84問‐東京都 H30年度(2018年度)過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、内服アレルギー用薬についての問題です。生薬の選択肢が1つありますが、残る選択肢は、基礎・基本的なものなので、最終解答は、正解を導けるはずです。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。

84問‐内服アレルギー用薬

 

 (クリックして拡大。)

難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

解説:a

 aの「アゼラスチンは、肥満細胞から遊離したヒスタミンが受容体と反応するのを妨げることにより、ヒスタミンの働きを抑える作用を示す。」ですが、正しい記述です。

 「アゼラスチン」は、「抗ヒスタミン成分」で、選択肢のいう「ヒスタミンが受容体と反応するのを妨げる」作用があります。

 選択肢の「a」は、「正」と相なります。

解説:b

 bの「ベラドンナは、ナス科の草本で、その葉や根に、交感神経系の働きを抑える作用を示すアルカロイドを含む。」ですが、誤った記述です。

 登録販売者でよくあるクソみたいな問題です。

 正しくは、「ベラドンナはナス科の草本で、その葉や根に、“副”交感神経系の働きを抑える作用を示すアルカロイドを含む。」です。

 選択肢は、「交感神経系」となっていて、ここが間違っています。

 よって、選択肢の「b」は、「誤」と相なります。

解説:c

 cの「サイシンは、ウマノスズクサ科のウスバサイシン又はケイリンサイシンの根及び根茎を基原とする生薬で、鼻閉への効果を期待して用いられる。」ですが、正しい記述です。

 テキストそのとおりの記述です。「サイシン」を参考にして見てください。

 よって、選択肢の「c」は、「正」と相なります。

解説:d

 dの「ヨウ化イソプロパミドは、皮膚や鼻粘膜の炎症を和らげることを目的として配合されている。」ですが、誤った記述です。

 「ヨウ化イソプロパミド」は、「抗コリン成分」で、「副交感神経系の働きを抑えることによって、鼻汁分泌やくしゃみを抑える」する作用があります。

 選択肢のいう「皮膚や鼻粘膜の炎症を和らげることを目的」とするのは、「抗炎症成分」です。「内服アレルギー用薬の抗炎症成分のまとめ・リンク」を参考にしてください。

 よって、選択肢の「d」は、「誤」と相なります。

答え

 「a」は「正」です。

 「b」は「誤」です。

 「c」は「正」です。

 「d」は「誤」です。

 「正しい組み合わせ」は、「5」と相なります。

 正解:5

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

 >>> 次の問題へ。

医薬品

 61問:かぜ薬・・・「ふつう」。

 62問:漢方処方製剤・・・「難」。

 63問:解熱鎮痛薬・・・「やや難」。

 64問:ピリン系解熱鎮痛薬・・・「ふつう」。

 65問:イブプロフェン・・・「ふつう」。

 66問:眠気薬・・・「難」。

 67問:鎮暈薬・・・「ふつう」。

 68問:鎮咳去痰薬1・・・「ふつう」。

 69問:鎮咳去痰薬2・・・「難」。

 70問:口腔咽喉薬・うがい薬(含嗽薬)・・・「ふつう」。

 71問:胃腸薬・・・「ふつう」。

 72問:胃薬・・・「ふつう」。

 73問:瀉下薬1・・・「ふつう」。

 74問:瀉下薬2・・・「やや難」。

 75問:漢方処方製剤・・・「難」。

 76問:胃腸に作用する薬・・・「ふつう」。

 77問:駆虫薬・・・「ふつう」。

 78問:強心薬・・・「難」。

 79問:コレステロール・・・「ふつう」。

 80問:循環器用薬・・・「ふつう」。

 81問:痔及び痔疾用薬・・・「やや難」。

 82問:泌尿器用薬・・・「難」。

 83問:婦人薬・・・「難」。

 84問:内服アレルギー用薬・・・「ふつう」。

 85問:鼻炎用内服薬・・・「難」。

 86問:鼻炎用点鼻薬・・・「ふつう」。

 87問:眼科用薬・・・「ふつう」。

 88問:外皮用薬1・・・「ふつう」。

 89問:外皮用薬2・・・「ふつう」。

 90問:角質軟化薬等・・・「ふつう」。

 91問:みずむし・たむし用薬・・・「ふつう」。

 92問:毛髪用薬・・・「ふつう」。

 93問:歯痛・歯槽膿漏薬・・・「やや難」。

 94問:禁煙補助剤・・・「ふつう」。

 95問:ビタミン主薬製剤・・・「ふつう」。

 96問:滋養強壮保健薬・・・「難」。

 97問:漢方処方製剤・・・「難」。

 98問:生薬・・・「難」。

 99問:殺虫剤・・・「ふつう」。

 100問:妊娠検査薬・・・「ふつう」。

H30 東京都 科目別

 弱点克服等には、以下のリンクで、科目別に演習してください。

 ・H30 東京 ガイダンス

 ・医薬品に共通する特性と基本的な知識(第1~第20問)

 ・人体の働きと医薬品(第21~第40問)

 ・薬事に関する法規と制度(第41~第60問)

 ・主な医薬品とその作用(第61~第100問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(第101問~第120問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

 登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

みんなとシェアする