本問は、偽アルドステロン症についての問題です。特に難しいところはありませんが、「ひっかけ」が1つあります。これだけは、注意です。その他の選択肢は、テキストを読んで問題集を解いていれば、解けます。
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本問の難易度は、「やや難」です。
aの「偽アルドステロン症は、アルドステロンの分泌が増加していないにもかかわらず、体からカリウムが失われることによって生じる病態である。」ですが、正しい記述です。
「ひっかけ」問題に、注意です。
カリウムがナトリウム等になっていることがあります。
たとえば、「体内に塩分(カリウム)と水が貯留し、体からナトリウムが失われることによって生じる病態である。」などです。
丁寧に、テキストに当たってください。
よって、選択肢は、「正」と相なります。
bの「偽アルドステロン症の疑いが生じたら、医薬品の販売等に従事する専門家は医薬品の使用者に対し、直ちに原因と考えられる医薬品の使用を中止し、速やかに医師の診療を受けるよう勧めることが重要である。」ですが、正しい記述です。
「受診勧奨」の最たるケースです。
なお、試験に関係ありませんが、体の不調に“うすうす”気づいているなら、ネットで情報を集めず、医療機関に向かうべきです。自分で調べると、「だいじょうぶ」の情報を集めるため、病気が進行します。
よって、選択肢は、「正」と相なります。
cの「甘草湯のようなグリチルリチン酸を含む漢方処方製剤では、偽アルドステロン症の発症に注意するべきである。」ですが、正しい記述です。
実によく出るところです。「適正使用」でも、引っ張りだこです。
キーワードの「カンゾウ・・・グリチルリチン酸・・・偽アルドステロン症」は、ガチ暗記です。
カンゾウは、お菓子の甘味料にも使われているので、食品からの摂取にも、注意しないといけません。
amazon参考:かっぱえびせん
よって、選択肢は、「正」と相なります。
「副腎髄質からのアルドステロン分泌が増加すると、むくみや血圧上昇がみられる。」ですが、誤った記述です。
不注意な人間を落とす問題です。
間違っているのは、「副腎髄質」のところです。
正しくは、「副腎皮質」です。
おさらいですが、副腎髄質は、アドレナリン・ノルアドレナリンを産生します。
副腎皮質は、ホルモンを産生・分泌するところです。アルドステロンも、副腎皮質ホルモンの1つです。
なお、当該副腎“髄”質と、副腎“皮”質とは、「ひっかけ」の最たるところなので、注意してください。
実は、わたし、この選択肢、完全に「ひっかけ」にやられて、解答できませんでした。
「d」は「誤」です。
「a」は「正」です。
「b」は「正」です。
「c」は「正」です。
「d」は「誤」です。
「正しい組み合わせ」は、
正解:1
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
61問:小腸・・・「ふつう」。
62問:呼吸器系・・・「ふつう」。
63問:循環器系・・・「ふつう」。
64問:血液・・・「ふつう」。
65問:腎臓・・・「ふつう」。
66問:感覚器官・・・「ふつう」。
67問:皮膚一般問題・・・「ふつう」。
68問:筋組織・・・「ふつう」。
69問:中枢神経系・・・「ふつう」。
70問:末梢神経系・・・「ふつう」。
71問:内服薬の吸収・・・「ふつう」。
72問:薬の代謝・・・「ふつう」。
73問:口腔粘膜吸収の医薬品・・・「やや難」。
74問:SJSとTEN・・・「ふつう」。
75問:偽アルドステロン症・・・「やや難」。
76問:無菌性髄膜炎・・・「ふつう」。
77問:副作用‐消化器系・・・「ふつう」。
78問:副作用‐間質性肺炎・・・「ふつう」。
79問:副作用‐循環器系・・・「ふつう」。
80問:副作用‐泌尿器系・・・「ふつう」。
弱点克服等には、以下のリンクで、科目別に演習してください。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。
興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。
そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。
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