登録販売者 第1章:基本知識

第3節:適切な医薬品選択と受診勧奨

第2項:販売時のコミュニケーション その3(END)

販売時のコミュニケーション その3

 こうした購入者側の状況を把握するには、医薬品の販売等に従事する専門家から購入者等に尋ねることが少なくないが、

 会話しやすい雰囲気づくりに努め、購入者等が健康への高い関心を有する生活者として参加意識を持って、医薬品を使用する状況等について自らの意志で伝えてもらえるよう促していくことが重要である。

 しかし、購入者自身、何を期待して医薬品を購入するのか漠然としている場合もあり、また、購入者側に情報提供を受けようとする意識が乏しく、コミュニケーションが成立しがたい場合もある

 医薬品の販売等に従事する専門家は、そうした場合であっても、購入者側から医薬品の使用状況に係る情報をできる限り引き出し、可能な情報提供を行っていくためのコミュニケーション技術を身につけるべきである。

 例えば、情報提供を受ける購入者等が医薬品を使用する本人で、かつ、現に症状等がある場合には、言葉によるコミュニケーションから得られる情報のほか、その人の状態や様子全般から得られる情報も、状況把握につながる重要な手がかりとなる。

 また、購入者等が医薬品を使用する状況は随時変化する可能性があるため、販売数量は一時期に使用する必要量とする等、販売時のコミュニケーションの機会が継続的に確保されるよう配慮することも重要である。




ひとくちコメント

 本試験でよく出るのが、「コミュニケーションが成立しがたい場合」のところです。

 例題としては、「コミュニケーションが成立しがたい場合は、それ以上コミュニケーションを図る必要はない」といった出題が多いです。

 「×」です。

 手引きには、そこで諦めるのではなくて、「コミュニケーション技術を身につけるべき」と指示されています。

 コミュニケーションは、登録販売者に課せられた仕事と、認識しておきましょう。

 これ以外のところも、選択肢の1つとして、しばしば試験問題に登場します。

 無理から憶える必要は、「ない」です。何回か目を通して、内容を理解しておきましょう。

ページリンク

 「販売時のコミュニケーション」は、以上で「おしまい」です。お疲れさまでした。

 「薬害の歴史」に続きます。

 なお、前のページは、「こちら」です。

補足リンク1

 通読用・・・「販売時のコミュニケーション 全記述

補足リンク2

 大元インデックス・・・「Webテキスト インデックス

 本章インデックス・・・「基本知識 インデックス

 本節インデックス・・・「適切な医薬品選択と受診勧奨 インデックス

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