26問‐岩手県 過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「医薬品」の「乗物酔い防止薬」についての出題です。定番の論点ばかりです。難しいところはありません。

26問‐乗物酔い防止薬

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢a

 選択肢aの「ジフェニドール塩酸塩は、内耳にある前庭と脳を結ぶ神経(前庭神経)を調節する作用を示す。」ですが、正しい記述です。

 「抗めまい成分」の「ジフェニドール塩酸塩」は、選択肢の言うように、「内耳にある前庭と脳を結ぶ神経(前庭神経)の調節作用のほか、内耳への血流を改善する作用を示す」です。

 他県にて、超ド級の「ひっかけ」がありました。

 「“中耳”にある前庭と」などと出題されているので、テキストを精読しておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢b

 選択肢bの「ジプロフィリンは、専ら乗物酔い防止薬に配合される抗ヒスタミン成分である。」ですが、誤った記述です。

 専ら「乗物酔い防止薬」のは、「メクリジン塩酸塩」です。

 というのも、他の抗ヒスタミン成分と比べて作用が現れるのが遅く持続時間が長いからです。

 なお、選択肢の言う「ジプロフィリン」ですが、これは、「キサンチン成分」で、抗ヒスタミン成分ではありません。

 鎮暈薬のほか、鎮咳去痰薬にも、配合されます。

 参考:鎮咳去痰薬 キサンチン成分 ジプロフィリン

 よって、選択肢は、「誤」となります。

 なお、「メクリジン塩酸塩」は、「遅い」と「長い」が変えられます。チェックしておきましょう。

選択肢c

 選択肢cの「スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、肝臓で速やかに代謝されてしまうため、抗ヒ スタミン成分と比べて作用の持続時間は短い。」ですが、正しい記述です。

 「抗コリン成分」の「スコポラミン臭化水素酸塩」ですが、選択肢の言うように、「肝臓で速やかに代謝されてしまうため、抗ヒスタミン成分等と比べて作用の持続時間は“短い”」です。

 「短い」がポイントです。テキストを精読しておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢d

 選択肢dの「ジメンヒドリナートは、脳に軽い興奮を起こさせて平衡感覚の混乱によるめまいを 軽減させることを目的として配合されている」ですが、誤った記述です。

 「ジメンヒドリナート(ジフェンヒドラミンテオクル酸塩)」は、「抗ヒスタミン成分」です。

 「抗ヒスタミン成分」は、「延髄にある嘔吐中枢への刺激や内耳の前庭における自律神経反射を抑える作用を示す」成分です。

 選択肢の言う「脳に軽い興奮を起こさせて」ウンヌンの成分は、「キサンチン系成分」です。

 「キサンチン系成分(ジプロフィリン等)」を、参考にしてください。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

答え

 「a」は「正」です。

 「b」は「誤」です。

 「c」は「正」です。

 「d」は「誤」です。

 「正しい組み合わせ」は…、

 正解:2

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

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医薬品

 21問:かぜ(感冒)

 22問:かぜ薬成分

 23問:解熱鎮痛成分

 24問:眠気薬

 25問:カフェイン

 26問:乗物酔い防止薬

 27問:糖尿病と鎮咳去痰薬

 28問:鎮咳去痰薬

 29問:口腔咽喉薬・含嗽薬

 30問:口腔咽喉薬・含嗽薬2

 31問:ヨウ素系殺菌消毒成分

 32問:胃腸薬

 33問:腸の薬

 34問:漢方処方製剤(胃腸)

 35問:浣腸薬

 36問:強心薬

 37問:コレステロール

 38問:コレステロール改善薬

 39問:貧血及び貧血用薬

 40問:循環器用薬

 41問:痔の薬

 42問:漢方処方製剤(内用痔疾用薬)

 43問:婦人薬

 44問:漢方処方製剤(婦人薬)

 45問:アレルギー及びアレルギー用薬

 46問:内服アレルギー用薬

 47問:鼻炎用点鼻薬

 48問:点眼薬

 49問:目に用いる医薬品等

 50問:外皮用薬

 51問:抗真菌作用

 52問:毛髪用薬

 53問:歯痛薬及び歯槽膿漏薬

 54問:ニコチン及び禁煙補助剤

 55問:滋養強壮保健薬

 56問:非ステロイド性抗炎症成分

 57問:生薬成分

 58問:消毒薬

 59問:殺虫成分

 60問:妊娠検査薬

令和3年度 岩手県 科目別

 ・インデックス

 ・医薬品に共通する特性と基本的な知識(第1~第20問)

 ・主な医薬品とその作用(第21~第60問)

 ・人体の働きと医薬品(第61~第80問)

 ・薬事に関する法規と制度(第81~第100問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(第101問~第120問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

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こまごましたもの

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