令和4年度(2022年度)宮城県 登録販売者試験の過去問と解説。本問は、「基本知識」の「HIV及びHIV訴訟」についての出題です。「基礎知識」では、ほぼ毎回出題される内容なので、テキストの精読は必須です。
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本問の難易度は、「ふつう」です。
「HIV訴訟」の問題です。ド定番論点です。
「HIV訴訟のポイントまとめ」を参考にしてください。
「薬害」については、細かいところまで問われるので、テキストの精読が必須です。
選択肢1の「血友病患者が、HIVが混入した アルブミン製剤の投与を受けたことにより、HI Vに感染したことに対する損害賠償訴訟である。」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「アルブミン製剤」のところです。
正しくは、「原料血漿から製造された血液凝固因子製剤」です。
よって、選択肢は、「誤」となります。
なお、手引きにて、「アルブミン製剤」なる文言は、出てきません。
んで、「アルブミン」ですが、これは、「人体」に出てくるカタカナ語句です。
手引きには…、
「血液の浸透圧を保持する(血漿成分が血管から組織中に漏れ出るのを防ぐ)働きがあるほか、」
「ホルモンや医薬品の成分等と複合体を形成して、それらが血液によって運ばれるときに代謝や排泄を受けにくくする」
…とあります。
不安な人は、「カタカナ語句対策 アルブミン・グロブリン(血漿)」も、一読願います。
選択肢2の「HIVに感染することにより、認知症に類似した症状が現れ、死に至る重篤な神経難病となる」ですが、誤った記述です。
選択肢の言う「認知症に類似した症状が現れ、死に至る重篤な神経難病」なのは、「クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)」です。
超基本問題なので、必ず解けるようになっておきましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢3の「国は、HIV訴訟の和解を踏まえ、エイズ治療・研究開発センター及び拠点病院の 整備や治療薬の早期提供等の様々な取り組みを推進してきている。」ですが、正しい記述です。
そのとおりの記述です。テキストを精読しておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢4の「HIV訴訟を契機として、医薬品副作用被害救済制度が創設された」ですが、誤った記述です。
「医薬品副作用被害救済制度」が創設されたのは、「サリドマイド訴訟・スモン訴訟」です。
HIV訴訟が契機となって創設されたのは、「緊急輸入」などです。
手引きには…、
「医薬品副作用被害救済・研究振興調査機構(当時)との連携による承認審査体制の充実、」
「製薬企業に対し従来の副作用報告に加えて感染症報告の義務づけ、」
「緊急に必要とされる医薬品を迅速に供給するための「緊急輸入」制度の創設等を内容とする改正薬事法が1996年に成立し、翌年4月に施行された。」
「また、血液製剤の安全確保対策として検査や献血時の問診の充実が図られるとともに、」
「薬事行政組織の再編、情報公開の推進、健康危機管理体制の確立等がなされた」
…とあります。
よって、選択肢は、「誤」となります。
なお、上記記述は、どの語句も出題実績があるので、何度も、目を通しておきましょう。
「1」は「誤」です。
「2」は「誤」です。
「3」は「正」です。
「4」は「誤」です。
「正しいもの」は…、
正解:3
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
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