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電線・ケーブルの最高許容温度の憶え方‐第2種電気工事士 学科対策

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

第二種電気工事士(2電工)の「学科」試験の論点に、電線・ケーブルの最高許容温度を問う問題がある。問われる温度は、「60度・75℃・90℃・250℃」の4つ。問われる電線・ケーブルは、MI・IV・VVF・VVR・HIV・RB・EM-EEF・CVの8つ。以下にくだらない憶え方と語呂合わせとを見ていく。また、当該論点が頻出になった原因も考察する。

「電線・ケーブルの最高許容温度」ですが、まずもって、『数』から把握しましょう。

問われる電線・ケーブルの数は、おおむね「8個」です。

んで、問われる温度は、「60度・75℃・90℃・250℃」の「4個」です。

ざっくり言えば、全部で12個憶えたら終わり、ってな次第です。

250℃‐MIの1個だけ

まずは、「250℃」と、別格に最高許容温度の高い「MI」から見ていきましょう。

最高許容温度が250℃なのは、当該MIケーブル(無機絶縁ケーブル)のみです。

当該MIですが、日本語名は、「無機絶縁ケーブル」です。

英語表記だと、「MI」は、「ミネラルインシュレーテッド(mineral insulated)」の略です。

試験では、「MI」と「無機絶縁ケーブル」の両方で出るので、2つの名前を憶えてください。

さて、くだらない憶え方ですが、当該MIの「M」は「ミネラル」なので、「ミネラルたっぷりでにっこり(25り)」くらいに憶えます。

言うまでもなく、語呂の「にっこり(25り)」は、“25”0℃の「25」に該当します。

当該MIは、他の電線・ケーブルと比べて、格段に高い数字なので、憶えておくと、選択肢の判別が実に楽です。

先の語呂合わせの「ミネラルたっぷりでにっこり(25り)」で、頭に入れましょう。

なお、当該MIケーブルは、第2種電気工事士以上に、「消防設備士甲4・乙4」で使われるケーブルです。

第2種電気工事士の合格すると、試験免除が受けられる消防設備士を受験予定なら、シッカリと見ておきましょう。

参考:消防設備士:甲4・乙4の独学

60℃‐IV・VVF・VVR

次に見ていくのは、試験によく出る最高許容温度が「60℃」のものです。

IV・VVF・VVR」の「3つ」あります。

当該3つのものも、英語の略記と日本語名の両方で、試験の選択肢に登場します。以下に並記していくと…、

IV・・・600Vビニル絶縁電線

VVF・・・600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形

VVR・・・600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル丸形

…となっています。

両方とも憶えてないと、問題が溶けません。ガチ暗記してください。

さて、あまりくだらなくない憶え方ですが、先の3つのものは、「技能試験」で、実によく使うものなのです。

んなもんで、「ぎ・の・う・し・け・ん」の「6文字」で、最高許容温度の「60℃」の「6」を憶える、ってな次第です。

どのみち技能の教材は買うのですから、学科の段階で技能の教材を買って、IV・VVF・VVRの実物をいじりながら、数字を憶えましょう。こっちの方が早いです。

参考:ホーザン(HOZAN) 第2種電気工事士 器具セット

75℃‐HIV・EM-EEF・RB

次は、「75℃」のものを見ていきます。

当該75の数字の憶え方ですが、「+15」で憶えます。

お気づきの人もおられるでしょうが、「60度・75℃・90℃・250℃」のうち、別格の250℃を除けば、「60度」に「+15」していっていることがわかります。

つまり、「75℃」は「60℃+15」で、「90℃」は、「75℃+15」している、ってな寸法です。

基準の60℃に「+15」していくだけ、と憶える方が、個別的に75℃・90℃と憶えるよりも、楽かと思います。

さて、「75℃」のものですが、「60℃」と同じく「3個」あって、「EM-EEF・HIV・RB」となっています。

この3つの中で、最も出るのが、「EM-EEF」です。1問丸ごとなのも、珍しくありません。

んで、HIVは、選択肢の1つとして出ます。出題実績があるので、チェックしておくべきです。

最後のRBは、ほとんど出ません。試験直前で、保険の意味で、押えておけばいいでしょう。(このページを「お気に入り」に入れておいて、試験直前で、チェックしてください。)

当該3つのものも、英語の略記と日本語名の両方で、押さえておくべきです。以下に並記していくと…、

HIV・・・600V二種ビニル絶縁電線

EM-EEF・・・エコマテリアル・・・600Vポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル平形

RB・・・600Vゴム絶縁電線

…となっています。

憶え方ですが、「HIV」は、「60度のIVの強化版で+15度の75度」くらいに憶えたらいいでしょう。

「EM-EEF」は、くだらないですが、「エコでなごむ」くらいで、憶えるといいでしょう。

語呂の「エコ」は、言うまでもなく、「“エコ”マテリアル」のエコです。

「なごむ」は、数字を表していて、「“7・5”・む」です。

んで、すごいこじつけですが、「エコでなごむ」の最初の「エ(E)」と「む(Mu)」は、EM-EEFの「EM」部分とも掛かっています。

正直、EM-EEFは、いい憶え方がないので、上記のような強引な語呂で頭に入れてください。

ところで、当該EM-EEFですが、試験ではド定番のケーブルで、写真鑑別でも、ガチで出ています。

参考:R3上期 午前学科 第16問‐ケーブル写真鑑別

EM-EEF・・・エコ・マテリアル・・・600Vポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル平形」は、ガチ暗記してください。

当該EM-EEFも、技能試験の教材にあるので、実物で把握しておくことを勧めます。

参考:ホーザン(HOZAN) 第2種電気工事士 器具セット

最後の「RB」は、試験直前で頭に入れたらいいでしょう。ほぼ、出ません。出ても、消去法で解くタイプの出題かと思われます。

90℃‐CV

最後の「90℃」は、「CV」だけです。

当該90の数字は、「60+15+15」で憶えればいいでしょう。

当該CVも、英語の略記と日本語名の両方で、押さえておくべきで…、

CV・・・600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル

…となっています。

憶え方のヒントですが、「90℃(“きゅう”じゅうど)」の「きゅう」と、「架橋(“かきょう”)」の「きょう」に注目しましょう。

「“き”ゅう」と「“き”ょう」は、実によく似ていますね!!!

んなもんで、「600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル」の「“”ょう」は、「90℃」の「”き”ゅう」と「“き”つながり」ってな感じで憶えると楽です。

さて、当該CVケーブルですが、最高許容温度での出題実績は、かなりあります。まず出ると思っていいです。

CV・・・600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル・・・90℃」は、ガチで憶えてください。

参考:
R4上期午後学科 第12問‐600V 架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(CV) 最高許容温度

参考:令和4年度(2022年度)下期午前 学科 第12問‐最高許容温度

憶え方は、以上です。

こういう風に把握しておけば、問題を解く分には、困らないと思います。

補足‐なぜ最高許容温度が頻出になったか?

以前は、当該最高許容温度の問題は、あまり出なかったのです。

しかし、試験の「難化」を受けてか、毎度の如く出るようになっています。

どうして、当該論点が頻繁に出るようになったのかと言うと、「出題者にとっては、一石三鳥の問題」だからです。

当該最高許容温度の問題は、まず、英語の略語が問えます。んで、日本語名も問えます。そして、数字も問えます。

こんな次第で、受験生を落としやすいったらありゃしない問題なのです。

わたしが出題者でも出します!出しやすいからです!!問題を作る手間がそうないのに、受験生を落とせるからです!!!

こんな次第で、出題者にとっては“おいしい論点”となっており、今後も、問われ続けると思います。

当該ページで、対策をシッカリと練っておきましょう。

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