117問‐高知県 過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「適正使用」の「救済制度」についての問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。

117問‐救済制度

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢a

 選択肢aの「医薬品を適正に使用したかどうかにかかわらず、副作用による一定の健康被 害が生じた場合に、医療費等の各種給付を行うものである。」ですが、誤った記述です。

 間違っているのは、「適正に使用したかどうかにかかわらず」のところです。

 正しくは、「適正に使用したにもかかわらず」です。

 「医薬品副作用被害救済制度」は、あくまで「適正使用」が前提です。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢b

 選択肢bの「給付の種類としては、医療費、医療手当、障害年金、障害児養育年金、遺族 年金、遺族一時金及び葬祭料があり、製薬企業の社会的責任に基づく公的制度 として開始されたことから、請求期限は無期限となっている。」ですが、誤った記述です。

 「請求期限」は、「救済制度」の定番論点です。

 障害年金、障害児養育年金は、請求期限が「設けられていない」です。

 障害は、いつ起きるか(いつ顕在化するか)わからないため、期限を設けていないと思われます。

 対して、医療費等は、いうなれば、ふつうの民事上の債権です。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢c

 選択肢cの「救済給付業務に必要な費用のうち、給付費については、製造販売業者から年 度ごとに納付される拠出金が充てられている。」ですが、正しい記述です。

 「給付費」は、製造販売業者からの拠出金が充てられています。

 なお、「事務費」の2分の1相当額は、国庫補助」です。こっちも出ます。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢d

 選択肢dの「製品不良など、製薬企業に損害賠償責任がある場合や、無承認無許可医薬品 (いわゆる健康食品として販売されたもののほか、個人輸入により入手された 医薬品を含む。)の使用による健康被害について、救済給付した場合は、被害者 への給付金相当額を国が加害企業へ求償する」ですが、誤った記述です。

 混乱する選択肢です。

 選択肢の「製品不良など、製薬企業に損害賠償責任がある場合や、無承認無許可医薬品 (いわゆる健康食品として販売されたもののほか、個人輸入により入手された 医薬品を含む。)の使用による健康被害」ですが、これは、救済制度の対象外です。

 よって、「救済給付した場合」という場合がありません。よって、国の求償も、当然、ないです。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

答え

 「a」は「誤」です。

 「b」は「誤」です。

 「c」は「正」です。

 「d」は「誤」です。

 「正しい組み合わせ」は、

 正解:5

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

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適正使用

 101問:添付文書

 102問:医薬品の保管及び取扱

 103問:使用期限

 104問:情報提供

 105問:安全対策

 106問:適正使用・安全対策

 107問:使用しない‐基礎疾患等

 108問:使用しない‐ステロイド性抗炎症成分

 109問:使用しない‐「出産予定日12週以内の妊婦

 110問:使用しない‐腸管粘膜

 111問:甲状腺機能亢進症

 112問:使用しない‐各論

 113問:運転操作をしない

 114問:医薬品成分と安全性情報

 115問:情報発信

 116問:副作用等の報告制度

 117問:救済制度

 118問:救済制度 給付

 119問:医薬品の安全対策

 120問:医薬品PLセンター

令和2年度 高知県 科目別

 ・インデックス

 ・医薬品に共通する特性と基本的な知識(第1~第20問)

 ・主な医薬品とその作用(第21~第60問)

 ・人体の働きと医薬品(第61~第80問)

 ・薬事に関する法規と制度(第81~第100問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(第101問~第120問)

独学向け教材

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こまごましたもの

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