令和3年度(2021年度)第2種電気工事士の技能試験・候補問題の複線図 NO.12の書き方

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 2021年(令和3年度)の2電工・技能試験の候補問題の複線図の対策ページ。このページでは、「NO.12」の複線図の書き方を「画像」にして提供する。本問の複線図は、「PF管」です。複線図の作業はカンタンですが、実際の施工は難しいです。IV線は色指定がありますが、そう気にしなくていいでしょう。複線図を速攻で書けるようになって、作業時間を捻出してください。

はじめに

 「複線図」の書き方ですが、当方では…、

 ①接地側:電灯(負荷)とコンセントをつなぐ。

 ②非接地側:点滅器(スイッチ)とコンセントをつなぐ。

 ③残りをつなぐ。

 …という順序でやっていきます。

 憶え方としては、「デンコ テンコ」です。

 「デンコ」は、「“電”灯と“コン”セント」です。

 「テンコ」は、「“点”滅器と“コン”セント」です。

 なお、複線図を書く順番は、決まっていないので、お使いのテキストに準拠してください。

複線図 NO.12‐PF管

 候補問題のNO.12の複線図の「PF管」ですが、複線図の作成は、カンタンです。

 ほとんどが、他の候補問題でも出てくるものなので、戸惑うのは最初だけで、2回目・3回目となれば、「余裕状態」になると思います。

 固有部分は、「PF管」に通す「IV線」の「色指定」ですが、常識的な指定で、複雑怪奇なものは、まずないです。

 他の候補問題で「3心」に慣れた人なら、まったく問題ないはずです。

 本問は、実作業の方が断然に手を焼くので、複線図作成で手間取らないようにしましょう。

接地側‐デンコ

 次に、電源線の接地側(白)です。

 接地側は、「デンコ」なので、「電灯(負荷)」と「コンセント」をつなぎます。

 いつものように、「イ」の「引掛けシーリング」と、「ロ」の「ランプレセプタクル」と、「コンセント」を、接地側の白線とつなぎましょう。

 定番の作業なので、まったく問題ないはずです。

 接地側だけをつないだものが、先の画像となります。

非接地側‐テンコ

 次は、非接地側(黒)の作業です。

 非接地側は、「テンコ」なので、「点滅器(スイッチ)」と「コンセント」をつなぎます。

 下の方の「スイッチ‐コンセント」部分ですが、当方は、先に「コンセント」につないで、次いで、黒の「渡り線」で、スイッチとつなげています。

 当該渡り線ですが、要は、つながっていればよく、“確定的なやり方”はないので、お使いのテキストに準拠してください。

 特に、ここも、問題ないと思います。

 こんな次第で、非接地側をつなぐと、先の画像となります。

残りをつなげる・・・負荷とスイッチ

 後は、負荷部分とスイッチとを、つなげるだけです。

 左上の「ロ」のランプレセプタクルと左下の「イ」の引掛けシーリングと、各スイッチとの接続ですが、黒と赤のどっちでつなげても構いません。

 本試験では、逡巡する時間はありません。

 よって、練習のときに、たとえば、(オレは、ロは黒黒赤で、イは黒赤白でつなげる)といった感じで、自分なりに作業を『確定』しておきましょう。

 個人的には、使用テキストの組み方を、そっくりそのまま真似するのが、精神的に一番落ち着くと思います。

 該当箇所の線を引くと、先の画像のようになります。

まとめと次

 先の画像をまとめると…、

 …となります。

 特に、本問は、問題ないかと思います。

 本問は、実際の施工の方が厳しいので、複線図は、速攻で書けるように、練習しておきましょう。

 以上、候補問題NO.12の複線図の書き方でした。

 次の候補問題へ。

 ところで、本問の「候補問題」の『解説』は、「こちら」です。

独学向け教材等

 最後に、技能試験の教材については「第2種電気工事士・技能試験のテキスト・教材・工具」に述べているのですが、文系ド素人にとって、あると便利なものを紹介します。

 たとえば…、

 「ホーザン 合格クリップ」や、

 「ホーザン 合格ゲージ P-925」や、

 「ホーザン 合格配線チェッカー Z-22」です。

 絶対に必要かというとそうではありませんが、「手助け」にはなるので、万全を尽くしたい方は参考にしてみてください。

第2種電気工事士のこまごましたもの

 「第2種電気工事士:独学資格ガイド」でも述べていますが、2電工は圧倒的な求人数を誇る優良資格で、人生の保証・保険になる資格です。わたし個人、とって本当に損がなかったと、ひしひし感じています。何か資格でも、とお考えの方は、いの一番に2電工を推薦します。

 先述したように、文系・電気ド素人でも、試験に巨大なハンデはないので、食わず嫌いをせず、挑戦してみてください。

 第2種電気工事士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「第2種電気工事士:ブログ記事」をばご参考ください。

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