硫酸ナトリウムは、「胃腸に作用する薬」の「腸の薬」の「無機塩類」に配合されています。試験のポイントをまとめたり、出題傾向を「○×」形式の過去問で紹介したりしています。通勤・通学時のおさらい用にどうぞ。
復習用に、手引きを抜粋すると…、
「無機塩類」
「腸内容物の浸透圧を高めることで糞便中の水分量を増し、また、大腸を刺激して排便を促すことを目的として、」
「酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム等のマグネシウムを含む成分が配合されている場合がある。また、同様な目的で硫酸ナトリウムも用いられる。」
「硫酸ナトリウムについては、血液中の電解質のバランスが損なわれ、心臓の負担が増加し、心臓病を悪化させるおそれがある。」
「心臓病の診断を受けた人では、使用する前にその適否につき、治療を行っている医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談がなされるべきである。」
…と、相なります。
ご存じのように、「硫酸ナトリウム」は、「胃腸に作用する薬」の「腸の薬」の「無機塩類」に登場します。
当該成分の配合された市販薬ですが、わたしが調べた範囲では、見当たりませんでした。興味のある方は、深く検索してみてください。
当該成分は、ほとんど試験に出ませんが、マイナー成分が正面から問われることがあります。
また、当該成分には、禁忌があるので、この点でも、狙われています。
押さえておくべき成分かと思います。
優先順位は、「ふつう」です。
当該成分は…、
① 硫酸ナトリウムは、腎臓病の診断を受けた人では、高マグネシウム血症を生じさせるおそれがある。
…といった感じで出題されます。
先の○×問題の解説です。
①の「硫酸ナトリウムは、腎臓病の診断を受けた人では、高マグネシウム血症を生じさせるおそれがある」ですが、誤りです。
「高マグネシウム血症を生じさせるおそれ」があるのは、「酸化マグネシウム」などのマグネシウムが含まれる成分です。
当該硫酸ナトリウムは、マグネシウムを含んでいません。
ですから、選択肢の言う「高マグネシウム血症」のおそれは、ありません。
よって、①は、「×」となります。
当該硫酸ナトリウムには、固有論点があります。
禁忌なので、押えておくべきです。その禁忌は…、
先に挙げた手引きの…、
「硫酸ナトリウムについては、血液中の電解質のバランスが損なわれ、心臓の負担が増加し、心臓病を悪化させるおそれがある。」
「心臓病の診断を受けた人では、使用する前にその適否につき、治療を行っている医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談がなされるべきである。」
…です。
「心臓病の診断を受けた人・・・相談すること」ですが、「適正使用」にて、出題実績があります。
参考:静岡県 R4 午後57問
「医薬品」でも出る可能性が高いので、押さえておきましょう。
「胃腸に作用する薬」の「腸の薬」の「無機塩類」へのリンクです。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
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