危険物取扱者 乙種2類(乙2)の独学

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 危険物取扱者 乙種2類(乙2:可燃性固体)の独学に必要なことを最小限にまとめています。合格率、勉強方法、独学向け教材について。乙2は危険物の数が12個と乙種の中では少なく、また、危険物の特徴が被っているので、試験勉強の負担は軽いです。とはいえ、年々合格率は下がっており、難化傾向は明白。油断大敵で臨むのが賢明です。

乙2(可燃性固体)の合格率と独学可否

 乙2の合格率は、直近5年の平均で「68.1%」と、高い合格率です。

 しかし、かつては「70%以上」はあったのです。合格率はこの3~4年で7割を切り、直近の平成27年度は、「65.6%」に下がり、年々、受かり難くなっています。

 乙2の受験に当たっては、危険物取扱者試験そのものが、「難化傾向」にあることを、頭の片隅に入れてください。油断していると足元を掬われて、落ちます。

 が、反対に言えば、きっちりとテキストと過去問を消化していれば、まず合格できる試験である、といった手合いです。

 「油断大敵」と「甘く見ない」が、独学合格の要諦です。

 参考:乙種2類(乙2)の合格率と挫折率

乙2の独学について

 先に結論を言うと、「危険物の数は少なく、また、クセもないので、試験勉強はラク」です。

 乙2は、「12個」の危険物が試験対象で、乙種の中では、危険物の数が少ない方です。

 ちなみに、危険物の数が一番多いのは、「乙4」の「30個」です。つまり、一番「性消」がかったるいのは、「乙4」という次第です。

 参考:乙1→27個、乙2→12個、乙3→15個、乙4→30個前後、乙5→17個、乙6→6個。なお、使用テキストによって、若干数は変わります。

 試験対象が少ないのに加えて、乙2の可燃性固体は、それぞれの危険物の特徴が類似しているので、試験勉強の負担がとても少ないのです。

 たとえば、「硫化りん」ですが、「三硫化りん」「五硫化りん」「七硫化りん」とも、性質が被っているので、「1つ憶えたら2~3個分が終わってる」ってな塩梅です。

 乙2事情はこういう次第です。油断大敵ですが、勉強そのものは、そう気に病む必要はないです。

傾向も勉強方法も大差なし

 試験の傾向は、乙4と変わらず、「5:5」か「6:4」の問題構成です。

 先の数字を補足すると、性消の全問題数「10問」のうち、基礎・基本レベルのカンタン系が5問か6問、点数の取りにくい難問系が5問ないしは4問出題される、という次第です。

 カンタン系は、テキストと過去問を仕上げておけば、点が取れます。ほとんど同じ問題だからです。

 対して難問系では、テキスト外・過去問外の未知の問題で構成され、全く見聞きしない問題が1~3問、最悪、5問出る可能性があります。まあ、しかし、テキストと過去問レベルの選択肢も多く、全く点数が取れないというわけではありません。

 合格のポイントは、「カンタン系で点を稼ぎ、難問系の失点をカバーする」ってな次第です。

 さて、乙2の試験勉強ですが、乙4の「性消」と同じです。

 乙2だからといって、別段、変わったことをするわけでもなく、極端に試験の傾向が変わるわけではありません。

 乙4同様に、各危険物の色や、水に溶ける・溶けないかとか、爆発するかしないとか、各危険物の特色や、個々の消化の方法を憶えていくだけです。

独学向けの教材

 「教材レビュー」にて詳細に述べていますが、読むのがメンドウな人は…、

 テキストには「チャレンジライセンス 乙種1・2・3・5・6類危険物取扱者テキスト 新訂版」を…、

 過去問には、「乙種1・2・3・5・6類危険物取扱者試験」でそろえれば、鉄壁です。(本書は毎年版が改まるので、必ず『年度』を確かめてください。

 先述したように、危険物取扱者の乙種そのものが難化しているので、現状では、テキストに過去問を追加するほうが無難です。

勉強時間‐2週間

 結論から言うと、試験の負担が小さい乙2の勉強時間は、「2週間」がベストです。

 「1週間」でも合格はできますが、強行軍となるので面倒くさいです。

 「2週間」あれば、余裕を持って本試験に臨めます。

 反対に、3週間以上の期間を見ていると、逆に「だれる」し、「忘れる」ので、「2週間」くらいがベストかと思います。

 なお、乙2の論点の大半は、通勤や通学で消化できます。ちょっとした細切れ時間が「いい勉強」になるので、このくらいの期間で大丈夫です。

 当方が受験したときは、片道25分程度の通勤時間が勉強時間でした。

 乙2は危険物の数が少ないので、ゆっくり勉強できました。

難易度‐勉強ラク・本試験やや不安

 一口で言うと、「乙2は、乙種の中で一番難易度が低い」です。

 先述したように、乙2の危険物は数が少ない上に、鉄粉・アルミニウム粉・亜鉛粉、ラッカーパテ等々、馴染みのある危険物が多く、また、個々の特徴も平坦なものばかりなので、序盤の戸惑いはかなり少ないです。

 「過酸化ベンゾイル」が突然出てくる乙5に比べれば、乙2は、格段に勉強しやすいでしょう。

 本試験の傾向も、他の乙種と同じで、普通に勉強すれば、普通に合格です。

 ただ、先述したように、最近の乙2も、難化しており、年々、合格率が下がってきていることは、頭の片隅に置いておくべきです。

 乙6のような、極端な「難易度調整」はないと思われますが、油断はできません。

 個人的には、一番、乙2がラクでしたが、今後、受験される方は、テキストと過去問をきちんと消化して受けるのが無難です。

乙2の勉強方法

 先述したように、乙4の「性消」でやったことと同じ勉強をすれば受かります。

 参考:乙4の独学

 まあ、乙2は、乙4ほど気合を入れなくてもいいです。

まずは、問題演習

 まあ、まずは、問題を解きながら、各危険物の特徴を押さえていきましょう。

 テキストの問題を1回でも解けば、どこをどう憶えていけばいいか、眼目が見えてくるものです。

 テキストの問題演習を元に、各危険物の特色や特徴を、少しずつ、頭に入れていくのですが、最初は1個くらい、押さえればいいです。

 たとえば、「赤りん」なら、「臭気も毒性もない」だけでいいでしょう。(ちなみに黄りんは、「にら」のような臭いがします。)

 たとえば、「硫黄」なら、「二酸化硫黄は有毒(天然露天風呂で時折死亡事故あり)」だけでいいでしょう。

 テキストには、危険物の性質がグダグダ羅列されていますが、一番憶えやすいところから手を付けるのが、短期合格+省力合格のコツです。

まとめて憶える

 先述したように、乙2の特徴は、各危険物の性質が似通っているところです。

 硫化りんなら、三硫化りん、五硫化りん、七硫化りんとも「水に触れると、硫化水素が発生」します。

 鉄粉やアルミニウム粉、亜鉛粉、マグネシウム粉は、「乾燥砂による窒息消火」です。

 「赤りん」と「硫黄」だけは、注水による「冷却消火」です。

 こんな風に、被っている要素を見つけてきて、当該特徴でまとめて憶えるほうが、1つ1つを押さえていくより、圧倒的に効率がいいです。

 で、被っている要素を押さえられたら、各危険物の固有部分を、たとえば、三硫化りん・五硫化りんは二硫化炭素に溶けるが、七硫化りんはわずかしか溶けないなどなどを、憶えていくといった次第です。

 被るものが多いので、固有部分が際立つのか、危険物の性質を憶える苦労は、そうないでしょう。

乙2まとめ

 問題演習をして、主要な論点、頻出論点をまずは押さえます。序盤は1個くらいでいいです。

 で、問題演習ではカバーできないところは、何度もテキストを読み込んだり、語呂合わせや横断まとめで、頭に入れていきます。

 乙2は、難化傾向にあるとはいえ、先に紹介した「チャレンジライセンス 乙種1・2・3・5・6類危険物取扱者テキスト 新訂版」と「乙種1・2・3・5・6類危険物取扱者試験」を、2~3回解いていれば、まず、落ちることはないでしょう。

 乙4同様に、乙2も「回数」で合格です。

 毎年合格率は下がっていますが、それでも「60%」台であり、きちんと勉強したならまず、合格点の6割は確保できます。

 試験の傾向も、勉強方法も、乙4と同じです。試験免除があるので、乙4のときより、格段に試験勉強の負担は少ないし、取られる時間も少ないでしょう。

 油断せず勉強していれば、「乙2」に落ちることはまずないし、1回の受験で独学合格できるはずです。

乙種のこまごましたもの

 乙種に関するこまごましたことは、たとえば、「危険物取扱者や消防設備士を他府県受験するときの願書と封筒」などを、ブログにも投稿しています。

 興味のある方は、「危険物取扱者:ブログ記事」をばご参考ください。

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