登録販売者の「医薬品に共通する特性と基本的な知識」の論点「薬害の歴史」の「CJD訴訟」のポイントをまとめたページ。薬害訴訟は、細かいところまで、問われるようになっている。些細なことでも、テキスト記載事項は、憶えておくべき。過去問の出題例や、ひっかけ問題のサンプルも併せて掲載。
| カテゴリー: 資格こもごも | Tags: 登録販売者, 登録販売者 まとめ, 登録販売者 基本的知識, 登録販売者 薬害訴訟
当該ページでは、「CJD訴訟」について見ていきます。
「CJD訴訟」ですが…、
『脳外科手術等に用いられていたヒト乾燥硬膜を介してクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)に罹患したことに対する損害賠償訴訟である』
…となっています。
下線部分が重要なところです。
「脳外科手術」ですが、そう「問題化」はされませんが、基本事項なので、確実に押えておきましょう。
「ヒト乾燥硬膜」は、定番の「ひっかけ」ポイントです。
過去に、「“ウシ”乾燥硬膜」などと出題されています。気をつけて下さい。
わたしは、出題の趣旨がわからず、ずっこけたことがあります。
「クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)」ですが、病名は、正式名称・略語ともども、正確に憶えてください。
「副作用」で筆頭の…、
皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群・SJS)
中毒性表皮壊死融解症(ライエル症候群・TEN)
…に、入れ替えられた問題が発見されています。
まず大丈夫でしょうが、「ヒト乾燥硬膜を介して“SJS”に罹患した」などと問われても、大丈夫になっておいてください。
クロイツフェルト・ヤコブ病は、「CJD」です。
「CJD」の背景ですが、ヒト乾燥硬膜の原料が採取された段階でプリオンに汚染されている場合があり、プリオン不活化のための十分な化学的処理が行われないまま製品として流通し、脳外科手術で移植された患者にCJDが発生しました。
まず、当該プリオンが、ド級の「ひっかけ」となっています。
プリオンは、細菌でもウイルスでもない、「タンパク質」の一種です。
ここが…、
「“ウイルス”の一種であるプリオン」とか…、
「“細菌”の一種であるプリオン」などと、出題されています。
今後も、いろいろと変えられることが予想されるので、正確に、憶えましょう。
なお、CJDですが、「プリオンが脳の組織に感染し、次第に認知症に類似した症状が現れ、死に至る重篤な神経難病」です。
ヘンな問題は見ていませんが、たとえば…、
「プリオンが“胃”の組織に感染」とか…、
「次第に“腎臓病”に類似した症状」とか…、
「死に“至らない”」とか…、
「“軽微な”な神経難病」といった感じの「ひっかけ」が予想されます。
何でもありの出題なので、テキストを精読しておきましょう。
HIV訴訟・CJD訴訟を受けて、「生物由来製品による感染等被害救済制度の創設」が創出されています。
まずは、これを、暗記です。
CJDへの対策ですが、あまり、試験には出ませんし、突っ込んだ出題はあまり見受けられませんが…、
・CJD患者の入院対策・在宅対策の充実、
・CJDの診断・治療法の研究開発、
・CJDに関する正しい知識の普及・啓発、
・患者家族・遺族に対する相談事業等、
・CJD症例情報の把握、
・ヒト乾燥硬膜の移植の有無を確認するための患者診療録の長期保存等の措置
…などが講じられています。
先に述べたように、出題実績はあまりありませんが、昨今の試験傾向からすると、いつ問われてもおかしくないので、テキストで確認しておきましょう。
CJD訴訟は、「国」と「輸入販売業者」と「製造業者」が訴えられ、『和解』が成立しています。
他の薬害訴訟の被告は、「国及び製薬会社」なのですが、当該CJD訴訟は、「国」と「輸入販売業者」と「製造業者」なので、整理して憶えましょう。
暗記の手間を省くなら、「薬害訴訟の共通事項+まとめ」の方も、参考にしてください。
2019年11月14日 6:10 PM
★みんなとシェアする
皮膚に用いる薬と公衆衛生用薬の「殺菌消毒成分」の定番論点に、「ウイルスに効くかどうか」があります。 ...続きを見る
「皮膚に用いる薬」の「抗菌作用を有する配合成分」の成分ですが、本試験では、基本の「名称‐効能」が問わ...続きを見る