75問‐関西広域連合(滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・和歌山県・徳島県) R1年度(2019年度)過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、偽アルドステロン症についての問題です。特に難しいところはありませんが、「ひっかけ」が1つあります。これだけは、注意です。その他の選択肢は、テキストを読んで問題集を解いていれば、解けます。

75問‐偽アルドステロン症

 

 (クリックして拡大。)

難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「やや難」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

解説:a

 aの「偽アルドステロン症は、アルドステロンの分泌が増加していないにもかかわらず、体からカリウムが失われることによって生じる病態である。」ですが、正しい記述です。

 「ひっかけ」問題に、注意です。

 カリウムがナトリウム等になっていることがあります。

 たとえば、「体内に塩分(カリウム)と水が貯留し、体からナトリウムが失われることによって生じる病態である。」などです。

 丁寧に、テキストに当たってください。

 よって、選択肢は、「正」と相なります。

解説:b

 bの「偽アルドステロン症の疑いが生じたら、医薬品の販売等に従事する専門家は医薬品の使用者に対し、直ちに原因と考えられる医薬品の使用を中止し、速やかに医師の診療を受けるよう勧めることが重要である。」ですが、正しい記述です。

 「受診勧奨」の最たるケースです。

 なお、試験に関係ありませんが、体の不調に“うすうす”気づいているなら、ネットで情報を集めず、医療機関に向かうべきです。自分で調べると、「だいじょうぶ」の情報を集めるため、病気が進行します。

 よって、選択肢は、「正」と相なります。

解説:c

 cの「甘草湯のようなグリチルリチン酸を含む漢方処方製剤では、偽アルドステロン症の発症に注意するべきである。」ですが、正しい記述です。

 実によく出るところです。「適正使用」でも、引っ張りだこです。

 キーワードの「カンゾウ・・・グリチルリチン酸・・・偽アルドステロン症」は、ガチ暗記です。

 カンゾウは、お菓子の甘味料にも使われているので、食品からの摂取にも、注意しないといけません。

 amazon参考:かっぱえびせん

 よって、選択肢は、「正」と相なります。

解説:d

 「副腎髄質からのアルドステロン分泌が増加すると、むくみや血圧上昇がみられる。」ですが、誤った記述です。

 不注意な人間を落とす問題です。

 間違っているのは、「副腎髄質」のところです。

 正しくは、「副腎皮質」です。

 おさらいですが、副腎髄質は、アドレナリン・ノルアドレナリンを産生します。

 副腎皮質は、ホルモンを産生・分泌するところです。アルドステロンも、副腎皮質ホルモンの1つです。

 なお、当該副腎“髄”質と、副腎“皮”質とは、「ひっかけ」の最たるところなので、注意してください。

 実は、わたし、この選択肢、完全に「ひっかけ」にやられて、解答できませんでした。

 「d」は「誤」です。

答え

 「a」は「正」です。

 「b」は「正」です。

 「c」は「正」です。

 「d」は「誤」です。

 「正しい組み合わせ」は、

 正解:1

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

 >>> 次の問題へ。

人体

 61問:小腸・・・「ふつう」。

 62問:呼吸器系・・・「ふつう」。

 63問:循環器系・・・「ふつう」。

 64問:血液・・・「ふつう」。

 65問:腎臓・・・「ふつう」。

 66問:感覚器官・・・「ふつう」。

 67問:皮膚一般問題・・・「ふつう」。

 68問:筋組織・・・「ふつう」。

 69問:中枢神経系・・・「ふつう」。

 70問:末梢神経系・・・「ふつう」。

 71問:内服薬の吸収・・・「ふつう」。

 72問:薬の代謝・・・「ふつう」。

 73問:口腔粘膜吸収の医薬品・・・「やや難」。

 74問:SJSとTEN・・・「ふつう」。

 75問:偽アルドステロン症・・・「やや難」。

 76問:無菌性髄膜炎・・・「ふつう」。

 77問:副作用‐消化器系・・・「ふつう」。

 78問:副作用‐間質性肺炎・・・「ふつう」。

 79問:副作用‐循環器系・・・「ふつう」。

 80問:副作用‐泌尿器系・・・「ふつう」。

R1 関西広域連合 科目別

 弱点克服等には、以下のリンクで、科目別に演習してください。

 ・R1 関西広域連合 ガイダンス

 ・医薬品に共通する特性と基本的な知識(第1~第20問)

 ・主な医薬品とその作用(第21~第60問)

 ・人体の働きと医薬品(第61~第80問)

 ・薬事に関する法規と制度(第81~第100問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(第101問~第120問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

 登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

みんなとシェアする