仕訳問題や計算問題では、百の位・十の位・一の位の数字は、あまり出てこない。おおむね、それらの位は「ゼロ」である。こうしたゼロが多い数字の、万と千の打ち方について、説述する。電卓への入力が結構省力化されるので、お勧め。総合問題や工業簿記・原価計算には不向きだが、それ以外には、結構使える。
| カテゴリー: 勉強ワンポイントアドバイス | Tags: FP技能士, 建設業経理士, 簿記2級, 簿記3級
簿記やFPの試験勉強では、いうほど、複雑な数字が出てきません。
たとえば、「売掛金を¥1,285,937,003回収した」とか、「先月の水道光熱費は、¥7,836,452だった」といった、電卓をたくさん打つ細かい数字は、“あまり”出てこない、といった寸法です。
よく見るのは、ざっくりしたキレのある数字で、たとえば、「売掛金¥230,000を回収した」とか「支払利息は¥7,000だった」とかの、「ゼロ」のほうが多い数字です。
こうした「ゼロ」のほうが多い数字は、以下のようにすると、入力が速くなります。
先に述べた「売掛金¥230,000を回収した」を例に見て行きましょう。
数字は、23万です。
この場合、「万=ゼロを4つ打つ」と考えます。
つまり、「00」キーを2回打つ、といった寸法です。
ですから、「230,000」を電卓で打つときは、「2」「3」に「00」「00」と打つ、ってな次第です。
ニュアンスが伝わりにくいかもしれませんが、わたしは、「23万」を打つときは、「23(にじゅうさん)に万(00、00)」ってな感じで打ってます。
繰り返しになりますが、先述したように、万の部分は「ゼロ4つ」なので、必要な数字の「23」だけ把握して、後は、機械的ゼロ4つ入力、ってな塩梅です。
「万=ゼロ4つ打つ‐「00」キーを2回打つ」だと、打ちにくい百万の入力も楽になります。
たとえば、「当座預金に¥6,900,000が振りこまれた」といった、よくありそうな数字で見て行きましょう。
数字は、690万です。
言うなれば、「690」に「万」です。
「万=ゼロ4つ打つ‐「00」キーを2回打つ」ですから、計算機の入力は…、
まず「690」を入力して…、
後は、万にあたる「00」「00」を入力、ってな塩梅です。
このように打つと、ゼロの数を数える手間が省けるように思います。
百万と同じような要領です。
たとえば、「当座預金に¥89,980,000が振りこまれた」といった、よくありそうな数字で見て行きましょう。
数字は、8998万で、「8998」に「万」です。
「万=ゼロ4つ打つ‐「00」キーを2回打つ」ですから、計算機の入力は…、
まず「8998」を入力して…、
後は、万にあたる「00」「00」を入力、ってな塩梅です。
こうすっと、最初の数字を把握するだけで、入力が済みます。
万の入力が楽になるなら、千の入力も楽になります。
要領は同じで、「千=ゼロ3つ打つ‐「00」と「0」を打つ」です。
たとえば、「支払利息は¥7,000だった」だった場合、「7」と「千」なので、計算機の入力は…、
「7」を打って、「00」「0」を打つ、ってな寸法です。
たとえば、「5,689,000」なら、「568万」に「9千」なので、「568」を入力して、残る9千を、「9」「00」「0」ってな感じで打ちます。
また、「23,567,000」なら、「2356万」の「7千」なので、主要な数字の「2356」をゆっくり打ち込んで、残る7千を「7」「00」「0」ってな感じで入力します。
こんな風に、「千=ゼロ3つ打つ‐「00」と「0」を打つ」と、“指”に憶えさせておくと、入力が速く、楽になります。
電卓の万と千の打ち方を見てきました。
仕訳問題などは、百の位・十の位・一の位まで数字は出てきません。
おおむね、万か千で、後は「ゼロ」な数字が大半です。おそらく、出題者の採点が面倒になるからでしょう。
こんな次第で、「ゼロ」が多い数字しかでない問題なら、先のように「万‐ゼロ4」「千‐ゼロ3」で打つとよい、といった次第です。
結構楽になるので、お試しください。
他の計算機の打ち方などは、「簿記のコツは計算機(電卓)INDEXと概論」とか、「検算のコツ・インデックスなどを参考ください。
なお、電卓は、電卓も、高品質なものを使います。計算ミスは格段に減少し、計算・集計が速く・正確になり、全体の能率が格段に向上するからです。
機種の詳細は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」に書いていますが…、
読むのがメンドウなら、わたしが愛用している「DF-120GT」を使えばいいです。
2017年8月28日 10:41 AM
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