65問‐東京都 R1年度(2019年度)過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、眠気を促す薬についての問題です。漢方処方製剤の選択肢が1つ、生薬の選択肢が1つあります。残りの選択肢は、基本レベルです。本問は、先の漢方処方製剤と生薬の選択肢うち、どちらかが正確に判別できないと、最終解答が合わない問題です。できる選択肢を解いたら、後は、運を天に任せましょう。

65問‐眠気を促す薬

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「やや難」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢a

 選択肢aの「抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬は、慢性的に不眠症状がある人や、医療機関において不眠症の診断を受けている人を対象としている。」ですが、誤った記述です。

 超基本問題です。

 一般用医薬品は、重い症状は対象としていません。

 よって、選択肢のいう「慢性的に不眠症状がある人」や「不眠症の診断を受けている人」は、対象外です。彼らは、「受診勧奨」です。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢b

 選択肢bの「チョウトウコウは、クロウメモドキ科のサネブトナツメの種子を基原とする生薬で、神経の興奮・緊張緩和を期待して用いられる。」ですが、誤った記述です。

 基原が問われているので、難しい選択肢です。

 チョウトウコウの基原は、「アカネ科のカギカズラ、ウンカリア・シネンシス又はウンカリア・マクロフィラの通例とげ」です。(なんのこっちゃ?)

 参考:チョウトウコウ

 「クロウメモドキ科のサネブトナツメの種子を基原」とするのは、「サンソウニン」です。

 参考:サンソウニン

 「サンソウニン」は、漢字で「酸棗仁」です。

 「棗(なつめ)」という文字があるので、ここから、「サネブト“ナツメ”」を判断できるかと思います。。

 「棗(なつめ)」ですが、ナツメヤシの干し菓子で有名です。

 amazon参考:ナツメヤシ

 嫌いな人もいますが、わたしは、好きです。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢c

 選択肢cの「小児及び若年者では、抗ヒスタミン成分により眠気とは反対の神経過敏や中枢興奮などが現れることがある。」ですが、誤った記述です。

 んなもんで、小児等は逆に眠れなくなるので、睡眠誘導剤等を使用しないほうがいい、ってな寸法です。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢d

 選択肢dの「抑肝散、体力中等度をめやすとして、神経がたかぶり、怒りやすい、イライラなどがあるものの神経症、不眠症、小児夜なき、小児疳症、歯ぎしり、更年期障害、血の道症に適すとされる。」ですが、正しい記述です。

 選択肢の言うように、「抑肝散」は、「鎮静」の薬で、「疳の薬」でもあります。

 体力規定は、「体力中等度」です。

 テキストで確認しておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

答え

 「a」は「誤」です。

 「b」は「誤」です。

 「c」は「正」です。

 「d」は「正」です。

 「正しい組み合わせ」は、

 正解:5

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

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医薬品

 61問:かぜ(感冒)・・・「ふつう」。

 62問:かぜ薬(総合感冒薬)・・・「ふつう」。

 63問:解熱鎮痛薬・・・「ふつう」。

 64問:漢方処方製剤‐鎮痛・・・「ふつう」。

 65問:眠気を促す薬・・・「やや難」。

 66問:眠気防止薬・・・「ふつう」。

 67問:鎮暈薬・・・「ふつう」。

 68問:小児の疳の薬・・・「やや難」。

 69問:生薬‐鎮咳去痰薬・・・「難」。

 70問:鎮咳去痰薬・・・「ふつう」。

 71問:口腔咽喉薬・うがい薬(含嗽薬)・・・「やや難」。

 72問:胃の薬・・・「ふつう」。

 73問:腸の薬1・・・「ふつう」。

 74問:腸の薬2・・・「ふつう」。

 75問:胃腸鎮痛鎮痙薬・・・「ふつう」。

 76問:駆虫薬・・・「ふつう」。

 77問:強心薬・・・「難」。

 78問:コレステロール・・・「ふつう」。

 79問:高コレステロール改善薬・・・「ふつう」。

 80問:貧血用薬・・・「ふつう」。

 81問:ユビデカレノン・・・「ふつう」。

 82問:外用痔疾用薬・・・「ふつう」。

 83問:漢方処方製剤・・・「難」。

 84問:婦人薬・・・「難」。

 85問:内服アレルギー用薬・・・「やや難」。

 86問:鼻炎用点鼻薬・・・「ふつう」。

 87問:眼科用薬・・・「ふつう」。

 88問:外皮用薬1・・・「ふつう」。

 89問:外皮用薬2・・・「ふつう」。

 90問:抗菌作用のある外皮用薬・・・「ふつう」。

 91問:毛髪用薬・・・「やや難」。

 92問:歯痛・歯槽膿漏薬・・・「ふつう」。

 93問:禁煙補助剤・・・「ふつう」。

 94問:ビタミン主薬製剤・・・「ふつう」。

 95問:滋養強壮保健薬・・・「ふつう」。

 96問:漢方処方製剤と生薬・・・「ふつう」。

 97問:生薬・・・「難」。

 98問:消毒薬・・・「ふつう」。

 99問:殺虫剤・・・「ふつう」。

 100問:一般用検査薬・・・「ふつう」。

R1 東京都 科目別

 弱点克服等には、以下のリンクで、科目別に演習してください。

 ・R1 東京 ガイダンス

 ・医薬品に共通する特性と基本的な知識(第1~第20問)

 ・人体の働きと医薬品(第21~第40問)

 ・薬事に関する法規と制度(第41~第60問)

 ・主な医薬品とその作用(第61~第100問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(第101問~第120問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '23年版 (2023年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

 登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

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