午後第45問‐鳥取県令和4年度（2022年度）過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

　本問は、「適正使用」の「使用上の注意1」についての問題です。「相談すること」の問題です。選択肢の３つは、定番論点なので、何とか解答できるかと思います。復習だけはしておきましょう。

午後第45問‐使用上の注意1

　（クリックして拡大。）

難易度コメント＋こたえ

　本問の難易度は、「やや難」です。

　なお、本問の解答は、こちら（数字のみ）です。

選択肢a

　選択肢aの「１日用量がグリチルリチン酸として 40mg 以上、又はカンゾウとして１ｇ以上含有する漢方生薬製剤は、偽アルドステロン症を生じるおそれがあるため、「短期間の服用にとどめ、連用しないこと」とされている。」ですが、正しい記述です。

　そのとおりの記述です。

　カンゾウと言えばグリチルリチン酸、グリチルリチン酸と言えば偽アルドステロン症です。

　「連用しない各種」も、参考にしてください。

　よって、選択肢は、「正」となります。

　数字も、押えておきましょう。

選択肢b

　選択肢bの「ポビドンヨードが配合された含嗽薬は、ヨウ素の体内摂取が増える可能性があり、疾患の治療に影響を及ぼすおそれがあるため、「肝臓病の診断を受けた人」は「相談すること」とされている。」ですが、誤った記述です。

　選択肢のように、「肝臓病」の人が、「相談すること」なのは、「サントニン」や「ピペラジンリン酸塩」が該当します。

　「サントニン・・・肝臓病・・・相談すること」は、定番論点なので、勉強した人なら、大丈夫かと思います。押えておきましょう。

　選択肢の「ポビドンヨード」が「相談すること」なのは、「甲状腺疾患」などです。

　過去問に出たことは、甘く見てはいけないので、復習だけはしておきましょう。

　よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢c

　選択肢cの「ビタミンＡ主薬製剤は、妊娠３ヶ月前から妊娠３ヶ月までの間に栄養補助剤から１日10,000 国際単位以上のビタミンＡを継続的に摂取した婦人から生まれた児に、先天異常（口裂、耳・鼻の異常等）の発生率の増加が認められたとの研究報告があるため、「妊娠３ヶ月以内の妊婦、妊娠していると思われる人又は妊娠を希望する人」は「相談すること」とされている。」ですが、正しい記述です。

　「ビタミンＡ主薬製剤」の正しい記述です。

　「相談すること妊婦等（妊婦又は妊娠していると思われる人）」も、参考にしてください。

　数字の「10,000 国際単位以上」も、出ることがあるので、チェックしておきましょう。

　参考：医薬品の数字１０

　よって、選択肢は、「正」となります。