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スモン・スモン訴訟のポイントまとめ‐登録販売者

当該ページでは、「スモン・スモン訴訟」について見ていきます。

スモン訴訟

「スモン訴訟」ですが…、

整腸剤として販売されていたキノホルム製剤を使用したことにより、亜急性脊髄視神経症(英名Subacute Myelo-Optico-Neuropathyの頭文字をとってスモンと呼ばれる。)に罹患したことに対する損害賠償訴訟である。』

…となっています。

下線部分は、すべて出題実績があります。

何の薬に入っていたかは、どの都道府県でも、問われています。

「キノホルム製剤」は、「整腸剤」に配合されていました。

「ひっかけ」問題で、ここが、しばしば変えられます。

「睡眠鎮静剤」とか「睡眠防止薬」とかになっていても、ちゃんと「整腸剤」と、答えられるようになっておきましょう。

次に、「亜急性脊髄視神経症」ですが、キッチリ、漢字まで押えてください。

ずっこける「ひっかけ」が出たところです。

以下のように…、

急性”脊髄視神経症・・・「誤」

慢性”脊髄視神経症・・・「誤」

亜急性“延髄”視神経症・・・「誤」

亜急性脊髄“神経症”・・・「誤」

…というように、漢字が変えられて、出題されています。

あくまで、「亜・急性・脊髄・視神経・症」です。

本試験で、ギャフンとならないようにしましょう。

また、当該キノホルム製剤は、一般用医薬品としても、販売されていました。

これも、出ます。

「“医療用”医薬品として使用されていたキノホルム製剤」などと、「ひっかけ」が出る可能性があります。

スモン症状

スモン症状も、よく出ます。

スモンは、その症状として…、

『初期には腹部の膨満感から激しい腹痛を伴う下痢を生じ、次第に下半身の痺れや脱力、歩行困難等が現れる。麻痺は上半身にも拡がる場合があり、ときに視覚障害から失明に至ることもある。』

…となっています。

下線部分は、テキストを精読して、憶えておきましょう。

「ひっかけ」としては、定番の「逆」が予想されます。

・激しい腹痛を伴う“便秘”・・・「誤」。

・“上半身”の痺れや脱力、歩行困難等・・・「誤」。

・麻痺は“下半身”にも拡がる・・・「誤」。

…こういう「ひっかけ」が出ても、大丈夫なように、テキストを読み込んでおいてください。

視覚障害から失明に至る」になる可能性も、押えておいてください。

「“味覚”障害から“味盲”に至る」などと、「ひっかけ」が出るかもしれません。

制度創出

「制度創出」は、必ず出題されるので、ガチ暗記が必要です。

サリドマイド訴訟・スモン訴訟を契機に、1979年、「医薬品副作用被害救済制度」が創設されました。

サリドマイド訴訟・スモン訴訟・・・救済制度」と、ガチで憶えてください。

また、「適正使用」の「救済制度」を勉強するときは、当該薬害訴訟を念頭に、勉強してみてください。

なお、あまり試験には出ませんが、スモン患者に対しては、治療研究施設の整備、治療法の開発調査研究の推進、施術費及び医療費の自己負担分の公費負担、世帯厚生資金貸付による生活資金の貸付、重症患者に対する介護事業が講じられています。

軽くでいいので、こういう救済措置が取られていることも、押えておきましょう。

その他の論点1

スモン訴訟は、「国」と「製薬会社」が訴えられ、『和解』が成立しています。

暗記の手間を省くなら、「薬害訴訟の共通事項+まとめ」の方も、参考にしてください。

その他の論点2

ほとんど出ないのですが、「アメーバ赤痢」のところが、「福岡県 R4 第19問」で出題されています。

手引きを抜粋すると…、

「キノホルム製剤は、1924年から整腸剤として販売されていたが、1958年頃から消化器症状を伴う特異な神経症状が報告されるようになり、」

米国では1960年にアメーバ赤痢への使用に限ることが勧告された。」

…とあります。

最もよく出るのは「整腸剤」なのですが、「アメーバ赤痢」も、要注意です。

正直なところ、(なんでこんなところを問うんだ?)と、疑問に思いますが、過去問に出たことは、甘く見てはいけないので、チェックしておきましょう。

サリドマイド・サリドマイド訴訟のポイントまとめ+憶え方‐登録販売者

当該ページでは、「サリドマイド・サリドマイド訴訟」について見ていきます。

サリドマイド訴訟

「サリドマイド訴訟」ですが…、

催眠鎮静剤等として販売されたサリドマイド製剤を妊娠している女性が使用したことにより、出生児に四肢欠損、耳の障害等の先天異常(サリドマイド胎芽症)が発生したことに対する損害賠償訴訟である。』

…となっています。

重要なところは下線部分で、すべて出題実績があります。

まず、サリドマイド製剤は、「催眠鎮静剤等」として、市販されていました。

「ひっかけ」問題で、ここが、しばしば変えられます。

「止瀉薬」とか「解熱鎮痛薬」とか「鎮暈薬」とかになっていても、ちゃんと「催眠鎮静剤等」と、答えられるようになっておきましょう。

で、当該サリドマイド製剤は、一般用医薬品としても、販売されていました。

「ひっかけ」で、「医療用医薬品」などと出る可能性があるので、注意してください。

発症したのは、「サリドマイド胎芽症」です。

症状には、「妊娠している女性」が使用した場合、「出生児に四肢欠損、耳の障害等の先天異常」の起きるおそれがあります。

これら専門的な語句には、そう突っ込んだ出題は、少ないはずですが、基本事項なので、病名と症例とは、押えておきましょう。

サリドマイド

「サリドマイドの特徴」は、選択肢の1~2つくらいが割かれます。

細かくて専門的ですが、ビシバシ出題されているので、押えなくてはいけません。

特徴は…、

・催眠鎮静作用がある・・・R体の作用

・血管新生を妨げる作用がある・・・S体の作用

・R体とS体は体内で相互に転換する。R体のサリドマイドを分離して製剤化しても催奇形性は避けられない。

…となっています。

まず、「R体」と「S体」ですが、出題実績が「大」ありです。

憶え方ですが…、

催眠鎮静作用…リラックス…“R”elax・・・“R”体

血管新生を妨げる作用…妨げる…“S”amatageru…“S”体

…くらいに、憶えるとよいでしょう。

「R体とS体は体内で相互に転換」も、出題されています。

たとえば、「S体を取り除けば、催奇形性を防ぐことができる」といった出題があったので、注意してください。

先に見たように、相互に転換するので、防ぐことができません。

その他の論点

サリドマイド訴訟では、「行政の対応の遅さ」も、争点となりました。

以下の年号を憶える必要はありませんが、背景は押えておきましょう。

1961年、西ドイツでサリドマイド製剤の催奇形性について警告を発せられ、西ドイツでは製品が回収されるに至りました。

一方、日本では、同年12月に西ドイツ企業から勧告が届いており、かつ翌年になってからもその企業から警告が発せられていたにもかかわらず、出荷停止は1962年5月まで行われず、販売停止及び回収措置は同年9月であるなど、対応の遅さが問題視されました。

また、サリドマイド薬害は、日本や西ドイツに限らず、世界的に問題となりました。

制度創出

「制度創出」は、必ず出題されるので、ガチ暗記が必要です。

サリドマイド薬害を受けて、「副作用情報の収集体制の整備」が行われました。

サリドマイド訴訟・スモン訴訟を契機に、1979年、「医薬品副作用被害救済制度」が創設されました。

サリドマイド訴訟・スモン訴訟・・・救済制度」と、ガチで憶えてください。

また、「適正使用」の「救済制度」を勉強するときは、当該薬害訴訟を念頭に、勉強してみてください。

その他の論点

サリドマイド訴訟は、「国」と「製薬会社」が訴えられ、『和解』が成立しています。

暗記の手間を省くなら、「薬害訴訟の共通事項+まとめ」の方も、参考にしてください。

一般用医薬品の役割の憶え方

一般用医薬品の「役割」ですが、数が多いため、実に狙われている論点です。

ほぼ択一式ですが、ときおり、穴埋め問題で出るので、キーワードをキッチリ押えておきましょう。

憶え方には「コツ」があって、「医薬品を念頭に」です。

一般用医薬品の役割

まず、おさらいからです。

一般用医薬品の役割は…、

(1) 軽度な疾病に伴う症状の改善

(2) 生活習慣病等の疾病に伴う症状発現の予防(科学的・合理的に効果が期待できるものに限る。)

(3) 生活の質(QOL)の改善・向上

(4) 健康状態の自己検査

(5) 健康の維持・増進

(6) その他保健衛生の6つ

…となっています。

先述したように、憶えるコツは、「「医薬品」を念頭に置いて、個々に裏付けていく」です。

「医薬品」で勉強したことを、思い出しながら見ていけば、上記6つの役割を押さえることができます。

(1) 軽度な疾病に伴う症状の改善

「(1) 軽度な疾病に伴う症状の改善」ですが、一般用医薬品の性質を思い出してください。

たとえば、「かぜ薬」です。

かぜ薬は、風邪そのものを治すものではなく、咳やくしゃみ等の風邪の諸症状を抑えるだけの「対処療法」薬でしかありません。

かぜ薬の例を見てわかるように、一般用医薬品が対象とするのは、「軽い」ものです。

「重い」ものは、医療用医薬品等が対象となります。

かぜ薬のド頻出論点「対処療法」をもとに、「軽度の疾病の改善」を、憶えてみてください。

(2) 生活習慣病等

次に、「(2) 生活習慣病等の疾病に伴う症状発現の予防」ですが、これは、「医薬品」で学ぶ「高コレステロール改善薬」を、思い起こすとよいでしょう。

高コレステロール状態は、一種の生活習慣病です。

これを直すための薬として、「医薬品」では、「大豆油不鹸化物(ソイステロール)」や「リノール酸」といった「高コレステロール改善薬」を勉強します。

「高コレステロール・・・生活習慣病・・・高コレステロール改善薬・・・一般用医薬品」と連想しながら、当該規定を頭に入れるといいでしょう。

生活の質(QOL)

(3) 生活の質(QOL)の改善・向上」ですが、これは、カフェインでお馴染みの「眠気防止薬」とか、子供の「乗り物酔い防止薬」とか、配偶者の「痔の薬」を思い浮かべれば、いいでしょう。

こういう薬があると、薬効の対応した症状は、かなり、「楽」になります。

配偶者に痔の薬の効き方を、人前で聞いてみてください。

当該規定は、「痔の薬で、生活の質が上がる」ってな塩梅で、憶えるとよいでしょう。

健康状態の自己検査

(4) 健康状態の自己検査」ですが、これは、「一般用検査薬」の存在を思い浮かべれば、すぐに憶えられます。

「医薬品」で学ぶ「尿糖・尿タンパク検査薬」や「妊娠検査薬」と、関連付けて、憶えましょう。

(5) 健康の維持・増進

(5) 健康の維持・増進」ですが、これは、カンタンです。

「滋養強壮保健薬」がこれに該当します。

サプリメントなどですが、まさに、「健康の維持・増進」のために飲むはずです。

参考:滋養強壮保健薬‐総論とかまとめ

(6) その他保健衛生

最後の「(6) その他保健衛生」ですが、これも、カンタンです。

「公衆衛生用薬」の各種消毒薬を思い浮かべれば、「衛生」という語句が、頭に馴染むかと思います。