登録販売者 茨城県 過去問+解説 令和6年度(2024年度)第43問

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「人体」の「肝臓」の問題です。難しい選択肢が1つありますが、他の選択肢は、基本問題です。他の選択肢が解ければ、最終解答を導けます。ただ、復習だけはしておきましょう。

茨城県 第43問‐肝臓

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢a

 選択肢aの「肝臓で産生された胆汁に含まれる胆汁酸塩(コール酸、デオキシコール酸等の塩 類)は、タンパク質の消化を容易にする。」ですが、誤った記述です。

 間違っているのは、「タンパク質」のところです。

 正しくは、「脂質」です。

 カタカナ語句の働きは、正確に押えておきましょう。

 参考:コール酸・デオキシコール酸(胆嚢)

 よって、選択肢は、「誤」となります。

 なお、年を取ると、脂っこいものが苦手になるのも、胆汁の分泌が衰えるためかな、と個人的に思っています。

選択肢b

 選択肢bの「肝臓は、脂溶性ビタミンであるビタミンA、D等のほか、水溶性ビタミンである ビタミンB6、B12 等を貯蔵することができる。」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。

 ビタミンA、Dは、脂溶性ビタミンです。

 ビタミンB6、B12は、水溶性ビタミンです。

 よって、選択肢は、「正」となります。

 なお、水溶性・脂溶性のところが、よく入れ替えられるので、注意してください。

 ちなみに、ビタミンB6、B12の別名は、それぞれ、ピリドキシン、コバラミンです。これも出ます。

選択肢c

 選択肢cの「小腸で吸収されたブドウ糖は、血液によって肝臓に運ばれてグリコーゲンとして 蓄えられるが、その他の組織では蓄えられない。」ですが、誤った記述です。

 間違っているのは、「その他の組織では蓄えられない」のところです。

 難しい選択肢です。「注記」からの出題です。

 手引きの「注記」には…、

 「ブドウ糖からのグリコーゲン生成は、骨格筋の組織でも行われ、骨格筋もその収縮のエネルギー源としてグリコーゲンを蓄えている。」

 「グリコーゲンはエネルギー源としての貯蔵効率が脂質に比べて低いため、グリコーゲンとして蓄えられたのち、 消費されない余剰分は徐々に脂質へと転換される。」

 …とあります。

 こんな「注記」まで、チェックできないですよねー。

 やけに難しいですが、過去問に出たことは、甘く見てはいけないので、チェックしておきましょう。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢d

 選択肢dの「アミノ酸が分解された場合等に生成するアンモニアは、肝臓において尿素に代謝 される」ですが、正しい記述です。

 有体に言えば、「アミノ酸→アンモニア→尿素」です。

 よって、選択肢は、「正」となります。

 なお、アルコールは、「アルコール→アセトアルデヒド→酢酸」です。併せて、押えておきましょう。

答え

 「a」は「誤」です。

 「b」は「正」です。

 「c」は「誤」です。

 「d」は「正」です。

 「正しい組み合わせ」は、

 正解:2

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

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人体

 41問:消化器系

 42問:膵臓

 43問:肝臓

 44問:消化器系

 45問:呼吸器系

 46問:血液

 47問:脾臓・リンパ系

 48問:耳鼻

 49問:眼球

 50問:外皮系

 51問:筋組織

 52問:脳及び神経系

 53問:交感神経系

 54問:剤形

 55問:医薬品の代謝及び排泄

 56問:医薬品の体内での働き

 57問:呼吸器系に現れる副作用

 58問:偽アルドステロン症

 59問:黄疸

 60問:精神神経系に現れる副作用

令和6年度 茨城県 科目別

 ・インデックス

 ・薬事に関する法規と制度(第1~第20問)

 ・医薬品に共通する特性と基本的な知識(第21~第40問)

 ・人体の働きと医薬品(第41~第60問)

 ・主な医薬品とその作用(第61~第100問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(第101問~第120問)

独学向け教材

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