第2種電気工事士の学科試験の試験科目の「電気機器・配線器具・材料・工具」の勉強方法を述べたページ。文系ド素人の人向け。試験勉強のコツの「技能試験の教材・工具」と「ホームセンター」を述べるほか、例外的な暗記事項の「電線・ケーブルの最高許容温度」や「コンセント刃受け」について述べる。、同時に、要注意論点についても述べる。主に、文系向けの内容。令和6年度(2024年度)試験対応済み。
「電気工事で使う機器・器具・材料・工具」は、一般問題と配線図問題でも出るので、コスパの高い科目です。
出題形式には、通常の択一式のほか、写真鑑別で問われます。
勉強する大概のものは、写真を見れば、その用途の想像がつくものが多いです。試験勉強の負担は少ないです。比較的、点数が取りやすいので、得点源としてください。
しかし、当該科目では、突拍子のないものが出題されることもあるので、頭の片隅に留めおいてください。
上の機器は、「レーザー墨出し器」です。当時は、テキストに欠片すら載ってませんでした。
“こういう”テキストに載ってないものが出てきたら、(あーやられたな)と思って、他の問題で活路を見出してください。
ちなみに、出題されたのは、「R3上期:午後17問‐器具写真鑑別」です。
「電気工事で使う機器・器具・材料・工具」の試験勉強は、テキストを見る・読むのが、基本です。
先も言ったように、その姿かたちを見ればその用途も、だいたいは想像できるので、何度も写真を見て説明書きを読むうちに、大方のものは、頭に入ります。
文系ド素人の方は、最初は、取っ付きにくいですが、しばらくしたら慣れるので、焦らず何度もテキストに接してください。
本試験問題の多くは、“定番”のもので占められています。
上の画像は、パイプベンダです。実に、よく出ます。
リーマ、ホルソなども、ド定番です。
過去問に出た器具・工具は、ガチで押さえておきましょう。
しかしながら、ときおり突拍子のない出題が“そこそこ”あるので、油断してはいけません。
思い出したように、「コンクリート工事」のカールプラグやジャンピング出たり、張線器や通線器(呼び線挿入器)が問われたことがあります。
参考:H29 上期 第14問
参考:R3 下期午後 第18問
テキストを満遍なく見て、そして、読んで、テキストに載っている器具・工具等々は、すべてチェックしておくべきです。
「第2種電気工事士の独学」でも述べていますが、当該電気工事で使う機器・器具・材料・工具の論点で出てくるものは、技能試験で使う教材・工具と被るものがあります。
代表的なものは、リングスリーブ用圧着工具、VVF、VVR、IV線、EM-EEFなどなどです。
最後のEM-EEFは、上の「R3 上期午前 第16問」で、ストレートに問われたことがあります。
手元にあれば即答できたので、ボーナス問題だったと思います。
技能の教材・工具は、学科に受かれば、どのみち買うことになります。よって、先に学科の段階で買ってしまって、実物で押さえると効率がいいです。(使い倒す、とも言えます。)
実感がないと憶えられない人は、技能の教材・工具から攻めてください。
技能の教材・工具については、「技能試験の教材」を参考にしてください。
テキストの写真や説明では、どうしてもわからないもの、不明なものも、出てくるはずです。
そういうときは、近所のホームセンターの電気工事コーナーに見学に行きましょう。
学科のテキストに出てくる器具・工具類は、ほぼホームセンターで売っています。
電気工事のコーナーにて、実物を手にして、それらがどういうものか、確かめてください。
大概のものは、実物を見れば、(あーこれね、なるほどね)といった感じで、すぐ頭に残ります。
ホームセンターの帰りには、見学料として、洗剤かティッシュくらいを買って帰りましょう。
当該「電気工事で使う機器・器具・材料・工具」ですが、ガチで暗記しないといけないものは、ほとんど“ない”のですが、例外もあります。
その例外が「電線・ケーブルの最高許容温度」で、細々した数字を暗記しないといけません。
近年では、2回に1回くらいのペースで出るようになっています。
「電線・ケーブルの最高許容温度の憶え方」などを参考に、数字暗記に励んでください。
「図記号」の「コンセント」のところでも述べたのですが、コンセントの刃受けの形状は、ガチ暗記してください。
試験では、たとえば、「20A Eと傍記されたコンセントはどれ?」的な写真鑑別の出題があるためです。
刃受けの形を憶えてないと、「20A E」が20A用で接地極(アース)の付いたコンセントとわかっていても、正解を選べなくなります。
また、さらなる例題としては、「単相100V用15A・20A兼用はどれ?」的な出題があります。
刃受けは、「┫ ┃」な形をしていますが、その形を正確に憶えてないと、正解を選べません。
コンセントは、「刃受け」の形状まで憶えないと点が取れないので、暗記に勤しんでください。
こう言うとアレですが、コンセントの刃受けは、配線図問題で2問くらい出ることがあるので、費用対効果がかなり高いオトク論点です。がんばってください。
上記画像は、「R2 下期午前 第46問」の問題です。
写真鑑別のド定番問題として、B:配線用遮断器とE:漏電遮断器があります。
漏電遮断器の方には、テストボタンがあるので、それで判断することになります。
なお、漏電遮断機ですが、「BE:過負荷保護付き漏電遮断器」の方がよく出ます。(ついでに言うと、3極のものがよく出ています。)
テキストで、両器具の写真を穴が空くほど見つめておきましょう。
また、「B」「BE」「E」とも、ふつうに図記号問題でも、ド定番です。「R2 下期午後 第35問」などは、典型的な出題例です。
「B」「BE」「E」と、アルファベットが被ったり被らなかったりよく似ていたりで、混沌とします。
故に、出題者は、受験生の???につけ込んできます。よく出ます!100%確実に認識しておきましょう。
圧着工具ですが、取っ手の色に、注意してください。
・リングスリーブ用圧着工具・・・黄取っ手
・圧着端子用圧着工具・・・赤取っ手
・絶縁被膜付き圧着端子用圧着工具・・・青取っ手
最近では、取っ手の色で判断させる出題があるので、ここまでやっておきましょう。
画像あります。当方のブログの「電線を接続する工具のまとめ」も、一読願います。
あまり出ないのですが、ごくまれに出ることがあるのが、手動油圧式圧着器と手動油圧式圧縮器です。
後回しでいいですが、保険の意味で、押さえておきたいです。
このページを「お気に入り」に入れておいて、試験直前で、押えましょう。
再掲ですが、先のリンクページに違いをまとめているので、「電線を接続する工具のまとめ」参考願います。
以上が、学科試験の「電気機器・配線器具・材料・工具」の勉強方法です。
当該電気機器・配線器具・材料・工具は、写真が多いため、比較的ラクにマスターできます。
しかし、やはり、いくつかは、わからないものが出てくるはずです。
そういうものは、油断せず、確実に押えておきましょう。
テキストを見るのが勉強の中心ですが、並行して、過去問の写真鑑別と択一式問題を解いておいてください。
んでは、「電気工事の施工方法」に続きます。
「第2種電気工事士:独学資格ガイド」でも述べていますが、2電工は圧倒的な求人数を誇る優良資格で、人生の保証・保険になる資格です。わたし個人、とって本当に損がなかったと、ひしひし感じています。何か資格でも、とお考えの方は、いの一番に2電工を推薦します。
先述したように、文系・電気ド素人でも、試験に巨大なハンデはないので、食わず嫌いをせず、挑戦してみてください。
第2種電気工事士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「第2種電気工事士:ブログ記事」をばご参考ください。
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