第116問‐奈良県 令和4年度(2022年度)過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「適正使用」の「使用上の注意」についての問題です。「使用しない」の問題でも、ハイレベルの問題です。本問は、最終的には、問いと答えを憶えて、解けるようになっておきましょう。

第116問‐使用上の注意

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「難」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢a

 選択肢aの「プソイドエフェドリン塩酸塩が配合された医薬品は、尿の貯留・尿閉を生じるお それがあるため、「前立腺肥大による排尿困難の症状がある人」は使用(服用)しな いこととされている。」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。

 「次の症状がある人」を、参考にしてください。

 なお、当該プソイドエフェドリン塩酸塩ですが、「使用しない」では、頻繁に出てくる要注意成分です。

 挙げていくと…、

 ・アレルギー症状のある人

 ・基礎疾患のある人

 ・次の症状がある人

 …に、出てきます。

 特に、「基礎疾患」では、心臓病、高血圧、甲状腺機能障害、糖尿病とてんこ盛りなので、シッカリ見ておくべきです。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢b

 選択肢bの「センノシドが配合された医薬品は、腸管粘膜への刺激が大きくなり、腸管粘膜に 炎症を生じるおそれがあるため、「大量に使用(服用)しないこと」とされている。」ですが、正しい記述です。

 「瀉下成分」の「センノシド」の正しい記述です。

 センノシドに限らず、瀉下成分には、大概、「大量に使用(服用)しないこと」となっています。

 「特徴系+その他」を、参考にしてください。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢c

 選択肢cの「イブプロフェンが配合された医薬品は、アスピリン喘息を誘発するおそれがある ため、「本剤又は他のかぜ薬、解熱鎮痛薬を使用(服用)して喘息を起こしたことが ある人」は使用(服用)しないこととされている。」ですが、正しい記述です。

 「イブプロフェン」の正しい記述です。

 当該イブプロフェンのほか、アセトアミノフェン、アスピリン、イソプロピルアンチピリンにも、同様となっています。

 「アレルギーの既往歴のある人」も、参考にしてください。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢d

 選択肢dの「ピレンゼピン塩酸塩水和物が配合された医薬品は、眠気を生じることがあるため、 「服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないこと」とされている」ですが、誤った記述です。

 難しい選択肢です。

 間違っているのは、「眠気を生じることがあるため」のところです。

 「ピレンゼピン塩酸塩」ですが、「目のかすみ、異常なまぶしさを生じることがあるため」に、「運転操作をしない」となっています。

 選択肢の言う「眠気を生じることがあるため」に該当するのは、ジフェンヒドラミン塩酸塩等の抗ヒスタミン成分、クロルフェニラミンマレイン酸塩等の抗ヒスタミン成分、コデインリン酸塩水和物などが該当します。

 過去問に出たことは、甘く見てはいけないので、復習だけはしておきましょう。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

答え

 「a」は「正」です。

 「b」は「正」です。

 「c」は「正」です。

 「d」は「誤」です。

 「正しい組み合わせ」は、

 正解:1

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

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適正使用

 101問:一般用医薬品の添付文書

 102問:一般用医薬品の添付文書2

 103問:一般用医薬品の製品表示

 104問:一般用医薬品の製品表示2

 105問:一般用医薬品の保管及び取扱い上の注意

 106問:医薬品の副作用等の報告

 107問:副作用情報等の収集

 108問:医薬品副作用被害救済制度

 109問:医薬品副作用被害救済制度2

 110問:総合機構のホームページ

 111問:安全性情報等

 112問:一般用医薬品の安全対策

 113問:啓発活動

 114問:医薬品PLセンター

 115問:してはいけないこと‐連用に関する注意

 116問:使用上の注意

 117問:使用(服用)しないこと‐授乳中の人

 118問:してはいけないこと‐基礎疾患

 119問:相談すること‐次の診断を受けた人

 120問:相談すること‐排尿困難

令和4年度 奈良県

 ・インデックス

 ・医薬品に共通する特性と基本的な知識(午前:第1~第20問)

 ・人体の働きと医薬品(午前:第21~第40問)

 ・薬事に関する法規と制度(午前:第41~第60問)

 ・主な医薬品とその作用(午後:第1~第40問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(午後:第41問~第60問)

独学向け教材

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こまごましたもの

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