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施工場所と工事種類(合成樹脂管工事、金属管工事、2種金属可とう電線管工事、ケーブル工事)の語呂合わせ‐2電工学科

第2種電気工事士の学科試験の「電気工事」の「低圧屋内配線の施設場所による工事の種類」の憶え方等についてです。

要は、上記「表」を憶える論点です。

本ページでは、当該表の上から4つの「ケーブル工事、金属管工事、金属可とう電線管工事(2種)、合成樹脂管工事(CD管を除く)」について述べています。

当該ケーブル工事、金属管工事、金属可とう電線管工事(2種)、合成樹脂管工事(CD管を除く)の「4つ」は、「すべて工事可能」なので、まとめてドンで憶えるのがラクです。

本ページで述べる「語呂合わせ」は、選択肢を即答できるので、押さえておきましょう。

さて、対して、金属ダクト工事、金属線ぴ工事、ライティングダクト工事、バスダクト工事、セルラダクト工事、フロアダクト工事、平形保護層工事については、「施工場所と工事種類(金属ダクト工事、金属線ぴ工事、ライティングダクト工事、バスダクト工事、セルラダクト工事、フロアダクト工事、平形保護層工事)の語呂合わせとまとめ」の方を、参考にしてください。

ぜんぶ工事可能

先の「表」の“大きな○”を見てもらえばわかるように、ケーブル工事、金属管工事、金属可とう電線管工事(2種)、合成樹脂管工事(CD管を除く)の4つの工事は、どこでも工事が可能となっています。

以下、4つの電気工事の語呂合わせです。

合金2ヶ

結論から言うと、「合成樹脂管工事(CD管除く)、金属管工事、2種金属可とう電線管工事、ケーブル工事」の4つの語呂合わせは、『合金2ヶ』です。

語呂の詳細ですが…、

合・・・合成樹脂管工事(CD管除く)

金・・・金属管工事

2・・・2種金属可とう電線管工事

ヶ・・・ケ・・・ケーブル工事

…といった寸法です。

この語呂合わせがあれば、選択肢の1~2つを、即断できます。

過去問参考

「施工場所と工事種類」ですが、ほぼ毎年の如く出ていて…、

R1(2019年度)下期筆記‐20問:施工場所

H30(2018年度)下期筆記‐21問:施工場所

H29(2017年度)22問:屋側:施工場所

…といった出題で出ることが多いです。

先の4つの工事は、ほぼほぼ、試験問題に登場しています。

よって、選択肢に、「合金2ヶ」の合成樹脂管工事(CD管除く)、金属管工事、2種金属可とう電線管工事、ケーブル工事があれば、全部工事可能と即答できます。

合成樹脂管工事は、CD管ダメ

語呂の「合」は、「合成樹脂管工事」なわけですが、重要な条件があります。

CD管を除く」のところです。

当該CD管は、「コンクリートの埋め込み配線」に用いられます。

言うなれば、コンクリート専用なわけで、よって、他の工事では使えないといった寸法です。

本試験では、当該CD管で出題されることもあるので、注意してください。

たとえば、「乾燥した場所に合成樹脂管工事(CD管)を行った」などと出ます。

合成樹脂管は、「すべてOK」ですが、例外的に、CD管はコンクリート専用なので、「×」となります。

すべてOKな合成樹脂管は、「PF管」「VE管」です。「CD管」は別、と整理して憶えましょう。

金属可とう電線管工事は、2種!

語呂の「2」は、「“2種”金属可とう電線管工事」に該当するわけですが、「2種」なので、注意してください。

当該には、「1種」と「2種」とがありますが、すべての場所で電気工事が可能なのは、「2種」のほうです。

本試験にて、ここが突っ込まれたことはまだないと思いますが、いつ出てもおかしくないので、押さえておくべきです。

このページを「お気に入り」に入れておいて、試験直前で、再確認してください。

補足リンク:特殊な場所

なお、似たような論点に「特殊な場所と工事種類」というものがあります。

やることは、ほとんど同じです。

特殊な場所(爆燃性粉じん,可燃性ガス,可燃性粉じん,危険物)の工事と施行場所の語呂あわせとまとめ」にまとめているので、活用願います。

第2種電気工事士 学科試験(筆記方式)の要チェックの難問・奇問・珍問・ひっかけ問題リスト

第2種電気工事士の学科試験(筆記方式)のうち、「繰り返し」出題された難問・奇問・珍問と、ひっかけ問題とをリスト化しています。

再度、「難問枠」で出題される公算が「大」なので、見ておくべきです。

運が良ければ、このページで、「1点」取れます。

インデックス

見たことがない写真鑑別

発想系問題

ひっかけ問題

レア問題(ひさびさ問題)

法令難問

技能試験的問題

アナログ計器とディジタル計器

計測器系

食器洗い機用コンセント

小出力太陽光発電

発電設備の漏電遮断器

LED

過去問関連リンク

見たことない写真鑑別

  

昨今の筆記では、写真鑑別の問題に、上記の画像のような、市販のテキストには載ってない「ブツ」が出題されています。

過去問に出たことは、甘く見てはいけないので、再出題に備えて、チェックしておきましょう。

ちなみに、先の画像の「ブツ」は、左から、「ソリッドステートタイマ」、「レーザー墨出し器」、「ナイスハット」といった塩梅です。

R4 上期 午後筆記‐第41問:図記号写真鑑別・・・選択肢ハ。

R4 上期 午後筆記‐第50問:未使用のもの・・・選択肢ロ。

R3 下期 午前筆記 48問:スイッチ写真鑑別…選択肢ハ

R3 下期 午前筆記 49問:未使用器具…選択肢イ・ロ・ニ

2021年度(令和3年度)上期午後 第17問:器具写真鑑別

2021年度(令和3年度)上期午後 第41問:器具写真鑑別…ハとニ

なお、テキストには載っているのですが、全く出題されなかったので、受験生に忘れ去られていた器具が突然出題されました。

過去問に出たことは、甘く見てはいけないので、チェックしておきましょう。

2024年度(令和6年度)上期17問:器具写真鑑別

発想系問題

一目見ると無理っぽいのですが、よくよく勉強したことを思い出すと、解ける問題です。今後の流行となりそうなので、必ず解いておきましょう。

R7 上期 第25問:アナログ式絶縁抵抗計

ひっかけ問題

ついに、2電工でも、「ひっかけ」問題が出るようになっています。再出題に備えましょう。

2022年度(令和4年度)下期午前 第27問:クランプ形漏れ電流計

脳髄反射で解答してはいけない問題です。

2021年度(令和3年度)上期午前 第24問:測定器の用途

なお、ほぼ同じ問題が午後の「2021年度(令和3年度)上期午後 第24問:測定器の用途」にも、出題されています。

レア問題(ひさびさ問題)

この数年間、全く出なかった問題です。解けた受験生は、ほとんどいなかったでしょう。

しかし、このように、出ることは出るので、過去問に出たことは、“古い問題でも”甘く見てはいけないです。

試験直前あたりで、押えておきましょう。

R4(2022)上期午前 第20問:簡易接触防護措置の最小高さ

過去問に出たことは、甘く見てはいけない」を、地で行く問題です。

法令難問

ごく稀に出る「法令」の難問です。まず解けない問題です。チェックだけは、しておきましょう。

2023年度(令和5年度)上期午後28問:法令各種

2022年度(令和4年度)下期午前 第28問:各種法令

以下は、「法令」の新手の問題です。テキストにも載ってないことも多く、「お手上げ」となります。

ただ、過去問に出たことは、甘く見てはいけないので、解けるようにはなっておきましょう。

2023年度(令和5年度)上期午前30問:電路の保護対策・・・知らんがな。

2024年度(令和6年度)上期 第30問:電気設備に関する技術基準を定める省令・・・常識・推理を働かせろってか?

2024年度(令和6年度)下期 第30問:電圧区分・・・そこの数字を出しますか・・・。

技能試験的問題

技能で勉強する論点が、筆記にも登場しています。

まず、「リングスリーブ」ですが、ほぼ「定番化」しています。憶えることも少ないし、技能でも“絶対に”使う知識なので、解けるようになっておきましょう。

R6(2024)上期 19問:リングスリーブ

R5(2023)上期午後 19問:リングスリーブの種類と刻印

R3下期午前筆記 19問:リングスリーブの種類と刻印

さて、以下の「技能試験的な問題」は、筆記だけの勉強では、かなり厳しいハイレベルなものです。

できそうにないなら、「捨て問」推奨です。傾向把握の一環として、一目見ておいてください。

R6(2024)上期 46問:Eスリーブ・Pスリーブ

R5(2023)上期午前 45問:コンセント配線当て

R5(2023)上期午後 41問:コンセント配線当て

R4(2022)上期午前 第46問:コンセント配線当て

R4(2022)上期午後 第47問:コンセント配線当て

R4(2022)下期午後 第21問:異時点滅

R4(2022)下期午後 第45問:接続写真鑑別

R3下期午前筆記 41問:コンセント配線図

2021年度(令和3年度)上期午前 第21問:ボンド線

2021年度(令和3年度)上期午後 第11問:ねじなしボックスコネクタ・・・ほぼほぼ同じ問題が「R7 上期 第11問」で出ています。

2021年度(令和3年度)上期午後 第21問:スイッチボックス

H28後期筆記:第12問‐ねじ切り

アナログ計器とディジタル計器

アナログ計器とディジタル計器についての出題です。文系ド素人には、とても厳しいです。

対策は、「すべての選択肢問いと答えとを憶える」です。

R3上期午後 筆記27問」に初登場かという問題です。

時間を置かず、「R3上期午後 筆記27問」に、再出題されています。

R5下期午前 27問:アナログ計器とディジタル計器」に、再登場です。

計測器系の実務問題

文系や、工事ド素人には、厳しい問題が「計測器系」の実務的な問題です。実際の計器の使い方等が細かく問われています。

再出題(問題の使い回し)に備えて、過去問のすべての選択肢に当たっておきましょう。

ぶっちゃけ、選択肢を憶えましょう。

R7上期 24問:アナログ式回路計(電池内蔵)

R7上期 26問:接地抵抗計(電池式)

R6上期 24問:アナログ式回路計

R6上期 25問:アナログ形絶縁抵抗計

R6下期 24問:アナログ式回路計

R6下期 25問:絶縁抵抗計

R5上期午後 27問:漏れ電流計(クランプ形)

R5下期午前 24問:低圧検電器

R5下期午後 24問:アナログ式回路計

R5下期午後 25問:アナログ形絶縁抵抗計

R5下期午後 27問:クランプ形電流計

食器洗い機用コンセント

令和1年度(2019年度)の下期筆記にて、初登場。

ごくごく単純に考えれば、解けます。しかし、まあ、初見時は解けないでしょう。

直前期あたりに、問題と答えとを、憶えてしまってください。

2019下期筆記‐11問:食器洗い機用コンセント

小出力太陽光発電

検索をかけてWIKIを読まないといけない難問です。

問題と答えは同じなので、丸ごと憶えましょう。

2019上期筆記‐15問:小出力太陽光発電

2018下期筆記‐15問:太陽電池発電

2017上期筆記‐15問:太陽電池発電

発電設備の漏電遮断器

いきなりの登場。「使い回し」に備えて、チェックはしておく。

R5(2023)上期午前 21問:発電設備の漏電遮断器

LED

電気一般の「常識」で、難しくはないです。

テキストにはあまり載ってない内容が問われることもあるんで、選択肢は、チェックしておくべきです。

なお、「蛍光灯」は、テキストに載っているので、テキストを精読しておきましょう。

R5(2023)上期午後 15問:直管LEDランプ

2021年度(令和3年度)上期午前 第15問:直管LEDランプ

2018上期筆記‐15問:LED

2017下期筆記‐15問:LED

2017上期筆記‐12問:LED

過去問関連リンク

さて、難問・やや難問の問題をまとめた総リストは、「2電工筆記の難問・やや難問リスト」です。

これらが解ければ合格レベルです。実力試しに活用ください。

複線図の問題は、「2電工筆記「複線図」の過去問リスト」に、まとめています。

筆記の複線図だけ問題演習したい人は、利用してください。

令和元年度(2019年度)の第二種電気工事士:下期筆記試験の総評

R1下期の筆記試験」ですが、きちんと勉強した受験生なら、穏当に合格できた試験となりました。

下期試験恒例の“難問”は影を潜めて、グーグル検索をしないとわからないタイプの問題は、1問もありませんでした。

こういう試験のときこそ、受からないとダメです。

落ちた人は、猛省してください。実に、もったいない試験でした。

第1部:一般問題

第1部の「一般問題」は、「奇問」が1問出たくらいで、ふつうの出題です。

その「奇問」とは、「11問:食器洗い機用コンセント」です。

正解を選べなくはないですが、これまでにない、新傾向の問題が出題されました。

難問・奇問枠として、今後も顔を出す予感が「大」です。押えておきましょう。

さて、試験問題の大半は、過去問からの問題でしたが、注意すべき問題があります。

12問:最高許容温度」です。

かなり昔に出ていた論点なのですが、最近では、ずっと、姿を消していたのです。

しかし、復活傾向があります。

2018年(H30)の上期筆記にも、登場しているので、テキストで、押えておくべき論点です。

参考‐2018年(H30)上期筆記 第12問:電線許容温度

第2部:配線図

第2部の「配線図」ですが、これまた、特に難しい問題もありませんでした。

受験生泣かせの「複線図」ですが、難しい3路スイッチや4路スイッチ等がなく、オーソドックスな物ばかりとなっています。

「複線図」を少しでも勉強した人なら、1~2点は、上乗せできたはずです。

「図記号」や「写真鑑別」、その他の問題も、まったく問題なしかと思います。

以下、科目別のコメントです。

電気理論

今回の試験の電気理論ですが、一口で言えば、「やさしい」です。

オーソドックスで、かつ、定番の出題で、文系でも、点を確保できたはずです。

まあ、最低でも、「1問:合成抵抗」は、取れたはずです。

小難しいのは、「4問:正弦波交流回路」です。

これは、過去問でも、あまり出なかった問題なので、文系の人は、目を白黒させたことでしょう。

できなくても、仕方のない問題です。

正直、文系は、インピーダンスやらインダクタンスが出たら、脳が腐り始めるので、早々に「捨て問」にして、他の問題で、活路を見出しましょう。

配電理論

「配電理論」ですが、例年通りの出題であり、ちゃんと過去問を消化していれば、正解できる問題ばかりでした。

7問:電圧降下」などは、公式さえ憶えていれば、文系でも取れます。

公式の暗記で取れる問題は、貪欲に、狙って行きましょう。

「捨て問」がビシバシできるようになります。

配線設計

「配線設計」ですが、最近の試験傾向からすると、ほぼ『固定化』しているといっていいです。

8問:許容電流計算」や、「9問:分岐許容電流」、「10問:分岐回路設計」といった問題は、ほぼ、毎回出題されています。

どれも、「表」の数字を暗記すれば、点が取れます。

暗記で取れる問題こそ、文系の本領発揮。

通勤・通学時に憶えるのが一番です。

なお、再び、問われるようになったのが、「15問:遮断時間」です。

H30上期筆記にも、同様の問題が出題されています。

あまり出ないですが、「表」の暗記で1点なので、文系は、貪欲に取るようにしてください。

参考:H30 11問:遮断器遮断時間

電気機器・工具材料

13問:ノックアウトパンチャ」は、ストレートな出題です。

これまでになかった出題形式なので、この種の“一直線型”の問題が増えるかもしれません。

直接的に問われても、答えられるようになりましょう。

14問:スターデルタ始動」は、「誘導電動機」のお馴染みの論点です。

とはいえ、当該誘導電動機の論点は、文系には敷居が高いので、何回テキストを読んでも、(???)なら、「捨て問」でもよいでしょう。

「工具材料」の写真鑑別は、基礎的なものですが、「16問:材料写真」には、注意してください。

最近は、「圧着端子‐圧着工具」と「圧縮端子‐圧縮工具」の出題が、目立つようになっています。

昔の試験ではそう出なかったのですが、昨今になって、チョコチョコと、親戚のおじさんのように、顔を出すようになっています。

個人的には、要注意工具なので、テキストでシッカリと、特徴を押さえておいてください。

電気工事・検査

電気工事と検査ですが、どれも、基礎的な出題で、特に、手こずることなく、解答できたと思います。

面倒なのは、「23問:電磁的不平衡」くらいです。

わからないなら、「捨て問」です。

法令

当該年度の法令も、特に、問題ないです。

本当に定番のものばかりで、ぜんぜん解ける問題です。

1問たりとも、落とさないようにしましょう。

配線図の図記号

特に、問題ありません。

35問:ペンダント図記号」で、ドキッとするくらいです。

配線図の写真鑑別

ぜんぶ、テキスト・過去問で、お馴染みのものです。

十分に、点数は確保できたはずです。

ただ、「46問:図記号器具」の選択肢「イ」と「ロ」には、注意です。

今後、こういう出し方が増える感があるので、「出され方」を、押さえておくべきです。

テキストのコメントまで、キッチリ押えておきましょう。

配線図の複線図

先に述べたように、三路スイッチなど、難しいものがなかったので、取れる問題が多かったです。

余裕のある人は、取れないわけじゃないので、技能試験の予習を兼ねて、「複線図」を勉強してみてください。

まあ、無理なら無理なので、できそうにないなら、「捨て問」です。

わたしが受験生当時は、「複線図」は、捨ててました。失点は、「電気理論」などでカバーしました。

なお、「複線図」が書けないと、技能試験には“絶対に”受からないので、どのみち、技能で、しこたま勉強することになります。

まとめ

令和元年の下期筆記は、ざっと、こんな次第です。

正直、勉強が足りない人でも、そこそこ、通ったのではないか?と思います。

ただ、過去問演習においては、油断しないようにしてください。

当該年度の試験問題は、「やさしい」部類に入ります。

んなもんで、解けて当然・合格点が取れて当然です。

今後の試験では、もっと難しい問題が出ても、まったくおかしくないのです。

実際に、応用的・複合的な問題が、ドンドコ登場した試験もあるのです。

当該過去問で、合格点(6割正解)が取れたといっても、油断してはいけません。

どの問題も、基礎・基本的なものばかりなので、大半の問題を、解けるようになっておきましょう。

R1下期 筆記の過去問は、こちらです。