簿記3級の、借方・貸方の意義、「簿記」という言葉の意味するところ、勉強方法について述べていきます。結構、参考になるでしょう。
簿記3級を勉強する前に知っておくと、多少は試験勉強が捗る3つのことを、以下に述べていきます。
簿記の勉強を始めた人の多くが「はまる」ところが、借方と貸方です。
結論から言いますが、借方と貸方に意味はありません。
本当は、会計史に深くからんだウンチクが“たっぷり”含まれているのですが、会計のウンチクはワインの知識披露なみに嫌われるので、言うのはやめておきます。
結論ですが、簿記の検定試験に、借方と貸方の意味を問う出題はありません。
単純に、『借方は左側、貸方は右側』とだけ憶えておけば、事が足ります。
気にするだけ時間の無駄です。
簿記とは、「帳簿記帳」の略です。そう、簿記とは、「帳“簿”に“記”帳する」という動作を現す言葉なのです。
「水で泳ぐ」が「水泳」なのと、同じ成り立ちの言葉なのです。
もう、おわかりですね。
水泳の本を読めば、泳げるようになるのか?畳の上で泳ぐ練習をすれば、泳げるようになるのか?
答えは、「なりません」です。
簿記という「動作」を表す動詞だってそうです。
テキストをじっと玩味熟読すれば、簿記が上達するでしょうか?
しません。水泳と同じです。
簿記の勉強は、仕分けを切る・電卓を叩いて計算する・計算結果を処理するといった動作の中にしかありません。
わたしが当時3~4週間程度で簿記2級に受かったのも、教科書の前書きにあった「仕訳を切れ、電卓を叩け」を愚直に守ったからです。
テキストを目で読んだだけでは、絶対に簿記は上達しません。
簿記とは、「手」でわかるものなのです。
簿記の入門本では、「いつまでたっても簿記がわからない」のは、「動作」がないからです。「動作」を読者に求めないからです。永遠に簿記の入門書は売れ続けるでしょう。
会計処理の手続きとパターンを憶えるのが簿記3級の勉強です。
簿記3級の勉強に、独創性や創造性は全く必要ありません。
この取引はこう処理する、こういう場合はこう仕分けを切ってこういう勘定科目にまとめていくという感じで、個々の取引の処理方法(パターン)を憶えるだけです。
それはもう、機械の操作方法を学ぶように、ただ、「こーしてこーする」を憶えればいいのです。
どうしてこうなるのか?とか、どうしてこう処理するのか?とは、考えなくていいです。それはもっと上級の試験の際に必要となってきますが、簿記3級では無用です。
逆を言うと、そんなことに頭を使っても、合格は近づきません。
簿記とは、ある意味完成された体系なので、そう考えることなどないのです。
もっというと、簿記については、先人が考え尽くしており、もはや我々には考える余地がないので、「頭を使う必要はない」のです。
最後に一言。計算機のよしあしと、計算機の習熟度は、簿記3級の合否に大きな影響を与えます。
あまり計算機に意を払っていない人は、「簿記のコツ-それは計算機」以下の記事を参考までに。必ず役に立つと思います。
また、簿記3級を受けるのであれば、「独学の簿記3級」と「簿記3級の勉強時間」も参考になるかと思います。
2014年10月3日 2:09 PM
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