第86問‐埼玉県 令和5年度(2023年度)過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「医薬品」の「鼻炎用点鼻薬」についての問題です。難しいところはありません。基礎・基本事項ばかりの出題です。

第86問‐鼻炎用点鼻薬

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢a

 選択肢aの「鼻炎用点鼻薬は、急性鼻炎、アレルギー性鼻炎又は副鼻腔 炎による諸症状のうち、鼻づまり、 鼻みず、くしゃみ、頭重の緩和を目的として、鼻腔 内に適用される外用液剤である。」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。

 本問のような、薬の定義がかなり出るようになっています。

 遺漏なく、テキストを精読しておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢b

 選択肢bの「鼻炎用点鼻薬は、鼻粘膜の充血を和らげる成分が主体となり、抗ヒスタミン成分や抗炎症成 分を組み合わせて配合されており、それらは、鼻粘膜から吸収されて循環血流に入り全身的な 作用を目的としている。」ですが、誤った記述です。

 間違っているのは、「鼻粘膜から吸収されて循環血流に入り全身的な 作用を目的としている」のところです。

 正しくは、「鼻腔内における局所的な作用を目的としている」です。

 本問のような、薬の目的を問う問題も、これまた増えています。

 繰り返しますが、テキストを精読しておきましょう。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢c

 選択肢cの「アドレナリン作動成分は、副交感神経系を刺激して鼻粘膜を通っている血管を拡張すること により、鼻粘膜の充血や腫れを和らげることを目的として配合される」ですが、誤った記述です。

 定番の「ひっかけ」です。

 間違っているのは、「副交感神経系を刺激」のところです。

 正しくは、「交感神経系を刺激」です。

 交感神経系・副交感神経系という語句を目にしたら、本問のような「ひっかけ」を常に念頭においてください。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢d

 選択肢dの「クロモグリク酸ナトリウムは、肥満細胞からヒスタミンの遊離を抑える作用を示し、花粉、 ハウスダスト等による鼻アレルギー症状の緩和を目的として、通常、抗ヒスタミン成分と組み 合わせて配合される」ですが、正しい記述です。

 「ヒスタミンの遊離を抑える成分(抗アレルギー成分)」の「クロモグリク酸ナトリウム」の正しい記述です。

 よく出る成分です。正確に、押えておきましょう。

 特に、「ひっかけ」ポイントの「肥満細胞」は、チェックしておきましょう。「脂肪細胞」ではないですよ!

 よって、選択肢は、「正」となります。

答え

 「a」は「正」です。

 「b」は「誤」です。

 「c」は「誤」です。

 「d」は「正」です。

 「正しい組み合わせ」は、

 正解:5

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

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医薬品

 61問:かぜ(感冒)及びかぜ薬(総合感冒薬)

 62問:かぜ薬(総合感冒薬)の成分

 63問:漢方処方製剤(かぜ)

 64問:解熱鎮痛薬及びその配合成分

 65問:眠気を促す薬

 66問:眠気防止薬

 67問:鎮暈薬(乗物酔い防止薬)

 68問:漢方処方製剤(小児の疳)

 69問:鎮咳去痰薬

 70問:生薬(鎮咳去痰薬)

 71問:口腔咽喉薬・うがい薬(含嗽薬)

 72問:止瀉薬

 73問:漢方処方製剤(胃腸)

 74問:胃の薬

 75問:胃腸鎮痛鎮痙薬

 76問:強心薬

 77問:浣腸薬

 78問:高コレステロール改善薬

 79問:貧血用薬及びその配合成分

 80問:循環器用薬

 81問:痔の薬

 82問:泌尿器用薬

 83問:婦人薬

 84問:内服アレルギー用薬

 85問:内服アレルギー用薬の成分

 86問:鼻炎用点鼻薬

 87問:眼科用薬

 88問:眼科用薬

 89問:きず口等の殺菌消毒成分

 90問:皮膚に用いる薬

 91問:歯痛・歯槽膿漏薬

 92問:口内炎及び口内炎用薬

 93問:禁煙補助剤

 94問:ビタミン主薬製剤

 95問:滋養強壮保健薬

 96問:漢方処方製剤

 97問:漢方処方製剤の症状・体質と重篤な副作用

 98問:消毒薬

 99問:殺虫剤・忌避剤及び衛生害虫

 100問:一般用検査薬

令和5年度 埼玉県 科目別

 弱点克服等には、以下のリンクで、科目別に演習してください。

 ・令和5年度 インデックス

 ・基本的な知識(第1~第20問)

 ・人体の働きと医薬品(第21~第40問)

 ・薬事に関する法規と制度(第41~第60問)

 ・主な医薬品とその作用(第61~第100問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(第101問~第120問)

独学向け教材

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こまごましたもの

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