本問は、「医薬品」の「痔及び痔疾用薬及」についての問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。
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本問の難易度は、「ふつう」です。
選択肢aの「裂肛は、肛門内部に存在する肛門腺窩と呼ばれる小さなくぼみに糞便の滓が溜まって炎症・化膿を生じた状態である。」ですが、誤った記述です。
選択肢の説明は、「痔瘻」のものです。
「裂肛」は、いわゆる「切れ痔」で、「肛門の出口からやや内側の上皮に傷が生じた状態であり」となっています。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢bの「外用痔疾用薬は、局所に適用されるものであるため、全身的な影響を生じることはな い。」ですが、誤った記述です。
外用痔疾用薬ですが、全身的な影響が生じることがあります。
手引きには…、
「坐剤及び注入軟膏では、成分の一部が直腸粘 膜から吸収されて循環血流中に入りやすく、」
「全身的な影響を生じることがあるため、配合成分によっては注意を要する場合がある」
…とあります。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢cの「酸化亜鉛は、知覚神経に作用して刺激の神経伝導を可逆的に遮断する作用を示す。」ですが、誤った記述です。
選択肢の説明は、「局所麻酔成分」の「リドカイン・リドカイン塩酸塩」などのものです。
「酸化亜鉛」ですが、「収斂保護止血成分」で、「粘膜表面に不溶性の膜を形成することによる、粘膜の保護・止血を目的」としています。
なお、当該収斂保護止血成分ですが、先の「酸化亜鉛」以外の、「タンニン酸」や「硫酸アルミニウムカリウム」、「卵黄油」なども出題されています。
テキストを精読しておきましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢dの「肛門周囲の末梢血管の血行を改善する作用を期待してビタミンE(トコフェロール酢酸エステル)が配合されている場合がある」ですが、正しい記述です。
結構改善といえば、ビタミンE(トコフェロール酢酸エステル)ですね。
全国的に、「その他:ビタミン成分」なども、出題されるようになっているので、遺漏なく、テキストを精読しておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
「a」は「誤」です。
「b」は「誤」です。
「c」は「誤」です。
「d」は「正」です。
「正しい組み合わせ」は、
正解:2
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
弱点克服等には、以下のリンクで、科目別に演習してください。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
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