午後第11問‐愛知県 令和4年度(2022年度)過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「人体」の「薬の吸収」についての問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。

午後第11問‐薬の吸収

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢a

 選択肢aの「抗狭心症薬のニトログリセリンスプレーの有効成分は、口腔 粘膜から吸収され、肝臓を経由し、全身に分布する。」ですが、誤った記述です。

 小難しい選択肢です。

 間違っているのは、「肝臓を経由し、」のところです。

 手引きには…、

 「口に含むため内服と混同されやすいが、」

 「抗狭心症薬のニトログリセリン(舌下錠、スプレー)や禁煙補助薬のニコチン(咀嚼剤)のように、」

 「有効成分が口腔粘膜から吸収されて全身作用を現すものもある。」

 …とあります。

 肝臓を経由しません。

 このあたり、遺漏なく、テキストを精読しておきましょう。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢b

 選択肢bの「一般に、消化管からの吸収は、濃度の低い方から高い方へ受動的に拡散していく現象であ る。」ですが、誤った記述です。

 間違っているのは、「濃度の低い方から高い方へ」のところです。

 正しくは、「濃度の高い方から低い方へ」です。

 よく出るところなので、チェックしておきましょう。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢c

 選択肢cの「加齢等により皮膚のみずみずしさが低下すると、塗り薬の有効成分が浸潤・拡散しにくく なる。」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。

 実感する方もおられると思います。

 実感していない方も、いずれは、そうなることを覚悟しておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢d

 選択肢dの「坐剤は、直腸内で溶解させ、薄い直腸内壁の粘膜から有効成分を吸収させるものである。」ですが、正しい記述です。

 「坐剤」の正しい記述です。テキストで確認しておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

答え

 「a」は「誤」です。

 「b」は「誤」です。

 「c」は「正」です。

 「d」は「正」です。

 「正しい組み合わせ」は、

 正解:1

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

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人体

 午後1問:消化器系

 午後2問:消化酵素 たんぱく質

 午後3問:胆嚢・肝臓

 午後4問:呼吸器系

 午後5問:循環器系

 午後6問:泌尿器系

 午後7問:目の充血

 午後8問:鼻・耳

 午後9問:外皮系・骨格系・筋組織

 午後10問:脳や神経系の働き

 午後11問:薬の吸収

 午後12問:薬の代謝、排泄

 午後13問:薬の体内での働き

 午後14問:剤形と使用方法

 午後15問:皮膚粘膜眼症候群

 午後16問:医薬品の副作用

 午後17問:精神神経系に現れる副作用

 午後18問:消化器系に現れる副作用

 午後19問:泌尿器系・呼吸器系に現れる副作用

 午後20問:皮膚に現れる副作用

令和4年度 愛知県 科目別

 弱点克服等には、以下のリンクで、科目別に演習してください。

 ・令和4年度 インデックス

 ・基本的な知識(第1~第20問)

 ・主な医薬品とその作用(第21~第60問)

 ・人体の働きと医薬品(午後 第1~第20問)

 ・薬事に関する法規と制度(午後 第21~第40問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(午後 第41~第60問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

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