登録販売者の試験科目「主な医薬品とその作用(通称:医薬品)」の「漢方処方製剤」の対策ページ。このページは、漢方処方製剤の勉強方法を見ていく。
漢方処方製剤の勉強に当たって、最も大事なのは、「最初は、眺めるだけ」に徹することです。
序盤は、絶対に憶えようとしないでください。無理だから。
無理やり憶えようとすると、心身ともに消耗して、配偶者レベルの嫌気が生じて、試験勉強そのものを止めたくなってしまいます。
漢方処方製剤の膨大な語句・キーワードを、一時で憶えられる人などいません。
何回も何回も“眺めて”、ようやく頭に残るのが現状です。
本試験のその日までに、“そこそこ”頭に入っていればいいのです。
序盤から、全部の全部を憶えようとはしないで、ひたすら「眺める」で、漢方処方製剤に慣れていってください。
漢方処方製剤ですが、「医薬品」の勉強とは『別枠』扱いにして、最初から、ドンドコ手を付けていきます。
漢方処方製剤は、「医薬品」のカタカナ成分同様に、「憶えるだけ」です。応用的なものは、ほとんどありません。
よって、知識ゼロ状態からでも、勉強が可能です。
後述しますが、漢方処方製剤は追い込みが効かないため、メンドウだからといって「後回し」にすると、実に厳しく、そして、苦しくなります。
後述しますが、1日あたり15分程度でいいので、漢方処方製剤に“触れて”ください。
まずもって、個々の漢方処方製剤を、「自分・家族・友人・親族・身の回りの人」に当て嵌めながら、やっていくことが大事です。
まず、自分に合う漢方処方製剤はないか、探してみましょう。
皆さんの持病をもとに、たとえば、(痔に効く漢方処方製剤はないか?)とか、(肩こりの漢方処方製剤はないの?)いう意識を持って、漢方処方製剤に臨みましょう。
つける薬のない配偶者の性格に効く漢方処方製剤はないか?と、探してみるのも一興です。もしかしたら、あるかもしれません。
また、友達や職場の人に、何らかの漢方処方製剤を使ってないか、聞いてみるのも一手です。
意外にそこそこ、漢方処方製剤を服用している人がいます。
わたしのケースだと、「鎮咳去痰」の「麻杏甘石湯」を、「痔の痛み」目的で服用している人がいて、(へええ)と勉強になったことがあります。(確かに、テキストには、麻杏甘石湯の効能に「痔の痛み」とありました。)
テキストの文言をそのまま読んでも、単に、うすっぺらい羅列でしかありません。
序盤・中盤は、“自分と取っ掛かりを得る”ことを意識して、漢方処方製剤に接して行きましょう。
ちょっとでも接点ができると、俄然おもしろくなって、記憶のノリもよくなります。
漢方処方製剤ですが、1節の「精神作用薬」から14節の「漢方処方製剤・生薬製剤」まであります。
しかし、テキストの1~14の順番でやらないといけない理由はありません。
昨今では、漢方処方製剤のすべてが出題対象になっていることが多いです。
よって、節の「順番」など気にせず、自分の興味の持てるところから消化しても、まったく支障はありません。
たとえば、女性の方なら、第6節の「婦人薬」からやっていくとか…、
痔の人は、第5節の「痔の薬」からとか…、
口内炎がよくできる人は、第11節の「口中薬」の「茵蔯蒿湯」とか…、
胃や腸が不調な人は「胃腸薬」、体力のない人は「滋養強壮保健薬」といった感じに、自分が興味の持てる漢方処方製剤から、やっていくべきです。
興味の持てる薬の方が、グイグイ頭に入っていくので、嫌々やるより、よほどに効率的です。
ある程度、関心・興味系の漢方処方製剤が終わってから、他の“あまり関係のない”漢方処方製剤に、手を付けていくとよいでしょう。
漢方処方製剤の勉強の最大のコツは、「10~15分でよいので、毎日、見る・接する」ことです。
繰り返しますが、無理に、憶えなくていい・憶えようとしなくていいです。
毎日、何かしらの漢方処方製剤を「見る・接する」ことが大事で、何回も接するうちに、少しずつ、記憶に“溜まって”いきます。
「逆」を言うと、一時で済ませようとしないでください。
漢方処方製剤は、あまりに分量が多いので、一時では、到底、押えられません。
つまり、「追い込み」が効かないのが漢方処方製剤です。
本格的な「暗記と記憶」は、ある程度、知識が付いてからです。
序盤~中盤では、短時間でいいので、毎日毎回、少しずつ、進めて行きましょう。
漢方処方製剤は、問題演習が大事です。
漢方処方製剤の勉強は、テキストをガチで憶えた“後”で、問題を解くのではありません。
“先”に問題をドシドシ解いて、その復習のときに、細々したことを、たとえば、(五積散は、体力中等度以下又は虚弱だな)的に、憶えていくのです。
参考:五積散
問題集の問題はもとより、自分が受験予定のPDF過去問、さらには、「漢方処方製剤 過去問リスト インデックス」に、東京都や関西広域、福岡県の漢方処方製剤の問題をまとめているので、ドンドコ問題を解きながら、憶えていきましょう。
1つ1つの漢方処方製剤の特徴・ポイントを押さえていくのが、「タテ」の勉強です。
そして、他の漢方処方製剤と、横断比較しながら押えるのが、「ヨコ」の勉強です。
横断学習用のページには…、
・体力対策
…などがあります。
目の前の漢方処方製剤は、他のと何が共通しているかを意識しつつ、押えて行きましょう。
単体でガチ暗記するより、はるかに、負担は少ないはずです。
毎日、「タテ」の勉強と「ヨコ」の勉強をしましょう。
漢方処方製剤は、ある程度までは勉強すべきですが、決して、「完ぺき」を求めないようにしてください。
まずもって、試験に合格しても、所詮は、“見習い・研修中”なのですから、試験勉強で完ぺきを期する必要はありません。
そして、漢方処方製剤は、出題数が激増したといっても、やはり、「医薬品」のメインは、「カタカナ成分」です。
漢方処方製剤ばかりにかまけて、「カタカナ成分」を落とすのは、本末転倒です。
そして、釘を刺しておきますが、皆さんがやることは、「試験勉強」です。
“興”が乗って、漢方処方製剤を「完ぺき」にしたいのなら、“合格後”に勉強しましょう。
興味を持つことも大事ですが、興味だけで突っ走るのは、「遊んでいる」だけです。
まずは、試験に「合格」することが大事なので、主客を取り違えないようにしましょう。
正直言って、漢方処方製剤は、攻略法がありません。
語呂合わせも作り難く、1つ1つ、憶えていく・押えていくしか方法がありません。
絶大に地味な作業が続きます。
嫌気が指すでしょうが、皆そうです。
上手に、自分を騙してください。
まずもって、「漢方処方製剤」で点が取れると、数字的に絶大な加点となり、格段に合格しやすくなります。
(「漢方処方製剤」をやったら合格間違いなし!)くらいに、己を騙しましょう。
また、こういうとアレですが、「漢方処方製剤」は、何気に面白く、合格後も、知識・教養として、活きてきます。
漢方処方製剤の試験勉強は、ホント面倒ですが、「プラス」は確実にある!と、発破をかけてましょう。
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