簿記2級でないと仕事にありつけない、というわけではないのだし、皆が皆、簿記2級を取らなくてもいい。簿記3級でもよいところはたくさんある。
結論からいうと、すべての人が、簿記2級まで取る必要はないのだから、簿記3級でいいんでないのという次第です。
簿記3級でもよい理由は、簿記3級でも相応の求人があるからです。
待遇や賃金を別にすれば、「簿記3級でも構わない」という求人はたくさんあります。
参考までに「独学資格ガイド」の「簿記2級」と「簿記3級」を覗いてみてください。
求人の数に“巨大な差”はありません。
ですから、就職や転職目的や今後の備え・保険の意味で、簿記の資格を取るのなら、別段、3級でもOKなわけです。
ま、簿記3級だけ取って会社に滑り込んで、必要だなーと心底思うようになってから、簿記2級を目指し始めても、十分なわけです。
確かに、簿記2級があれば、大半の経理系・会計系の求人をカバーできます。
会計事務所や製造業(メーカー)の求人では、「簿記2級以上」という縛りがあります。
工業簿記や原価計算をしないといけない職種だからです。(町工場が、会計や経理事務を会計事務所に頼むことは多々ありますから、会計事務所の職員が原価計算等を全く知らないと仕事にならないですよね。)
しかし、逆を言えば、工業簿記や原価計算を要しないところは、簿記3級で構わないわけです。
そして、『工業簿記や原価計算を要しないところ』の方が、昨今では圧倒的に多いわけです。
正直、『工業簿記や原価計算を要しないところ』だらけです。
たとえば、雑貨屋とかカフェとか喫茶店とか飲み屋とか蕎麦屋とかうどん屋とか肉屋とか本屋とかゲームショップとかレンタルビデオとか、よく目にするふつうのお店や商店はすべて『工業簿記や原価計算を要しないところ』ですよ。
○○商事とか○○商会とか、ホニャララ興業、何たら不動産といったところも、『工業簿記や原価計算を要しないところ』です。
出番は、商業簿記の方が多いわけで、簿記3級の出番も相応にして多い=需要も多いという次第です。
何が何でも簿記2級でないとダメ、というわけではありません。簿記2級でないと仕事にありつけない、というわけではありません。
皆が皆、無理して簿記2級を目指さなくてもいいわけです。
簿記3級を過小に評価していないでしょうか?
簿記3級は、難易度や合格率だけで、評価するのは惜しい資格です。
わたしは、簿記3級は、飯の食いっぱぐれのないそこそこいい資格だと思います。
2014年11月10日 11:39 AM
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