本問は、「基本知識」の「薬害2」についての出題です。「薬害」論点の総合問題です。細かいところまで出題されるので、テキストを精読しておきましょう。
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本問の難易度は、「ふつう」です。
選択肢aの「スモンはその症状として、初期には腹部の膨満感から激しい腹痛を伴う下痢を生じ、 次第に下半身の痺れや脱力、歩行困難等が現れ、麻痺は上半身にも拡がる場合があり、 ときに視覚障害から失明に至ることもある。」ですが、正しい記述です。
そのとおりの記述です。
「症状」も、よくよく問われます。
他県では、「激しい腹痛を伴う下痢」が「“激しい腹痛を伴う便秘”」とか、「麻痺は上半身にも」が「麻痺は“下半身”にも」などと変えられた事があります。
テキストを精読しておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢bの「サリドマイド訴訟は、催眠鎮静成分として承認されたサリドマイドが原因で亜急性 脊髄視神経症に罹り患したことに対する損害賠償訴訟である。」ですが、誤った記述です。
ずっこける選択肢です。
選択肢の言う「亜急性脊髄視神経症」は、「スモン」です。
スモンが生じたことによる損害賠償訴訟は、言うまでもなく、「スモン訴訟」です。
サリドマイド訴訟ですが…、
「催眠鎮静剤等として販売されたサリドマイド製剤を妊娠している女性が使用したことにより、」
「出生児に四肢欠損、耳の障害等の先天異常(サリドマイド胎芽症)が発生したことに対する損害賠償訴訟である」
…となっています。
キーワードの暗記だけではなく、テキストを精読しておきましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢cの「HIV訴訟は、血友病患者が、ヒト免疫不全ウイルスが混入した原料血漿から製造された血液凝固因子製剤の投与を受けたことにより、次第に認知症に類似した症状が現れ、死に至る重篤な神経難病に罹り患したことに対する損害賠償訴訟である。」ですが、誤った記述です。
これまた、ずっこける選択肢です。間違ってはいけない選択肢です。
間違っているのは、「次第に認知症に類似した症状が現れ、死に至る重篤な神経難病に罹り患したことに対する損害賠償訴訟である」のところです。
当該訴訟は、言うまでもなく、「CJD訴訟」です。
正しくは、「HIVに感染したことに対する損害賠償訴訟である」です。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢dの「クロイツフェルト・ヤコブ病は、ウイルスの一種であるプリオンが脳の組織に感染 することによって発症する。」ですが、誤った記述です。
超絶頻出論点です。
プリオンは、タンパク質の一種です。
細菌でもウイルスでもありません。
「CJD訴訟のポイントまとめ」を参考にしてください。
よって、選択肢は、「誤」となります。
「a」は「正」です。
「b」は「誤」です。
「c」は「誤」です。
「d」は「誤」です。
「正しいもの」は…、
正解:1
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
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