本問は、「適正使用」の「塩酸フェニルプロパノールアミン(PPA)」についての問題です。最終解答に影響するのは、基礎・基本的な選択肢です。消去法で解答しましょう。ただ、選択肢aとcは、実に難しいです。過去問に出たことは、甘く見てはいけないので、最終的には、問いと答えを憶えて、解けるようになっておきましょう。チェックしておきましょう。
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本問の難易度は、「ふつう」です。
選択肢aの「2000年5月米国において、女性が糖質吸収抑制剤(我が国での鼻炎用内服薬等に おける配合量よりも高用量)として使用した場合に、出血性脳卒中の発生リスクとの関 連性が高いとの報告がなされた。」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「糖質吸収抑制剤」のところです。
正しくは、「食欲抑制剤」です。
これまでにない出題です。チェックしておきましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
なお、年号・年月日は、問われたことがないので、神経質になる必要はありません。
選択肢bの「米国食品医薬品庁(FDA)から、米国内におけるPPA含有医薬品の自主的な販売 中止が要請された。」ですが、正しい記述です。
そのとおりの記述です。テキストで確認しておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢cの「日本では、2003年に「塩酸フェニルプロパノールアミンを含有する医薬品による心臓病に係る安全対策について」という医薬品・医療機器等安全性情報が独立行政法人医薬品医療機器総合機構より出された。」ですが、誤った記述です。
実に難しいです。
間違っているのは、「塩酸フェニルプロパノールアミンを含有する医薬品による“心臓病”に係る安全対策について」のところです。
正しくは、「塩酸フェニルプロパノールアミンを含有する医薬品による“脳出血”に係る安全対策について」です。
また、「独立行政法人医薬品医療機器総合機構」のところも、間違っています。
「医薬品・医療機器等安全性情報」を発行するのは、「厚生労働省」です。
よって、選択肢は、「誤」となります。
該当箇所の手引きを抜粋しておきます。
「2003年8月までに、PPAが配合された一般用医薬品による“脳出血”等の副作用症例が複数報告され、それらの多くが用法・用量の範囲を超えた使用又は禁忌とされている高血圧症患者の使用によるものであった。」
「そのため、厚生労働省から関係製薬企業等に対して、使用上の注意の改訂、情報提供の徹底等を行うとともに、」
「代替成分としてプソイドエフェドリン塩酸塩(PSE)等への速やかな切替えにつき指示がなされた。」
テキストのこのあたりが読めていれば、何とか解答できたと思います。
選択肢dの「厚生労働省から代替成分としてプソイドエフェドリン塩酸塩(PSE)等への速やか な切替えの指示がなされた。」ですが、正しい記述です。
そのとおりの記述です。これは、大丈夫でしょう。
選択肢cの解説を参考にしてください。
よって、選択肢は、「正」となります。
「a」は「誤」です。
「b」は「正」です。
「c」は「誤」です。
「d」は「正」です。
「正しい組み合わせ」は、
正解:4
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
・医薬品に共通する特性と基本的な知識(午前:第1~第20問)
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
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