登録販売者 宮崎県 過去問+解説 令和5年度(2023年度)第59問

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「適正使用」の「一般用医薬品の安全対策」についての問題です。基礎・基本ばかりなので、難しくはありません。

宮崎県 第59問‐一般用医薬品の安全対策

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢ア

 選択肢アの「一般用かぜ薬の使用によると疑われる間質性肺炎の発生事例が、2003年5月までに26例 報告されたことを受け、厚生労働省は、一般用かぜ薬全般につき使用上の注意の改訂を指示した。」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。

 「一般用かぜ薬・・・間質性肺炎」は、押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢イ

 選択肢イの「アミノピリンは、鼻炎用内服薬、鎮咳去痰薬、かぜ薬等に配合されていたが、2003年8月 までに間質性肺炎の副作用症例が複数報告されたことから、プソイドエフェドリン塩酸塩等への 切替えが行われた」ですが、誤った記述です。

 全体的に間違っています。

 テキストの「一般用医薬品に関する主な安全対策」の記述を、ごちゃまぜにした問題です。

 まず、選択肢の言うような、「鼻炎用内服薬、鎮咳去痰薬、かぜ薬等に配合されていた」ものは、「塩酸フェニルプロパノールアミン(PPA)」です。

 アミノピリンが鼻炎用内服薬、鎮咳去痰薬に配合されたとは、手引きに載ってません。

 そして、「アミノピリン」ですが、間質性肺炎の副作用は、生じていません。

 また、当該アミノピリンがテキストで出てくるのは、「アミノピリン、スルピリンが配合されたアンプル入りかぜ薬」です。

 当該「アミノピリン、スルピリンが配合されたアンプル入りかぜ薬」は、「ショック」が起きたため、アンプル入りかぜ薬製品の回収が要請されています。

 そして、「2003年8月 までに間質性肺炎の副作用症例が複数報告された」のところも、間違っています。

 関係のありそうな手引きの記述は…、

 「2003年8月までに、PPAが配合された一般用医薬品によ る脳出血等の副作用症例が複数報告され、」

 「それらの多くが用法・用量の範囲を超えた使用 又は禁忌とされている高血圧症患者の使用によるものであった。」

 …です。

 「脳出血」であって、間質性肺炎ではないです。

 間違いだらけなので、一目で誤りとわかりますが、間違っているところをテキストで確認しておきましょう。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢ウ

 選択肢ウの「解熱鎮痛成分として塩酸フェニルプロパノールアミンが配合されたかぜ薬の使用による重篤 な副作用(ショック)で死亡例が発生し、1965年、厚生省(当時)は関係製薬企業に対し、 製品の回収を要請した」ですが、誤った記述です。

 基本問題です。

 間違っているのは、「塩酸フェニルプロパノールアミン」のところです。

 正しくは、「アミノピリン、スルピリンが配合されたアンプル入りかぜ薬」です。

 ガチで押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢エ

 選択肢エの「小柴胡湯については、インターフェロン製剤との併用例による間質性肺炎が報告されたこと から、1994年1月、インターフェロン製剤との併用を禁忌とする旨の使用上の注意の改訂が なされた。」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。

 キーワードの「小柴胡湯」、「インターフェロン製剤」、「間質性肺炎」は、ガチで押えておきましょう。

 なお、年号・年月日は、問われたことがないので、1994年1月ウンヌンに神経質になる必要はありません。

 よって、選択肢は、「正」となります。

答え

 「ア」は「正」です。

 「イ」は「誤」です。

 「ウ」は「誤」です。

 「エ」は「正」です。

 「正しい組み合わせ」は、

 正解:2

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

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登録販売者 宮崎県 過去問+解説 令和5年度(2023年度)適正使用

 41問:医薬品の適正使用

 42問:添付文書1

 43問:添付文書の「使用上の注意」

 44問:透析療法を受けている人

 45問:喘息を起こしたことがある人

 46問:妊婦又は妊娠していると思われる人

 47問:相談すること‐胃・十二指腸潰瘍

 48問:添付文書の使用上の注意

 49問:保管及び取扱い上の注意

 50問:緊急安全性情報

 51問:医薬品・医療機器等の情報提供

 52問:総合機構ホームページ

 53問:副作用等の報告

 54問:企業からの副作用等の報告制度

 55問:医薬品副作用被害救済制度

 56問:給付の請求期限

 57問:救済制度の対象

 58問:医薬品PLセンター

 59問:一般用医薬品の安全対策

 60問:啓発活動

登録販売者 宮崎県 過去問+解説 令和5年度(2023年度)科目別

 ・登録販売者 宮崎県 令和5年度 インデックス

 ・医薬品に共通する特性と基本的な知識(第1~第20問)

 ・人体の働きと医薬品(第21~第40問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(第41~第60問)

 ・主な医薬品とその作用(第61~第100問)

 ・薬事に関する法規と制度(第101問~第120問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

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