登録販売者の試験科目「主な医薬品とその作用(通称:医薬品)」に登場する「生薬」の試験対策ページ。本ページで述べる生薬は、「チクセツニンジン」です。「チクセツニンジン」は頭皮用薬でよく出ます。試験のポイントをまとめたり、出題傾向を「○×」形式の過去問で紹介したりしています。通勤・通学時のおさらい用にどうぞ。
復習用に、手引きの説明文を抜粋しておきます。
「チクセツニンジンは、ウコギ科のトチバニンジンの根茎を、通例、湯通ししたものを基原とする。」
「血行促進、抗炎症などの作用が期待される。」
…以上です。
名称と基原が同じなので、楽できます。「基原と名称が同じ生薬一覧」で、横断的に憶えてしまってください。
ちなみに、基原のトチバニンジンは、こんなものです。
(へーこんなんだ)ってな感じがします。
「チクセツニンジン」は、「頭皮用薬」が出題された際は、かなりの確率で選択肢の1つとして、登場します。
優先順位は、「かなり高い」です。
必ず押えておきましょう。
なお、当該生薬が配合された市販薬には、「 【第3類医薬品】NFカロヤンアポジカΣ 200mL 」などがあります。
生薬の効能・効果が頭に入らないときは、実物の説明書きや成分表で、頭に入れていきましょう。
当該生薬は…、
「チクセツニンジンは、頭皮の血管を拡張、毛根への血行を促すことによる発毛効果を期待して用いられる。副作用として、局所又は全身性の発汗、それに伴う寒気、震え、吐きけが現れることがある。」
…といった感じに出題されています。
設問の「チクセツニンジンは、頭皮の血管を拡張、毛根への血行を促すことによる発毛効果を期待して用いられる。副作用として、局所又は全身性の発汗、それに伴う寒気、震え、吐きけが現れることがある。」ですが、誤った記述です。
当該チクセツニンジンですが、「血行促進作用」があります。
しかし、後半部分の副作用は、ありません。
問題文の言う「局所又は全身性の発汗、それに伴う寒気、震え、吐きけ」が生じるのは、同じ「毛髪用薬」のカタカナ成分の「カルプロニウム塩化物」です。
こういう、カタカナ成分と生薬とを、“意図的に”合わせてくる出題もあるので、注意して下さい。
こんな次第で、解答は、「×」と相なります。
「チクセツニンジン」は、先述したように、「頭皮用薬」に登場する生薬です。
当該頭皮用薬ですが、カタカナ成分は、先の「カルプロニウム塩化物」と「エストラジオール安息香酸エステル」の2個しかなく、問題にするネタが不足しているのです。
そのため、生薬にも、お声が“よくよく”かかるといった次第です。
他の薬と比べて、生薬の費用対効果が実に高いので、丁寧に押えておきましょう。
ところで、名前がよく似た生薬に「ニンジン」があります。
上記ニンジンは、いわゆる「朝鮮人参」です。
ニンジンとチクセツニンジンとの区別を問う県がありました。
ニンジンとチクセツニンジンとは、まったくの「別物」なので、注意してください。
暗記用に、空白問題を出しておきます。
チクセツニンジン --- 「○○促進。○○○。」
すらっと出るようなら、OKです。アレレなら、ページの上の方を見つめてください。
「た行の生薬」へのリンクです。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。
興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。
そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。
★みんなとシェアする