午前第20問‐宮城県 令和4年度(2022年度)過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 令和4年度(2022年度)宮城県 登録販売者試験の過去問と解説。本問は、「基本知識」の「HIV及びHIV訴訟」についての出題です。「基礎知識」では、ほぼ毎回出題される内容なので、テキストの精読は必須です。

午前第20問‐HIV及びHIV訴訟

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

解説

 「HIV訴訟」の問題です。ド定番論点です。

 「HIV訴訟のポイントまとめ」を参考にしてください。

 「薬害」については、細かいところまで問われるので、テキストの精読が必須です。

選択肢1

 選択肢1の「血友病患者が、HIVが混入した アルブミン製剤の投与を受けたことにより、HI Vに感染したことに対する損害賠償訴訟である。」ですが、誤った記述です。

 間違っているのは、「アルブミン製剤」のところです。

 正しくは、「原料血漿から製造された血液凝固因子製剤」です。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

 なお、手引きにて、「アルブミン製剤」なる文言は、出てきません。

 んで、「アルブミン」ですが、これは、「人体」に出てくるカタカナ語句です。

 手引きには…、

 「血液の浸透圧を保持する(血漿成分が血管から組織中に漏れ出るのを防ぐ)働きがあるほか、」

 「ホルモンや医薬品の成分等と複合体を形成して、それらが血液によって運ばれるときに代謝や排泄を受けにくくする」

 …とあります。

 不安な人は、「カタカナ語句対策 アルブミン・グロブリン(血漿)」も、一読願います。

選択肢2

 選択肢2の「HIVに感染することにより、認知症に類似した症状が現れ、死に至る重篤な神経難病となる」ですが、誤った記述です。

 選択肢の言う「認知症に類似した症状が現れ、死に至る重篤な神経難病」なのは、「クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)」です。

 超基本問題なので、必ず解けるようになっておきましょう。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢3

 選択肢3の「国は、HIV訴訟の和解を踏まえ、エイズ治療・研究開発センター及び拠点病院の 整備や治療薬の早期提供等の様々な取り組みを推進してきている。」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。テキストを精読しておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢4

 選択肢4の「HIV訴訟を契機として、医薬品副作用被害救済制度が創設された」ですが、誤った記述です。

 「医薬品副作用被害救済制度」が創設されたのは、「サリドマイド訴訟・スモン訴訟」です。

 HIV訴訟が契機となって創設されたのは、「緊急輸入」などです。

 手引きには…、

 「医薬品副作用被害救済・研究振興調査機構(当時)との連携による承認審査体制の充実、」

 「製薬企業に対し従来の副作用報告に加えて感染症報告の義務づけ、」

 「緊急に必要とされる医薬品を迅速に供給するための「緊急輸入」制度の創設等を内容とする改正薬事法が1996年に成立し、翌年4月に施行された。」

 「また、血液製剤の安全確保対策として検査や献血時の問診の充実が図られるとともに、」

 「薬事行政組織の再編、情報公開の推進、健康危機管理体制の確立等がなされた」

 …とあります。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

 なお、上記記述は、どの語句も出題実績があるので、何度も、目を通しておきましょう。

答え

 「1」は「誤」です。

 「2」は「誤」です。

 「3」は「正」です。

 「4」は「誤」です。

 「正しいもの」は…、

 正解:3

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

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基本知識

 1問:医薬品の本質

 2問:医薬品のリスク評価

 3問:健康食品

 4問:セルフメディケーション

 5問:医薬品の副作用

 6問:免疫とアレルギー(過敏反応)

 7問:医薬品の使用

 8問:乳児、小児の医薬品使用

 9問:高齢者の医薬品使用

 10問:妊婦等の医薬品使用

 11問:一般用医薬品の使用

 12問:医薬品の品質

 13問:適切な医薬品選択と受診勧奨

 14問:一般用医薬品の定義

 15問:一般用医薬品の役割

 16問:医薬品販売時確認ポイント

 17問:販売時コミュニケーション

 18問:サリドマイド製剤及びサリドマイド訴訟

 19問:スモン及びスモン訴訟

 20問:HIV及びHIV訴訟

令和4年度 宮城県 科目別

 ・インデックス

 ・医薬品に共通する特性と基本的な知識(第1~第20問)

 ・主な医薬品とその作用(第21~第60問)

 ・人体の働きと医薬品(午後1~第20問)

 ・薬事に関する法規と制度(午後21~第40問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(午後41問~第60問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

 登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

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