「2回の念押し」で解答しても、見直しの際に、「選択肢の判別は正しいのに、マークした解答が間違っていた」ことが、1問ありました。

こういうとアレですが、わたしほど試験慣れした人ですら、しかも、最終解答でケアレスミスが起きることを認識していて、その対策を練っていても、取れるはずの“1問”を落としていた事実を、頭の片隅に置いてほしいです。

登録販売者試験は、本当に当該ケアレスミスが起きやすい問題形式です。「ケアレスミスをやらかす」ことを前提に、試験に臨んでください。

2回念押し解答は、確かにメンドクサイですが、慣れたらどうってことはありません。

試験は1点を争うので、正確無比に最終解答が選べるよう、対策を練っておきましょう。

まとめ

登録販売者試験は、「1問」で「2作業」あるので、出題者にとっては、「1問で2回、受験生を振るい落とせるおいしい問題」なのですが、受験生にとっては、「1問で、2倍の神経を使う問題になる」といった次第で、実に厄介です。

無策で本試験に臨むと、試験という独特の空気にのまれて、普段しないミスをします。

普段の問題演習の時から、「2回の念押し」をして解答するように、癖づけておいてください。

「これ」だけの作業で、ケアレスミスによる失点を防いで、最終得点を2~3点以上、上乗せできるはずです。

それでは、おまけ的に、先に挙げた例題の解説です。

例題1解説

1つ目の例題ですが、「a」の「医薬品が人体に及ぼす作用は複雑かつ多岐に渡るが、一般用医薬品については、そのすべてが解明されている」は、「すべて」ではありません。

よって、「a」は、「×」と相なります。

「すべて」と「のみ」のある選択肢に注意する‐登録販売者」を参考にしてみてください。

「b」の「一般の生活者が一般用医薬品の添付文書や製品表示に記載された内容を見ただけでは、効能効果や副作用等について誤解や認識不足を生じることもある」ですが、その通りです。

誤解や認識不足を生じることがあるから、医薬品の販売においては、薬剤師や登録販売者の設置が義務付けられている、ってな寸法です。

よって、「b」は、「○」と相なります。

「c」の「一般用医薬品の販売に従事する専門家においては、医薬品の有効性、安全性等に関する新しい情報の把握に努める必要がある」ですが、その通り、「努力義務」があります。

よって、「c」は、「○」と相なります。

んなもんで、「a」は「×」で、「b」は「○」で、「c」も「○」となります。

最終解答の手順ですが、まずもって、自分の下した「×、○、○」を確認します。

ときおり、自分の判別を勘違いすることがあるので、注意です。

そんなバカな!と思われるかもしれませんが、「120問」という大量の問題を解答するのですから、1~2つは、間違うと想定するのが慎重というものです。

さて、自身の判別を確認したら、解答表で「×、○、○」になっているものを探し、“指差し確認”をして、「×、○、○、よしっ!」ってな感じでチェックします。

んで、再び、自分の解答「×、○、○」を確かめたら、解答表の「×、○、○」を、“指差し確認”をして、「×、○、○、よしっ!」と、念を入れて、確かめます。

ここまでやって、「×、○、○」の「4」をマークする、ってな次第です。

例題2解説

…選択肢の判別は、「a」は「×」で、「b」は「○」で、「c」も「○」、最後の「d」は「×」となります。

正しい選択肢は、「b」と「c」となります。んなもんで、最終解答は、「b,c」となっている「3番」と相なります。

最終解答を選ぶ際は…、

まず、「b→○、c→○」と、選択肢の判別を確認したら、選択肢の「3番」のところに指をおき、「b、c、○、よしっ!」と、“指差し確認をします。

そして、再び、自分の判別の「b→○、c→○」をチェックしたら、解答表を指差し確認をして、「b、c、○、よしっ!」と確かめてから、「3番」を選ぶってな次第です。

なお、先の問題の解説です。

「a」の「フマル酸第一鉄は、糖質・脂質・タンパク質の代謝をする際に働く酵素の構成物質であり、エネルギー合成を促進することを目的として用いられる」ですが、「フマル酸第一鉄」は「鉄分の補充目的」で配合されます。

よって、「a」は「×」となります。

なお、「エネルギー合成促進」は、「マンガン」です。

「b」の「銅はヘモグロビンの産生過程で、鉄の代謝や輸送に重要な役割を持つ」ですが、そのとおりの記述です。

よって、「b」は「○」となります。

「c」の「ビタミンCは、消化管内で鉄が吸収されやすい状態に保つことを目的として用いられる」ですが、その通りです。

よって、「c」は「○」となります。

なお、ビタミンCのところが、「アスコルビン酸類」で出ることもあるので注意です。

「d」の「マンガンは、赤血球ができる過程で必要不可欠なビタミンB12の構成成分である」ですが、先に見たように、「マンガン」は、「エネルギー合成を促進する」成分です。

よって、「d」は「×」となります。

なお、「ビタミンB12の構成成分」は、「コバルト」です。ビタミンB12は別名「コバラミン」ですので、「コバ」繋がりで憶えるとよいでしょう。

従って、正しい選択肢は、「b」と「c」で、最終解答は「3番」となる次第です。

登録販売者試験の申し込みに注意‐結構手間、実質1週間

登録販売者の申し込みについての注意事項です。

結論から言うと、登録販売者の受験の申し込み期間は10日前後で、土日を換算すれば、実質1週間しかないうえ、「収入“証書”の入手、コピーの添付など、想像以上に、配偶者並みの手間を食うので、事前に準備しておくといった寸法です。

登録販売者は、年に1回しか試験がないため、試験を受け損ねると、結構、待つことになります。精神的に長いです。

まあ、他の自治体に受けに行けばいいのですが、試験のためだけに遠征するのも手間です。交通費もかかりますし、宿泊費もかかります。

一番近い自治体の試験を受けるのが一番です。願書は、前もって用意しておいて、申し込み開始後、即、申し込みをしてしまいましょう。

実質1週間

登録販売者の申し込み期間は、都道府県ごとに微妙に異なりますが、おおむね「10日前後」です。

しかしながら、土・日・祝日を除くと、「1週間」くらいの時間しかありません。

願書の作成の雑事は、何気に時間を食います。

写真が手元になければ、撮りにいかねばなりません。

当方、大阪府の受験でしたが、なぜか、写真を貼る書類が2枚あったため、撮りにいかざるを得ませんでした。

ほいで、大阪府では、なぜか“願書をコピーして同封せよ”という「指示」があり、近くのコンビニまでコピーしに行ったという次第です。(願書にぜんぶ記入した完成版のコピーなので、一手間なのです。)

次に、願書に貼る「証紙」も、甘く見ないほうが賢明です。(収入“印”紙ではありません。

「証紙」は、警察署等で買うのですが、近くに売っている官公署があれば問題ないのです。

が、近くに売っているところがなければ、郵送で購入することになるので、かなり手間を食います。

受験手数料の「証紙」は、今後は、順次、電子化されるようなので、手間は減りそうですが、全自治体で電子化するわけでもないので、用心が必要かと思います。

そして、送付についても、注意が要ります。

願書の送付は、「簡易書留」に限定されているので、郵便局の営業時間内に送らないといけないといった次第です。

近くに、本局のクラスの郵便局があれば、時間外・土日でも受け付けてくれそうですが、そうでなければ、「平日」の「営業時間」に郵便局に行かねばなりません。

申し込みの郵送は「簡易書留」と指示されているので、ここも注意をしておきましょう。

「簡易書留」だと、郵便局で受け付け書的なものが発行されるので、手許に「送った証拠」が残ります。郵便事故の際に、送ったことを証する有力な証拠となります。

対して、普通の郵送だと、「送った証拠」が残らないため、郵便事故の際に、送った送らないは水掛け論になってしまい、まあ、試験は受けられないでしょう。

普通で送っても受理はされるでしょうが、万が一、事故った場合に、ごたごたしそうなので、指示通り「簡易書留」で送るのが一番かと思います。

まとめ的なもの

登録販売者の申し込み期間は、実質的に1週間くらいしかないため、「短い部類」に入ります。

多くの試験では、だいたい「2週間くらい」あるのですが、登録販売者はそうではないので、前もっての準備が必要かと思います。

下手をすると、申し込み損ねて試験が受けられなくなる危惧があります。

そこそこ試験を受けてきたわたしですが、登録販売者は結構、手間かかるな、と思ったので、今後の受験生は、気を付けてください。

先述したように、申し込み期間の前から、願書をよく読んで必要なものをそろえて、申し込みが始まったら、即、申し込めるようにしておくのが賢明です。

メンドクサイ成分は、行きの電車の中でやる‐登録販売者

結論から言うと、本試験当日、試験会場へ向かう電車の中で、成分の3~4個くらいは消化できる、といった塩梅です。

試験科目の「医薬品(主な医薬品とその作用)」には、まず出ないだろうが、もしかしたら出るかもしれない成分があります。

たとえば、「みずむし薬」の「抗真菌成分」や、「殺虫剤」の「昆虫成長阻害成分」「殺虫補助成分」です。

こういう(出ないだろうからやらなくていいと思うのだが、万が一のために押さえておこうか)という“微妙な成分”を、先に述べたように、試験会場に向かう電車の中で消化する、という寸法です。

家から試験会場までの距離によりますが、移動時間中のすべてを投入すれば、3~4つくらいの成分を覚えることができます。

んなもんで、試験勉強中には、「やってられない」「めんどくさい」といった理由で、後回しにした成分を、万が一の出題に備えて、行きの電車の中で消化する、ってな寸法です。

万が一の対策

わたしのケースでは、「殺虫剤」の「昆虫成長阻害成分」「殺虫補助成分」を消化しました。

「昆虫成長阻害成分」には、「メトプレン」「ピリプロキシフェン」「ジフルベンズロン」があります。

「殺虫補助成分」には、「ピペニルブトキシド(PBO)」と「チオシアノ酢酸イソボルニル(IBTA)」があります。

おそらく、これをお読みの皆さんは、(そないな成分あったけ?)と冷や汗をかいていることでしょう。それは、当然の反応で、これらの成分は、ほとんど、試験に出ない成分です。

んなもんで、わたしは、捨てていました。

しかし、登録販売者の傾向として、「テキストに載っているものは、出る可能性はある」ため、完全に捨て切るには、後ろ髪を引かれていました。

ですから、先述したように、行きの電車の中で、これらの“捨てていた”成分の暗記に努めた、といった次第で、テキストの該当ページに指を挟んで、見ては脳内で反芻し、また見ては反芻するを繰り返しました。

結局のところ、“やっぱり”、試験には出ませんでしたが、「手薄なところがなくなった」という自信のようなものができて、落ち着いて試験を受けることができた、ってな寸法です。

電車事項

“まず試験には出ないだろうが、捨てきれない成分”は、以下の通りです。

テキストに付箋でも貼っておいておきましょう。

先述したように、「殺虫剤」の「昆虫成長阻害成分」と「殺虫補助成分」です。

「昆虫成長阻害成分」には、「メトプレン」「ピリプロキシフェン」「ジフルベンズロン」があります。

「殺虫補助成分」には、「ピペニルブトキシド(PBO)」と「チオシアノ酢酸イソボルニル(IBTA)」があります。

次に、「水虫薬」の「その他の抗真菌成分」です。

「シクロピロクスオラミン」は、「増殖生存に必要な物資の輸送機能を妨げる」成分です。

「ウンデシレン酸」と「ウンデシレン酸亜鉛」は、「患部を酸性にする」成分です。

「ピロールニトリン」は、「菌の呼吸や代謝を妨げる」成分です。

次に、「外皮用薬」の「温感刺激成分」と「血行促進成分」です。

「温感刺激成分」には、「ノニル酸ワニリルアミド」「ニコチン酸ベンジルエステル」「唐辛子」「カプサイシン」「クロタミトン」が該当します。

「血行促進成分」には、「ヘパリン類似物質」「ポリエチレンスルホン酸ナトリウム」「ニコチン酸ベンジルエステル」「ビタミンE」があります。

「ヘパリン類似物質」「ポリエチレンスルホン酸ナトリウム」は、血液凝固を抑える働きがあるので、出血性血液疾患の診断を受けた人は、使用を避けます。

このあたりの成分は、試験に出ないことから、手薄になりがちです。初めて目にする方もおられるでしょう。

まあ、こういうものは、“まず出ない”ので、試験勉強時では後回しです。んで、試験会場の電車の中で、“暇つぶし”と“緊張を忘れる”ため、ド暗記に勤めましょう。

試験前に、「やることがある」と、ドキドキしたり不安になったりしないので、落ち着いて本試験に臨めるはずです。