第17問‐東京都 令和4年度(2022年度)過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「基本知識」の「販売時コミュニケーション」についての出題です。毎年出る論点であり、登録販売者として知っておくべき事項です。必ず押えておきましょう。

第17問‐販売時コミュニケーション

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢a

 選択肢aの「購入者側に情報提供を受けようとする意識が乏しく、コミュニケーションが成立しが たい場合であっても、購入者側から医薬品の使用状況に係る情報をできる限り引き出し、 可能な情報提供を行っていくためのコミュニケーション技術を身につけるべきである。」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。テキストで確認しておきましょう。

 解説のしようがありません。

 選択肢は、「正」となります。

 なお、他県では、突っ込んだ出題があります。

 例題ですが、「購入者側に情報提供を受けようとする意識が乏しいときは、コミュニケーションをしなくていい」といった寸法です。「×」です。

 たとえ、購入者の意識が乏しくても、選択肢の言うように、「コミュニケーション技術を身につける」ことが求められています。

選択肢b

 選択肢bの「購入者等が医薬品を使用する状況は随時変化する可能性があるため、販売数量は一時 期に使用する必要量とする等、販売時のコミュニケーションの機会が継続的に確保され るよう配慮することが重要である」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。テキストで確認しておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢c

 選択肢cの「購入者等があらかじめ購入する医薬品を決めている場合は、購入者等の個々の状況把 握に努める必要はない」ですが、誤った記述です。

 手引きには…、

 「購入者等があらかじめ購入する医薬品を決めていることも多いが、」

 「使う人の体質や症状等にあった製品を事前に調べて選択しているのではなく、宣伝広告や販売価格等に基づいて漠然と選択していることも少なくない。」

 「医薬品の販売に従事する専門家においては、購入者等が、自分自身や家族の健康に対する責任感を持ち、適切な医薬品を選択して、適正に使用するよう、働きかけていくことが重要である。

 …とあります。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢d

 選択肢dの「購入者等の状況を把握するため購入者等に尋ねる場合は、一般用医薬品の使用状況のみを簡潔に確認するよう努める必要がある」ですが、誤った記述です。

 間違っているのは、「一般用医薬品の使用状況のみを簡潔に確認する」のところです。

 販売時のコミュニケーションのポイント(購入者から確認しておきたい基本的なポイント)は、以下のようになっています。

 ① 何のためにその医薬品を購入しようとしているか(購入者側のニーズ、購入の動機)

 ② その医薬品を使用するのは情報提供を受けている当人か、又はその家族等が想定されるか

 ③ その医薬品を使用する人として、小児や高齢者、妊婦等が想定されるか

 ④ その医薬品を使用する人が医療機関で治療を受けていないか

 ⑤ その医薬品を使用する人が過去にアレルギーや医薬品による副作用等の経験があるか

 ⑥ その医薬品を使用する人が相互作用や飲み合わせで問題を生じるおそれのある他の医薬品や食品を摂取していないか

 ⑦ その医薬品がすぐに使用される状況にあるかx(その医薬品によって対処しようとする症状等が現にあるか)

 ⑧ 症状等がある場合、それはいつ頃からか、その原因や患部等の特定はなされているか

 医薬品の販売時に確認したいポイントは、選択肢の言うような「一般用医薬品の使用状況」だけに限りません。

 先に挙げた、①~⑧も、確認したいものです。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

 なお、上記リストですが、ガチ暗記は無用ですが、他県では、正面から問われることがあるので、テキストで精読をしておきましょう。

答え

 「a」は「正」です。

 「b」は「正」です。

 「c」は「誤」です。

 「d」は「誤」です。

 「正しい組み合わせ」は、

 正解:1

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

 >>> 次の問題へ。

基本知識

 1問:医薬品の本質

 2問:医薬品の本質2

 3問:医薬品のリスク評価

 4問:健康食品

 5問:アレルギー(過敏反応)

 6問:医薬品の副作用

 7問:医薬品の適正使用

 8問:医薬品の代謝及び医薬品と食品との相互作用

 9問:小児と医薬品

 10問:乳幼児と医薬品

 11問:高齢者と医薬品

 12問:医療機関で治療を受けている人

 13問:プラセボ効果(偽薬効果)

 14問:医薬品の品質

 15問:セルフメディケーション

 16問:一般用医薬品の選択

 17問:販売時コミュニケーション

 18問:サリドマイド及びサリドマイド訴訟

 19問:スモン訴訟

 20問:HIV(ヒト免疫不全ウイルス)訴訟

令和4年度 東京都 科目別

 弱点克服等には、以下のリンクで、科目別に演習してください。

 ・令和4年度 インデックス

 ・基本的な知識(第1~第20問)

 ・人体の働きと医薬品(第21~第40問)

 ・薬事に関する法規と制度(第41~第60問)

 ・主な医薬品とその作用(第61~第100問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(第101問~第120問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

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