本問は、「医薬品」の「心臓などの器官や血液に作用する薬」についての問題です。漢方処方製剤の選択肢が1つ、生薬の選択肢が3つで構成されています。漢方処方製剤の問題は、応用的で複雑で難しいです。解けないです。対して、生薬の選択肢は、どれも、基本レベルなので、最終解答は導けるかと思います。復習だけはしておきましょう。
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本問の難易度は、「やや難」です。
選択肢aの「センソは、微量で強い強心作用(心筋に直接刺激を与え、その収縮力を高める作用)を示す生薬であり、通常用量において悪心(吐きけ)、嘔吐の副作用が現れることがある。」ですが、正しい記述です。
「センソ」の正しい記述です。
当該センソですが、使用上の注意があったり、劇薬指定の論点があったりと、他県で事細かく出題されています。
要注意の生薬なので、テキストを精読しておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢bの「苓桂朮甘湯には、強心作用の期待されるカンゾウが含まれており、高血圧、心臓病、腎臓病の診断を受けた人でも安全に使用することができる。」ですが、誤った記述です。
まずもって、間違っているのが、「強心作用の期待されるカンゾウ」のところです。
「カンゾウ」ですが、これは、「抗炎症成分」です。強心作用はないです。
そして、そもそもですが、強心薬の漢方処方製剤には、強心作用が期待できる生薬を含みません。
超重要論点なので、ガチで押さえておきましょう。
んで、後半部分の「心臓病、腎臓病の診断を受けた人でも安全に使用」云々も、間違っています。
カンゾウ中のグリチルリチン酸により、偽アルドステロン症が生じやすくなっています。
んなもんで、高血圧、心臓病、腎臓病の診断を受けた人では、使用について注意しなくてはなりません。
よって、選択肢は、「誤」となります。
なお、「苓桂朮甘湯」ですが、カンゾウが入っています。この点だけは、正しい記述です。
選択肢cの「ゴオウは、強心作用のほか、呼吸中枢を刺激して呼吸機能を高めたり、意識をはっきりさ せる等の作用があるとされる。」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「ゴオウ」のところです。
正しくは、「ジャコウ」です。
選択肢の言う「意識をはっきりさせる」がキーワードとなるのは、「ジャコウ」です。
「ゴオウ」ですが、「強心作用のほか、末梢血管の拡張による血圧降下、興奮を静める等の作用があるとされる」です。
後半部分の効能が、他県で正面から問われたので、チェックしておきましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢dの「リュウノウは、中枢神経系の刺激作用による気つけの効果を期待して、強心薬に配合され ることがある」ですが、正しい記述です。
キーワードの「気つけ」から、「リュウノウ」と判断できます。
よって、選択肢は、「正」となります。
ちなみに、手引きにおいては、当該リュウノウは、「強心成分以外の配合成分」となっています。
「強心成分以外の配合成分には、リュウノウのほか、レイヨウカク、ジンコウ、動物胆(ユウタンを含む。)、サフラン、ニンジン、インヨウカクがあります。
他県にて、これらの生薬が、「強心成分」のある生薬として出題されています。もちろん、「×」です。
こうした、分類まで問うてくる出題もあるので、テキストを精読しておきましょう。
「a」は「正」です。
「b」は「誤」です。
「c」は「誤」です。
「d」は「正」です。
「正しい組み合わせ」は、
正解:1
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
弱点克服等には、以下のリンクで、科目別に演習してください。
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