令和5年度(2023年度)宮城県 登録販売者試験の過去問と解説。本問は、「基本知識」の「サリドマイド製剤及びサリドマイド訴訟 」についての出題です。毎年出る論点であり、登録販売者として知っておくべき事項です。必ず押えておきましょう。
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本問の難易度は、「ふつう」です。
「サリドマイド訴訟」の問題です。
「薬害」については、細かいところまで問われています。
「サリドマイド・サリドマイド訴訟のポイントまとめ+憶え方」などを参考に、対策を練っておきましょう。
選択肢aの「サリドマイド訴訟は、日本では、国及び製薬企業を被告として提訴され、その後に 和解が成立した損害賠償訴訟である。」ですが、正しい記述です。
「サリドマイド訴訟」の正しい記述です。
被告は、国及び製薬企業です。
和解しています。
「薬害訴訟(CJD訴訟,HIV訴訟,スモン訴訟,サリドマイド訴訟,C型肝炎訴訟)の横断学習のページ‐論点整理とまとめ 」も、一読願います。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢bの「サリドマイドの光学異性体のうち、R体には有害作用がないことから、R体のサリドマイドを分離して製剤化すると催奇形性を避けることができる。」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「R体には有害作用がないことから、R体のサリドマイドを分離して製剤化すると催奇形性を避けることができる。」のところです。
手引きには…、
「血管新生を妨げる作用は、サリドマイドの光学異性体のうち、一方の異性体(S体)のみが有する作用であり、もう一方の異性体( R体)にはなく、」
「また、鎮静作用はR体の みが有するとされている。」
「サリドマイドが摂取されると、R体とS体は体内で相互に転換す るため、 R体のサリドマイドを分離して製剤化しても催奇形性は避けられない」
…とあります。
定番論点です。
キーワードの「S体」や「R体」ともども、チェックしておきましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢cの「サリドマイド製剤は、一般用医薬品として販売されていたことはない。」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「一般用医薬品として販売されていたことはない」のところです。
サリドマイド製剤、キノホルム製剤については、過去に一般用医薬品として販売されていたこ ともあります。
また、当該サリドマイド製剤は、「サリドマイドは催眠鎮静成分として承認された(その鎮静作用を目的として、胃腸薬にも 配合された)」ともあります。
定番論点なので、テキストを精読しておきましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢dの「催眠鎮静成分であるサリドマイドには、血管新生を妨げる作用もある。」ですが、正しい記述です。
そのとおりの記述です。
手引きには…、
「副作用として血管新生を妨げる作用もあった。」
「妊娠している女性が摂取し た場合、サリドマイドは血液-胎盤関門を通過して胎児に移行する。」
「胎児はその成長の過程で、 諸器官の形成のため細胞分裂が活発に行われるが、血管新生が妨げられると細胞分裂が正常 に行われず、器官が十分に成長しないことから、」
「四肢欠損、視聴覚等の感覚器や心肺機能の 障害等の先天異常が発生する」
…とあります。
ここも、よく出る記述なので、テキストを精読しておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
「a」は「正」です。
「b」は「誤」です。
「c」は「誤」です。
「d」は「正」です。
「正しい組み合わせ」は、
正解:4
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
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