23問‐関西広域連合(滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・和歌山県・徳島県) R1年度(2019年度)過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、漢方処方製剤の副作用のついての問題です。漢方処方製剤のため、できない人は、「捨て問」にしてください。ただし、選択肢aとcは、重要な事が記載されているので、復習だけしておきましょう。

23問‐漢方処方製剤の副作用

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「難」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

要対策

 「漢方処方製剤」も、やるべき論点と化しています。

 対策ページは、「登録販売者 漢方処方製剤対策」なので、活用してください。

解説:a

 選択肢aの「葛根湯、小青竜湯にはカンゾウが含まれているので、重篤な副作用として偽アルドステロン症を生じることがある。」ですが、正しい記述です。

 選択肢のいうように、葛根湯、小青竜湯には、カンゾウが含まれています。

 そして、両方とも、まれ重篤な副作用として、「肝機能障害、偽アルドステロン症」が生じることがあります。

 こんな次第で、選択肢の「a」は、「正」と相なります。

 さて、生薬の「カンゾウ」は、「グリチルリチン酸二カリウム」を含むため、重篤な副作用として偽アルドステロン症を生じることがあるので、注意が必要です。

 参考:グリチルリチン酸二カリウム

 「カンゾウ・・・グリチルリチン酸二カリウム・・・偽アルドステロン症」は、ガチ暗記です。

 この選択肢は、必ず復習しておきましょう。

解説:b

 bの「麻黄湯は、胃腸の弱い人、発汗傾向の著しい人では、悪心、胃部不快感、発汗過多、全身脱力感等の副作用が現れやすいので、不向きである。」ですが、正しい記述です。

 その通りです。

 興味のある人、余裕のある人は、テキストで確認しておきましょう。

 参考:麻黄湯

 よって、選択肢の「b」は、「正」と相なります。

解説:c

 cの「小柴胡湯は、まれに重篤な副作用として間質性肺炎や肝機能障害を生じるが、インターフェロン製剤を併用すると副作用は軽減される。」ですが、誤った記述です。

 選択肢の言うように、小柴胡湯は、副作用に、間質性肺炎や肝機能障害が起きることが稀にあります。

 しかし、後半の「インターフェロン製剤を併用すると副作用は軽減される」が間違っています。

 設問のように、「小柴胡湯」を「インターフェロン製剤を併用」すると、間質性肺炎のリスクが高まります。副作用が軽減されるものではありません。

 キーワードの「小柴胡湯・・・間質性肺炎・・・インターフェロン製剤」は、「適正使用」のところでも、ド頻出なので、必ず押えておきましょう。

 よって、選択肢の「c」は、「誤」と相なります。

解説:d

 「小建中湯は、重篤な副作用として、間質性肺炎や肝機能障害を生じる。」ですが、誤った記述です。

 「小児の疳」の薬である「小建中湯」には、「まれ重篤副作用」がありません。

 参考:小建中湯

 よって、「d」は「誤」です。

 なお、重篤な副作用が「間質性肺炎・肝機能障害」なものは、「まれ重篤 肝機能障害・間質性肺炎」にまとめているので、時間のあるときに、つらつらと眺めてください。(ガチ暗記は無用です。)

答え

 「a」は「正」です。

 「b」は「正」です。

 「c」は「誤」です。

 「d」は「誤」です。

 先の組み合わせを探せば、

 正解:3

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

 >>> 次の問題へ。

医薬品

 21問:かぜ薬(総合感冒薬)・・・「ふつう」。

 22問:かぜ薬成分・・・「ふつう」。

 23問:漢方処方製剤の副作用・・・「難」。

 24問:漢方処方製剤のかぜ薬・・・「難」。

 25問:解熱鎮痛薬・・・「ふつう」。

 26問:解熱鎮痛薬の副作用・・・「ふつう」。

 27問:眠気を促す薬・・・「ふつう」。

 28問:漢方処方製剤 神経質等の改善・・・「難」。

 29問:カフェイン・・・「ふつう」。

 30問:鎮暈薬(乗り物酔い防止薬)・・・「ふつう」。

 31問:授乳婦とせき抑え成分・・・「ふつう」。

 32問:漢方処方製剤 鎮咳去痰・・・「難」。

 33問:胃に作用する薬・・・「ふつう」。

 34問:漢方処方製剤 胃腸不調改善・・・「難」。

 35問:止瀉成分・・・「ふつう」。

 36問:瀉下成分・・・「ふつう」。

 37問:動悸・息切れ薬・・・「ふつう」。

 38問:生薬 強心作用・・・「難」。

 39問:高コレステロール改善薬・・・「ふつう」。

 40問:貧血・貧血用薬・・・「ふつう」。

 41問::漢方処方製剤 月経不順・・・「難」。

 42問:アレルギー・・・「ふつう」。

 43問:内服アレルギー用薬・・・「ふつう」。

 44問:鼻炎用点鼻用薬・・・「ふつう」。

 45問:眼科用薬・・・「ふつう」。

 46問:点眼薬・・・「ふつう」。

 47問:殺菌消毒成分・・・「ふつう」。

 48問:外皮用薬の非ステロイド性抗炎症薬・・・「ふつう」。

 49問:角質化・かさつきの改善成分・・・「ふつう」。

 50問:にきびと吹き出物の治療・・・「ふつう」。

 51問:口内炎・歯痛・・・「ふつう」。

 52問:禁煙補助剤・・・「ふつう」。

 53問:滋養強壮保健薬1・・・「ふつう」。

 54問:滋養強壮保健薬2・・・「ふつう」。

 55問:漢方処方製剤 一般・・・「やや難」。

 56問:漢方処方製剤 肥満症・・・「難」。

 57問:殺菌消毒薬・・・「ふつう」。

 58問:有機リン系殺虫成分・・・「ふつう」。

 59問:一般用検査薬の販売・・・「ふつう」。

 60問:尿タンパク検査薬・・・「ふつう」。

R1 関西広域連合 科目別

 弱点克服等には、以下のリンクで、科目別に演習してください。

 ・R1 関西広域連合 ガイダンス

 ・医薬品に共通する特性と基本的な知識(第1~第20問)

 ・主な医薬品とその作用(第21~第60問)

 ・人体の働きと医薬品(第61~第80問)

 ・薬事に関する法規と制度(第81~第100問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(第101問~第120問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

 登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

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