113問‐東京都 R1年度(2019年度)過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「登録販売者の対応」についての問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。

113問‐登録販売者の対応

 

 (クリックして拡大。)

難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

解説

 新傾向の問題です。

 「相談内容」について、適切な対応がどういうものなのかが問われています。

 本試験では、「相談内容」のうち、気になるところに、線を引いて解きましょう。

相談内容

 『10歳の娘に、くしゃみ、咳、頭痛などのかぜの症状が出たので、1週間前から一般用医薬品のかぜ薬Xを服用させている。しかし、昨晩から娘の両眼が充血し、今朝になって、かぜ薬Xを服用させる前には無かった発疹や火傷様の水疱が全身にできており、体温を測ったところ、39.5°Cに上がっていた。どうしたらよいか。』

解説:a

 aの「高熱が出ているため、解熱鎮痛効果のある小児用の一般用医薬品の服用を勧める。」ですが、不適切な対応です。

 選択肢後半では、副作用の皮膚粘膜眼症候群及び中毒性表皮壊死融解症を示唆する症状が述べられているので、医療機関の受診を勧めるべきです。

 また、先の副作用のほかにも、1週間前から薬を飲んでも、風邪が治っていないのですから、「風邪以外」の病気を疑ってみるべきです。

 この点でも、新たな一般用医薬品より、医療機関の受診が必要かと思われます。

 よって、選択肢は、不適切となります。

 選択肢の「a」は、「誤」と相なります。

解説:b

 bの「両眼が充血しているため、ビタミンAが配合された点眼薬の使用を勧める。」ですが、不適切です。

 「昨晩から娘の両眼が充血し、今朝になって、かぜ薬Xを服用させる前には無かった発疹や火傷様の水疱が全身にできており」とあります。

 これは、副作用の「皮膚粘膜眼症候群」や「中毒性表皮壊死融解症」の可能性があります。

 よって、即、医療機関に受診するよう、アドバイスしなくてはいけません。

 選択肢の「b」は、「誤」と相なります。

解説:c

 cの「副作用の可能性があるため、一般用医薬品のかぜ薬Xの服用を中止するよう勧める。」ですが、正しい記述です。

 副作用の可能性があるときは、原因とされる医薬品の服用を止めます。

 薬効より、副作用を抑えるほうが大事です。

 よって、選択肢の「c」は、「正」と相なります。

解説:d

 dの「全身に発疹や火傷様の水疱ができているため、直ちに皮膚科の専門医を受診するよう勧める。」ですが、正しい記述です。

 皮膚粘膜眼症候群及び中毒性表皮壊死融解症のおそれがあるときは、選択肢のいうように、直ちに皮膚科の専門医を受診します。

 よって、選択肢の「d」は、「正」と相なります。

答え

 「a」は「誤」です。

 「b」は「誤」です。

 「c」は「正」です。

 「d」は「正」です。

 「不適切なもの」は、

 正解:1

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

 >>> 次の問題へ。

適正使用

 101問:添付文書・・・「ふつう」。

 102問:服用しないこと・・・「ふつう」。

 103問:使用しないこと1・・・「ふつう」。

 104問:使用しないこと2・・・「ふつう」。

 105問:他の瀉下薬と服用しないこと・・・「難」。

 106問:クロルフェニラミンマレイン酸塩・・・「ふつう」。

 107問:長期連用しないこと・・・「ふつう」。

 108問:相談すること(血栓のある人)・・・「ふつう」。

 109問:相談すること(授乳中の人)・・・「やや難」。

 110問:相談すること(高齢者)・・・「難」。

 111問:相談すること(腎臓病)・・・「やや難」。

 112問:相談すること(クローン氏病等)・・・「ふつう」。

 113問:登録販売者の対応・・・「ふつう」。

 114問:安全性情報・・・「ふつう」。

 115問:副作用報告1・・・「やや難」。

 116問:副作用報告2・・・「ふつう」。

 117問:救済制度・・・「ふつう」。

 118問:医薬品PLセンター・・・「ふつう」。

 119問:安全対策・・・「ふつう」。

 120問:啓発活動・・・「ふつう」。

R1 東京都 科目別

 弱点克服等には、以下のリンクで、科目別に演習してください。

 ・R1 東京 ガイダンス

 ・医薬品に共通する特性と基本的な知識(第1~第20問)

 ・人体の働きと医薬品(第21~第40問)

 ・薬事に関する法規と制度(第41~第60問)

 ・主な医薬品とその作用(第61~第100問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(第101問~第120問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

 登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

みんなとシェアする