鼻に用いる薬の総論的なまとめ

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 登録販売者の試験科目「主な医薬品とその作用(通称:医薬品)」の「鼻に用いる薬」の総論的なことや、使用上の注意、受診勧奨等の頻出事項のまとめ。

インデックス

  1. ひとくち「鼻に用いる薬」
  2. 鼻に用いる薬リンク
  3. 鼻炎の種類‐急性鼻炎・アレルギー性鼻炎・副鼻腔炎
  4. 鼻炎用点鼻薬
  5. 使用上の注意
  6. 併用注意
  7. 受診勧奨

ひとくち「鼻に用いる薬」

 第8節「鼻に用いる薬」は、本試験で確実に「1~2問」出る単元です。

 「鼻に用いる薬」は、あまりページ数がないため、コスパのよい単元です。

 出てくる成分も、比較的少数なうえに、他の薬で出るものも多く、試験勉強の負担は、とても少ないです。

 固有事項も少なく、わりかしスグにマスターできるので、さっさと消化して、貴重な1点を確保してください。

鼻に用いる薬リンク

 「医薬品」の第8節「鼻に用いる薬」の各成分へのリンクです。

鼻に用いる薬

 総論とかまとめ

アドレナリン作動成分

 ナファゾリン塩酸塩

 フェニレフリン塩酸塩

 テトラヒドロゾリン塩酸塩

抗ヒスタミン成分

 クロルフェニラミンマレイン酸塩

 ケトチフェンフマル酸塩

抗アレルギー成分

 クロモグリク酸ナトリウム

局所麻薬成分

 リドカイン・リドカイン塩酸塩

殺菌消毒成分

 ベンザルコニウム塩化物

 ベンゼトニウム塩化物

 セチルピリジニウム塩化物

抗炎症成分

 グリチルリチン酸二カリウム

鼻炎の種類‐急性鼻炎・アレルギー性鼻炎・副鼻腔炎

 「急性鼻炎」とは、鼻腔内に最近やウイルスが付着したことによる生じる、鼻粘膜の炎症です。風邪の随伴症状として現れることが多いです。

 「アレルギー性鼻炎」とは、アレルゲンに対する過敏反応によって引き起こされる、鼻粘膜の炎症です。杉などの花粉がアレルゲンになって生じるのは、「花粉症」と呼ばれます。

 「副鼻腔炎」とは、鼻粘膜の炎症が副鼻腔まで及んだものです。慢性のものは、蓄膿症と呼ばれます。

 これらの名称は、試験にド頻出なので、確実に押えておきましょう。

 試験では、「アレルギー性鼻炎は、鼻腔内に付着したウイルスや細菌が原因となって生じる鼻粘膜の炎症で、かぜの随伴症状として現れることが多い」などと、しれっと出題されます。

 もちろん、「×」です。

 「アレルギー性鼻炎」は、アレルゲンに対する過敏反応によって引き起こされる、鼻粘膜の炎症です。

 選択肢の文言は、「急性鼻炎」のものです。

鼻炎用点鼻薬

 「鼻炎用点鼻薬」とは、鼻づまり・鼻水・くしゃみ・頭重の緩和を目的として、鼻腔内に使用される外用液剤です。

 多くは、スプレー式で、鼻腔内に噴霧します。

使用上の注意

 スプレー式の鼻炎用点鼻薬の注意事項は、まず、本試験に出る論点です。がっちり憶えておく必要があります。

 使用前に、よく、鼻をかんでおきます。

 使用後は、鼻に接した部分をよく拭いてきれいにします。

 必ずキャップをして保管します。

 汚染を防ぐために、容器はなるべく鼻に触れないようにします。

 本試験では、とりわけ、「使用前に、よく、鼻をかんでおく」が出ている感じがします。

併用注意

 「使用上の注意」のうち、「併用」も、要注意です。

 鼻炎用点鼻薬を、風邪薬や睡眠改善薬、鎮暈薬等と併用すると、成分や作用が重複して、効き目が強すぎたり、副作用が現れやすくなったりします

 突っ込んだ出題は、「ない」と思います。

 ただ、選択肢の1つとして出そうなので、遺漏なく、テキストを精読しておきましょう。

受診勧奨

 先に見たように、一般用医薬品の鼻炎用点鼻薬は、「急性鼻炎」「アレルギー性鼻炎」「副鼻腔炎」が対応範囲です。

 対して、慢性的鼻炎や蓄膿症等は、対象ではありません。

 そして、鼻粘膜が腫れてポリープ(鼻茸)になっている場合は、医療機関での治療が必要です。

 試験では、「一般用医薬品の鼻炎用点鼻薬の対応範囲は、急性又はアレルギー性の鼻炎及び蓄膿症などの慢性の副鼻腔炎である」などと出題されています。

 「×」ですね。蓄膿症や慢性の副鼻腔炎は、一般用医薬品の対象外です。

 最後の注意事項です。

 鼻炎用点鼻薬は、長期連用を避けます。

 3日間ほど使用しても改善がない場合は、医療機関で受診すべきです。

 参考:医薬品の数字8

 まあ、長期連用していい医薬品は、ごく限られているので、大丈夫かと思います。

独学向け教材

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こまごましたもの

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